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第16話「身体と心の治療」

「僕の方こそよろしくね」


板野さんは、顔が真っ赤で鼻息を荒くしながらいきなり起き上がっていきなり服を脱ぎかける。



「ちょっと何してるんだよ。それはさすがにダメだよ」


「別にえっちするわけでもないし付き合うわけでも無いんだから大丈夫だよ。でも私のおっばいをみてほしいの」



「えっ?そんなことしたら僕が危ないし監視カメラついてるからダメだよ」



「大丈夫だよ。今は、ここのカラオケ店の入り口や廊下には設置してされてるけど、このお店のカラオケルームには監視カメラが設置されてないから安心して」


「なんで設置されていないの? 」



「それは店員に聞いたところカメラが部屋の中にまであると歌いにくいからっていう理由らしいの」



「そうなんだ。でもそれは出来ないよ。別に嫌なわけじゃないんだけど、僕はそんな良い人じゃないよ。

歌も音痴だし、踊りも出来ないし、演奏が出来るわけてもない。それに1つ謝りたいことがあるの」



「いきなりどうしたのよ」


「昨日、唯が僕に右足で蹴った時にパンツが見えてしまって可愛いなって思ってしまったから。

本当にごめんなさい」



「やっぱり昌くんは、おかしいし変わってるね。

普通の男は自らカミングアウトせずに黙ってるよ。

えっち!でも正直に言ってくれたから今回だけは許してあげる」



「唯、ありがとう」


「確かにダサいところは、たくさんありそうだけど、私を元の姿に戻そうとしてここまでしてくれる人はいないし、私の心を動かしてくれた人も今までいなかった。

昌くんの優しさが私の心を動かしてくれたんだよ。


これでもし誰かに何か言われたとしたら悪くなっていた私を元の姿に戻してくれた方なのにちょっとくらいご褒美をあげて何が悪いの?別に結婚報告とか妊娠報告とかじゃないんだからって言ってあげる」



「唯… ありがとう。すごく優しいんだね」



僕は、本来の姿になりつつある板野さんの状態を見て涙が出てきてしまった。



「何、泣いてるんだよ」



「僕、あのまま唯と仲良くなれないのかなって思っていたけど、この姿を見てると安心してきたら嬉しくて… 」



「私もこのまま本来の私に戻れないのかなって思っていたし、いっぱい身体にあざとかつけちゃって本当に本当にごめんなさい。


昌くんがトラウマになってるよね? 」



すると板野さんまでまた泣きはじめてしまい僕は、優しく抱きながらこう言った。



「謝らなくて良いよ。トラウマになんてなってないし、唯とこうしていたらあざなんてすぐ治るから大丈夫だよ」



「昌くん、本当にありがとう。知らない人からしたらすごくえっちなことって思うかもしれないけど、それは違って今の私は、まだ嫌なトラウマが身体と心に残ってるの。このままだと一生残ってアイドルどころじゃなくなってしまう。でも今からあの時と同じように上半身裸になって昌くんが私のおっばいを見てくれて強く抱き締めてくれたら身体も心も治るからこれは、えっちなことのようでえっちなことじゃなくて治療のためだからね」

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