序章 孤独な少女
死ぬ等の少し残酷な表現が出てきますが、ご了承下さい。
序章
孤独な少女
誰もが憧れる広い家(いや、この場合は屋敷か)。
そんな素敵な場所でも暗くて、ジメジメしていて、カビ臭くて、そのうえそんな場所に1人で住むとなると最悪だ。
まさにそんな状態の屋敷にその少女はいた。
その少女は窓のないせいで更に暗い自室で、ただひたすらパソコンに向かっている。
カチャカチャカチャ……。
静かな部屋に指でキーボードを叩く音だけが響く。しばらくして少女はパソコン画面の文字を音読し始めた。
「『嫌いな人や、目障りな人がいます。その人達とどう接したらいいのか、ご意見を聞かせて下さい』か。こんなん簡単じゃん」
少女がやっているのはパソコン画面に映っている文章からして、ちょっとしたチャットの相談コーナーのようなもののようだ。
「えっとォ……」
カチャカチャ。
またキーボードを叩く音がして、
画面に相談事への返答が打ち込まれるそして少女は自分の考えた文章を見直しもせず、投稿という部分をダブルクリックする。
稀裟『嫌いな人や、目障りな人がいます。その人達とどう接したらいいのか、ご意見を聞かせて下さい』
Amu『簡単だよ。無理にそいつらと接しなきゃいいわけじゃん』
稀裟『どうやって、ですか?』
Amu『そいつらを殺せばいいんだよ』
幼稚な文章ですみません。
これからストーリー的には面白くなっていくので、もしよければ最後までお付き合いください。