第1話「スカウト」
これは今から1日前の事で僕が家でテレビのお昼の情報番組を見ていたときの事である。
『それでは続いての芸能ニュースは国民的アイドルグループになりつつありましたアイドルハイスクールが解散することになりました。
数日前にプロデューサーがメンバーの1人に強姦をした事がそのメンバーの証言と次々と上がってくる証拠により明らかになりました。
さらに1ヶ月前には未成年のメンバーが喫煙と飲酒をしていたことが発覚しており再発防止に努めていくことを宣言していただけに今回の強姦事件は本当に残念なニュースだと我々も思っております。
それでは次のニュースに参ります』
僕は、このニュースをみた時悲しい気持ちになりながらこう思っていた。
アイドルハイスクール大好きだったのに。
特にエースの愛理ちゃんは、これからどうなるんだろう。
一生懸命頑張ってくれたからね。
そして今、僕は決して気分が元通りに戻った訳ではもちろんないが、仕事を探さなければいけないことには変わりないため僕は、頑張って就職先を探すことに専念することを決めて探しているとサングラスをかけてマスクをした謎の女性がいきなり話しかけてきた。
「忙しいところちょっと良いかな? 」
「あっ、はい… 」
「確か貴方は、アイドルハイスクールのファンの方かしら? 」
「そうですけど… 」
「怖い女だと思われたら困るから名刺を渡しておくけど私は、アイドルハイスクールを含む事務所のオーナーをしている藤本 汐莉と言います。結構握手会とかにも来られていたので、見覚えがあったから声をかけさせて頂いたのだ」
「オーナーさんなんですか!お会いできて嬉しいです。
ですがテレビでは事情により解散されると聞いておりますが、どうしてこのタイミングで声をかけてくださったのですか? 」
「報道された通り、未成年メンバーの喫煙と飲酒とプロデューサーのメンバーに対する強姦行為は、残念ながら事実だ。
別に元から恋愛禁止というルールは存在しないためお互いの気持ちが一致しての行動なら問題にもならなかった上に今までかなりプロデューサーも頑張ってこられたから別に両想いの恋愛発覚ならファンも前からプロデューサーに対する評価は高かったから認めてくれたと思う。
しかし今回のケースは、メンバーが嫌がっていたからね。
ちょっと話がずれてしまったが、貴方にお願いしたい事は、このままの形で終わるのは、悲しすぎるのでアイドルハイスクールからアイドルエッグに名称を変えて第2世代のアイドルハイスクールのプロデューサーになってもらいたいのだ。
もちろん経営は例の事件などで赤字になりつつあるため、事前に断っておくが月給は10万~20万になるため割にあわない仕事内容になってしまう上にゼロからではなくマイナスからのスタートになることも覚悟してもらわないといけない。
出来る限りサポートはするからどうか私たちを助けてくれないかな? 」