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第25話「初めての体験」

「あの…誘ってくれてありがとうございます」



「ううん、ぜんぜん良いよ。私の方こそ38歳の女が21歳の男性を混浴に誘うっておかしなことって言うのはわかってるから」



「そんなことないですよ。38歳だってまだまだ若いですし輝いてると僕は、思っていますから。それに汐莉ちゃんがいなかったら今の僕は、無かったんですから」



「もうっ、そんなこと言われるとドキドキしちゃうじゃない。ほら、私まで反応しちゃったじゃん」



「ごめんなさい」



「謝らなくて良いんだよ。私がドキドキしちゃったんだから。それにそろそろ普通に話してくれないかな?裸の付き合いにもなって敬語はおかしいから」



「ですが汐莉ちゃんは、僕より年上でオーナーですし、立場的なものもありますから」



「敬意を表してくれてるのは、嬉しいし礼儀正しいのは確かに良いことなんだけど、私は悲しい気持ちになっちゃうなぁ」



「どうしてなんですか? 」



「私だけ年上扱いされてる気がするからそうなると私は、女としての魅力が落ちたのかなって思ってしまうから… 」



「僕は、汐莉ちゃんと個人的にはもっと仲良くなりたいって思ってるからこれからは、普通に話しても良いかな? 」



「もちろん良いに決まってるじゃない。私を悲しい気持ちにさせたんだから罰として抱いて… 」



「抱いてってこの状態だとえっちな事になるよ」



「ううん、これは命令だからえっちな事にはならないから」

「そうかな?それじゃ抱くよ」



「うん」



 僕は、生まれて初めてお風呂に浸かりながらとはいえども全裸の女性を抱いてしまった。



 僕の身体に当たった汐莉ちゃんの身体の感触は、胸は柔らくてお腹は可愛らしかった。



「どうかな? 」



「すごく良いよ。 昌くんの初めて私が奪っちゃったんだね」



「何、いきなり変なことを言ってるんだよ。あくまでも混浴が初めてと言うことだからね」



「うふふっ、昌くんって面白い。だって私初めてとしか言ってないんだから。良いよ、このまま本当に初体験しちゃっても… 」



 僕は、おかしくなりながらも返事をする。



「そんなことしませんから! 」



「別に恥ずかしがらなくても良いのに。そう言えば、なんで昌くんは、洗面所にやって来たの? 」



「汐莉ちゃん、聞くのが遅いよ!実はオーディションの報告をしようと思って汐莉ちゃんを探してたんだけど、見つからなかったから一昨日と昨日疲れてお風呂に入れなかったから今のうちに入ろうかなって思って洗面所に行ったら汐莉ちゃんの下着とブラが置いてあったから入浴中なんだって思って戻ろうとしたんだよ」



「そうだったんだね。報告の話の前に1つだけ今から私が質問するから正直に答えてくれる? 」

「どんな質問なのかな? 」



「私の下着とブラジャーが置いてあったのを見かけたときえっちな事考えちゃった?それともその時は、ビックリはしても何も思わなかった? 答えてほしいの」


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