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第24話「僕とオーナー」

 そして僕は、翌日の朝にオーナーの汐莉ちゃんにオーディションの報告をしようと家の中を歩き回ってみたが、姿がみえなかったのだ。



 友美は、大学に行ってるとしても汐莉ちゃんは、なんでいないんだろう。


 とりあえず一昨日と昨日オーディションで疲れてお風呂に入れなかったから今のうちに入るとするか。



 そしてお風呂の前の洗面所で服を脱ごうとしたら白い下着と白いブラが置いてあったため、汐莉ちゃんが入浴中であることに気づいたので慌てて部屋に戻ろうとしたら汐莉ちゃんが急に全裸で胸は手で隠しながら出てきて声をかけられた。



「昌くん、一緒にお風呂に入ろうよっ」



「し、汐莉ちゃんなんで下は隠さないんですか? 」


 僕が顔を真っ赤にしながら質問すると汐莉ちゃんは、恥ずかしそうにしながら答える。



「だって、おっぱいを両手でそれぞれ隠してるからこれ以上身動きとれないもん」



「だからってそれならバスタオルかかってるんですからこれで隠してください。目のやり場に困りますから」



「もしかして38歳の女性の裸だとみたくないのかな?まぁ、もうすぐ40歳だから女としての魅力もそろそろ落ちてくるもんね 」



「そういう訳じゃないですよ。汐莉ちゃんの身体はすごく胸もそれなりにあってきれいだし、魅力的で抱きたいと思ってしまいますって何言わせてるんですか? 」


「そう思うなら一緒に入ろうよ。今なら誰もいないし、これも大事なお付きあいだと思うよ。ほら、仕事でも上司から飲みに行こうって誘われたら部下は仲を悪くしないように基本的にお付きあいするでしょ?それと同じ流れだよ」


「それとはぜんぜん違いますよ!それに混浴になるじゃないですか。他の人にバレたりしたらどうするんですか? 」



「バレようがないじゃん。だって、私はオーナーであってもアイドルじゃないんだし誰にも言わないから。早くしてくれないと昌くんが無断で私の全裸を盗撮したってマスコミに言うわよ」



「そ、それは困りますよ。僕は、盗撮なんてしてませんしお風呂を覗く気持ちも全くなかったんですから」


「でも私と一緒に入ってくれたらこれから昌くんが何か困ったことがあったら必ず私が助けてあげるし、守ってあげるから」



「混浴は初めてなので、ちょっとだけですからね」



「ありがとう。それじゃ先浸かって待ってるね」



「分かりました」



 僕は、急な思わぬ展開に理性を失わないよう注意しながら服を脱いでお風呂場の戸を開けるといきなり汐莉ちゃんがそっと抱きついてきた。



「ちょっと何してるんですか? 」



「疲れをとってあげてるのいつもおつかれさまっ」



「こんなことされたら僕、おかしくなってしまうから」



「ちょっとくらい良いじゃん。あっ、昌くん私にかなり反応してるんだね」



「だから混浴は初めてだって言ったのに… 早く入りませんか」



「そうだね、風邪ひいても困るもんね。そうしようか」



 僕たちは、ゆっくりと浴槽に浸かっていった。


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