第18話「違った意味で一難去ってまた一難」
僕は、恥ずかしそうにして笑いながらこう言った。
「そりゃそうだけど…それじゃバレたら唯のせいって事で」
「うん、良いよ! その代わりまたするかもしれないけど、それでも良いならっ」
「何、言ってるんだよ。そうじゃなくても今、すごく可愛いなぁって思っておかしくなってしまいそうなのに。ほら、早く服を着て」
「はいはい。今日のところは引き下がってあげるね。でもこれだけは、言っておく。これからファンの人はもちろん、昌くんもいつか頭の中を私でいっぱいにしてあげるからねっ」
こうして覚醒?と言えば良いのか分からないが可愛い板野さんの姿に戻ることが無事出来て一件落着となったのであった。
それから僕は、1週間音痴を治すために毎日板野さんとカラオケで歌の練習を続けていき人並みに歌えるようになり、ほぼ音痴を改善することが出来た。
「学校もあったりして毎日なのに練習に付き合ってくれて本当にありがとう。それにしても唯は、歌うのすごくうまいね」
「ううん、ぜんぜん良いよ。私も楽しかったから。そんなことないよ、昔から歌うのはすきだから私」
「本当にうまいよ。そう言えば何かお礼しないとね。何か食べたいものでもある? 」
「特にないかな。それなら昨日体育の授業で跳び箱をした時に股関節の大腿骨のあたりを痛めたからマッサージしてくれないかな? 」
「大腿骨って確か足の付け根あたりじゃなかったかな? 」
「正解。私も保健の授業で習ったんだけど、大腿骨のあたりが痛くてこのままだと踊りの練習が上手く出来なくなってしまうからね」
「それなら病院に行って痛み止めのお薬を出してもらった方が良いんじゃないかな」
僕がそう言うと板野さんは、顔が真っ赤にしながら小さな声で話す。
「確かにお薬は処方してもらえるかもしれないけど、それは嫌なのよ」
「どうして嫌なの? 」
「だって診察の時に股関節と言うことは、たとえ少しであったとしても私のパンツを見られちゃうでしょ?それは絶対に嫌だし、それで私がまた何か後遺症的なものが残ったらどうするのよ」
「確かにそうだけど、僕が目に入ってしまうことになるからそれも後遺症になる可能性があると思うよ。
それにこの間でもえっちな気分になってしまったし」
「バカっ!えっちな気分になっても私は構わないし、昌くんだったら後遺症になんか絶対ならないし、恥ずかしい気持ちはあるけど、他の人には頼めないからお願い」
「分かった。その代わり極力パンツが見えないように手で押さえててくれるかな? 」
「良いよ。それじゃスカートをギリギリまであげるね」
そして板野さんは、そっとスカートを捲りあげていき僕は、股関節の大腿骨のところを左足からマッサージをしていく。
「それじゃ始めるね」
「うんっ」
僕がある程度マッサージをしていくと板野さんの下半身がピクッとし始め甘い声が漏れてくる。
「あんっ、あんっ」
「やっぱりやめた方が良いんじゃないかな。まるでえっちな事をしてるような雰囲気になってきてるから」