第36話「彼女の気持ち」
「ううん、臭くなかったよ。すごく抱きたくなるような香りだったよ」
「昌くんのえっち!それじゃお風呂の時間になって5分くらい立つから女湯はメンバーが入ってるから私は、このまま服を一旦着るからそれから男湯で一緒に私と裸のお付きあいしてくれる? 」
「うん、良いけどメンバーに見つかったらどうするの? 」
「見つからないようにするから大丈夫だよ」
「それじゃ汐莉ちゃん見つからないようにお願いするね」
「了解、私に任せて」
それから僕は、汐莉ちゃんのあとをついていきながら無事に僕たちは、男湯の脱衣場まで無事に辿り着いた。
「昌くん、大丈夫だったでしょ? 」
「うん。汐莉ちゃんありがとう」
「ぜんぜん良いよ。これは私の役割だから。では、一緒に裸になろうね」
「うん」
いつもの自分なら突っ込んだりするのだが、汐莉ちゃんの事が好きすぎるため告白しようか悩んでいた。
そしてお互い全裸になるとお互い顔を赤くしながら気づいたら見つめあっていた。
「昌くん、すごく身体が反応してるわよ」
「汐莉ちゃんだってすごく反応してるよ」
すると汐莉ちゃんは、僕の首もとをじっとみながらこう言った。
「ねぇ、昌くん誰かにキスマークをつけられたことってあったりする? 」
嘘をつくことも出来たけど、好きな女性の前で僕は、嘘をつくことが出来なかったため正直に話す。
「うん。怒らないで聞いてほしいんだけど、板野さんを助けた時にお礼にってしてもらってしまいました。本当にごめんなさい」
完全に汐莉ちゃんに嫌われたと僕は、この時思っていたら汐莉ちゃんは、いきなり僕を強く抱き締めながらこう言った。
「昌くんは、メンバーからも好かれてると思うから仕方ないね。
嫉妬しちゃったけど私今から昌くんに気持ちを全力で伝えるから聞いてね」
「うん。汐莉ちゃんいきなりどうしたのかな」
すると汐莉ちゃんは、一旦離れて全裸の状態でどこも隠さずに話し始めた。
「となりの女湯に聞こえたら危ないから小さな声で話すけど私ね、前から昌くんの事が好きでした。私は、知ってのとおり娘の友美を産んでいるので結婚経験は1回あるけど、夫とは上手くいかなくて時には暴力されたこともあって離婚したので、バツイチです。それからは、男性に恋をするのは辞めたというか暴力されたことが記憶に残っていて恋をしようとしても身体が拒否反応をおこすようになったの。それで私は、昔にアーティスト活動した経験があるため離婚してしばらくしてからアイドルハイスクールを含む3つのアイドルネットワークとしてのオーナーをするようになってアイドルハイスクールの第1世代が思わぬ形で終わることになって私自身もすごく辛かったけど、このまま終わりたくないっておもった私は、第2世代を始めるためにプロデューサー探しに地元の大阪に出掛けた時に昌くんと出逢ってこの方なら任せられると思ってスカウトしました」
次回、汐莉ちゃんの思いが全て明らかになる。