第42話「MVの話し合い」
その後僕は、メンバーたちにレコーディングをする日付と歌詞を書いたプリントを配っていき選抜メンバーの発表をしていく。
「それでは今回の選抜メンバーを発表します。藤本 友美さん、中井 穂乃花さん、板野 唯さん、中島 早恵さん、橋本 恭子さん、六道 妹さん、八幡 恋音さん、渡辺 小春さん、大島 美衣さん、深井 望さん、香川 里美さん、山田 香織さんの以上12名になります」
選ばれたメンバーたちは、ものすごく嬉しそうにしていた。
そして惜しくも選抜入りは出来なかったグループ最年少でロリータ系である9歳で16位の小山 杏奈さんが深井さんにエールを送るつもりで大きな声でこう言った。
「爆乳の達人、選抜入りおめでとう! 」
「ちょっと、杏奈ちゃんこんなところで言わないでよ。坂本くんが巨乳とか爆乳の子が好みじゃなかったり、これから何かある度に爆乳の達人って声かけられたらどうするのよ」
深井さんがものすごく顔を真っ赤にしながら言ったので僕は、彼女にこう言ってあげた。
「深井さん、僕は胸が大きいから小さいからとかで判断したりしないですし、ちゃんと普通に呼ぶから気にしなくて良いですよ」
「ほんとに? それじゃ敬語じゃなくて普通に話してほしい。
それと私のことは、のぞみってこれから呼んで」
「分かった。でも爆乳の達人僕は、悪くないと思うけどね。だってファンがそれを聞いたら覚えてもらいやすくなるでしょ? 」
「それはそうだけど、それじゃ今回のMVビキニにしてくれる? 」
「何、言ってるんだよ!それはみんなと話し合ってからでないと… 」
すると大島さんと六道さんと橋本さんが順番にこう言ってきた。
「私もビキニのMVで良いと思います」
「私も自分のおっぱいの魅力をファンに知ってもらってデビューしたいです」
「あたしもビキニの写真集なら昔に出したことがあるけど、もう10年近く前になるからあたしのアイドルとしての魅力を開花させたいかな」
「4人ともグラビアアイドルじゃないんだから」
するとマネージャーの桜さんがこう言ってきた。
「ちなみに初代のメジャーデビューも海辺でビキニ姿のMVだったらしいですからちょうど今からだと6月あたりにリリースされると思うし、夏向けが売れやすくなるからビキニ姿のMVが良いと思います」
「うーん、主役はメンバーたちだからね。分かった。それじゃ今回は、のぞみたちの言うとおりにしましょう。但し、これからレッスンの頻度も増えてきてレコーディングもあるから今から忙しくなるけどサボらずに頑張ってくださいね」
僕がそう言うとのぞみや他のメンバーたちは嬉しそうにする。
「ありがとう! それじゃ私、今回のMVで爆乳の達人をアピールしてデビューするね」
「さっきまで爆乳の達人って言われるの嫌がってたじゃん」
僕がそう言うとのぞみは、恥ずかしそうにしながらこう言った。