第20話「過激な夢」
「それじゃ次は、第2世代の活動に向けてプロデューサーらしいことをしてもらおうかな」
「プロデューサーらしいこととは、なんでしょうか? 」
「実は、少し前からオーディションの募集をかけていて締め切りが明日まででオーディションの開催が来週なんだよ。そこで昌くんには、来週開催のオーディションの審査員をしてもらう」
「審査員って汐莉ちゃんが審査してくれないんですか? 」
「何、言ってるんだよ。私は確かにオーナーではあるけどオーディションの審査は私の役目じゃなくてプロデューサーの役目になる。だから合格不合格の判定は、昌くんの判断で決めてもらいたい」
「分かりました。ちなみに参考までに聞きたいのですが、選抜枠は何人くらいなんでしょうか?この間第1世代の資料を拝見させてもらったところ選抜枠は16人だったらしいですが」
「プロデューサーって言うのは、何かあれば責任とかも問われるけどもちろん適度と言うものはあるが基本的にはグループのためと思ったことをしたいようにするのが目的でもある。だから選抜枠は何人だとかそう言った事は全てプロデューサーの判断になるからね」
「そうなんですね。分かりました!良いアイドルを見つけられるよう頑張ってきます」
「期待してるよ。昌くんなら素晴らしい逸材を見つけてきてくれると思ってるからね。それじゃあとは、よろしくね」
僕は、来週開催されるオーディションの審査員を勤めることになった。
そしてその日の夜に僕が寝ているときに過激な夢をみる。
『昌くん、ちょっと良いかな』
『唯、いきなりどうしたの』
すると上半身裸で大きなおっぱいを揺らしながら僕にこう言った。
『昌くん、大好きだよ。このまま今日は2人でベットインしよう? 』
『唯、ベットインはちょっと… 』
夢の中で僕が困っているとそこにスカートを脱ぎ捨てて下半身はパンツ1枚になっている友美が出てきた。
『2人で何えっちな事をしようとしてるのよ!
昌くんとえっちするのは、幼なじみであるこのあたしだよ』
『友美、何言ってるんだよ』
『藤本さん、えっちするのはこの私だよ』
『板野さん、えっちするのは、あたしだから。
昌くん、今から一緒にお風呂に入って11年間の空白を今夜一夜で埋めていこうね』
『ちょっと2人ともおかしいよ。
やばい、僕がおかしくなってしまいそうだよ』
そして僕は、深夜に夢から目が覚めた。
夢で良かった。これが現実だったら、とんでもないことになってるよ。
それにしても2人とも過激な事をしてくるから違った意味で今度は僕がえっちな夢をみる後遺症ができてしまったような気がする。
こんなんじゃダメだ。
2人ともこれからの時代で活躍していくアイドルなんだから僕がしっかりしていかないと。
こうして僕は、自分で自分を注意をしてから再び眠りについたのであった。