第26話「お互い心配を」
「見かけた時は、汐莉ちゃんがお風呂に入ってるって事が分かったから汐莉ちゃんの裸姿は想像してしまったよ」
僕が恥ずかしそうにしながらそう答えると汐莉ちゃんは嬉しそうにしながらこう言った。
「そうだったんだぁ、昌くんのえっち!
それじゃ今度は、私がぎゅっとしてあげる」
「ちょっと、いきなり抱きつかれるとドキドキが止まらないんだけど… 」
「だって嬉しいんだもん。それじゃ遅くなったけどオーディションの報告をお願いするね」
「抱かれながら報告って言われても… 」
「別に反応しながらでも良いから話してほしい」
「それじゃ僕がおかしくなったら汐莉ちゃんに責任とってもらうよ」
「了解、その時は私が責任取るからそのまま話して」
「分かった。それじゃ話すよ。2日間のオーディションの結果、120人中27人を合格にしたよ。それでうち1人は、板野さんのお姉さんである桜さんは、アイドルとしてではなくマネージャーとして入れてほしいと強く言われたので、マネージャーとして採用したのだけど、良かったかな? 」
「もちろん良かったわよ。第1世代に続いて第2世代もマネージャーの枠は必要だからね。
それでマネージャー以外のその26人はどんな感じ? 」
「年齢層は少し差があるかもしれないけど、期待できそうな方ばかりなので、これから時間をかけてでも最高のアイドルグループになるよう頑張っていきたいと思います」
「そっか、私も今からが楽しみだよ。
私もできる限り頑張るから一緒に頑張ろうね」
「うん。でも汐莉ちゃんは、他のアイドルグループのオーナーもしてるって言ってたけど、すごく大変なじゃないの? 」
「ううん、私の役割は少ないわよ。
収入の確認をしたりライブ会場や新曲を出すときは、私が代表となってレコード会社にうちの担当しているここを含む3つのグループのCDのリリースのお願いやリリース日の調整をしてもらったりあとは、メンバーやマネージャーに支払う年俸を管理したりするくらいだよ。だから忙しくなるときは、なるけど暇なときは暇だから体調を壊すことも少なくて助かってるわよ」
「そうなんだ。でも何か僕に出来ることがあったら言ってね。
力になれるか分からないけど、汐莉ちゃんが病気になったり悲しんでるのをみたくないから」
「ありがとう!昌くんは、本当に優しいね。
それじゃ私の疲れが貯まったときは、また一緒に裸の付き合いしてくれる? 」
「汐莉ちゃん何、言ってるんだよ。次なんかあったら僕、罪悪感を感じちゃうよ」
「別に私と混浴するだけならぜんぜん大丈夫だよ。それに昌くんが私と裸のお付きあいをしてくれることによって私の疲れは、なくなるんだよ」
「それは良いことだね。確かに僕も疲れはすごくとれたね」
「でしょ?それにたまには、こういう時もないと後々辛くなる上に特に男の子は、貯まってるものをどこかでは出さないと貯まりすぎたままだととんでもないことになっちゃうよ」