第43話「レコーディング」
「昌くんに爆乳の達人って悪くないと思うって言われたから私、気に入っちゃったんだよ」
「のぞみ… 良いデビューが出来ることを願ってるからね」
「昌くん、ありがとう。爆乳アイドルとして私、開花してみせるよ」
こうしてメンバーの要望により第2世代のメジャーデビューとなるMVの内容は、海辺での水着撮影となった。
そしてレコーディングの日がやって来て僕とメンバーたちはレコード会社に向かい僕は、社長に挨拶をする。
「僕は、アイドルハイスクールの第2世代となるアイドルエッグのプロデューサーになりました、坂本 昌と言います。これから僕とまだまだ新米のメンバー達ですが何卒よろしくお願いします。そしてこの度は、メジャーデビューという契約にしてくださって本当にありがとうございます」
「いえいえ!私は、ストロベリーレコードの社長をしています堀江 奈々と言います。坂本くんのことは、アイドルネットワークの汐莉さんから聞いております。こちらこそよろしくお願いします。それでは、さっそくレコーディングを始めましょうか」
そしてメンバーたちは、レコーディング室へ移動して『キミからのメッセージ』のレコーディングを選抜メンバー12名で始めていく。
最初のうちは、初めてのメンバーが多いため緊張しすぎて上手くいかなかったが、何度か繰り返していくうちに全員の息があってきてレコーディングは、3時間後に無事に完了してレコーディング室から出てきたメンバーたちは、疲れている様子で、橋本さんが僕にこう呟いた。
「ドラマの撮影とかも大変だけど、歌のレコーディングも大変なんだなって思ったよ」
「1人じゃなくてみんなと合わせてだと結構大変だと思うね。 お疲れ様です」
「ありがとう。明日はMVの撮影とジャケットの撮影だから今日は早めに寝ないと体力があたし持たないからね」
「ゆっくり休んでね」
こうしてレコーディングが無事に終わってその日の夜に僕と汐莉ちゃんと友美の3日で夕食を食べてるときに友美が僕にこんな話をいきなりしてきた。
「昌くん、一つ聞いてもいい? 」
「友美どうしたの? 」
「明日のMVの撮影の話なんだけど、撮影って誰がするの? 」
「撮影ってカメラマンの人だと思うけど… 」
「メンバーの唯ちゃんや妹ちゃんたちが出来れば昌くんにMVの撮影をしてほしいなぁって話していたから気になったの」
「なんで僕に撮影してほしいになるんだろう… 」
僕が謎に思っていると汐莉ちゃんがこう言った。
「たぶんだけど、MVの撮影の時にビキニ姿で撮るから知らない男性の人に撮られるのに抵抗があるんだと思うわよ」
「そうなのかな?そうだとすると抵抗があるのは分かるけど、基本的にはプロのカメラマンがするのが原則だからそこは抵抗あるかもしれないけど頑張ってもらわないと困るんだけどな」
「私がメンバーでも昌くんに撮影してもらいたいって思ってしまうね」
「汐莉ちゃんまで… 僕、カメラ使うの苦手だよ」