第19話「状況報告」
「ううん、辞めないで。左足は良くなってきたから今度は、右足をお願いするね」
「うん、分かった。でも何かあったら早めに言ってね」
「分かった、ありがとう」
そして僕が右足に移った時に板野さんは、スカートをさらに捲りあげていきパンツがはっきりとみえてしまったのだ。
「パンツ見えてるんだけど… 」
「別に良いじゃん。えっちな事をしてる訳じゃないんだから。 それより右足をお願いね」
「分かった。それじゃ続けるよ」
この時、板野さんはすごく気持ち良さそうな表情をしておりえろくみえたが、頑張って右足のマッサージも行った。
「ありがとう。もう大丈夫だよ。ごめんね、変なことさせちゃって」
「唯のためならぜんぜん良いよ」
「昌くんありがとう。帰る前に昌くんの飲みかけのドリンクもらっていいかな? もう1個注文するほどの量はいらないから」
「それなら別に良いよ」
「ありがとう」
振り替えればこの1週間で僕と板野さんとの間接的なキスは、ほぼ毎日のように続いていた。
「それじゃそろそろ帰ろっか」
「うん、そうだね。唯、練習に付き合ってくれて本当にありがとう」
「ううん、ぜんぜん良いよ!これから私とメンバーたちとで一緒に頑張っていこうね」
「そうだね。一緒に頑張ろう」
こうして1週間の歌の練習は、おかしな流れになりながらも無事に終わった。
そして次の日僕は、オーナーの汐莉ちゃんからこう聞かれた。
「そう言えばプロデューサーになって10日間くらいになるけど、メンバーとは仲良くなれたかな? 」
「色々ありましたが、無事3人と仲良くなれたと思います」
「3人って板野とは上手くいかないでしょ? 」
「最初は、確かに手強かったですが今では仲良くなれますよ」
僕がそう言うと汐莉ちゃんは、ものすごく驚いた表情をしながらこう言った。
「えっ? すごいね!私も前から彼女とは、話し合ったりしてきたけど、元はすごく接しやすいタイプだったんだけど、とある事情で接しにくいタイプになってしまってからは中々接しにくくて私もそうだったけど、親ですらお手上げ状態らしいんだよ」
「事情は、本人から聞きました。でも今では、ものすごく可愛い板野さんになりました」
「もしかして昌くんが彼女にえっちしたとか? 」
「えっちなんてしてませんよ。話を聞いてあげてちょっと抱いてあげただけです」
「そうだったんだね。てっきり2人でホテルにでも行って部屋で裸になって彼女と禁断のえっちをしたのかと思ってしまったよ」
「そんなことしませんよ。板野さんはアイドルなんですから」
「彼女を攻略するなんて大したもんだよ。まぁ、彼女のイメージだとえっちとか拒否りそうだからね」
汐莉ちゃんがそう言った時僕は、こう思っていた。
確かに唯の後遺症はなおったんだけど、実際はえっちな展開になりかけて僕は一方的にえっちな気分になってしまったんだけどね。