4月18日 30分
昨日、旭に言われたことを胸に秘めながら、俺はここに来ていた。
伏阪「じゃあ、お願いします」
俺 「いえいえ、こちらこそお願いします」
伏阪「まったく初めてですか?」
俺 「そうですね」
店内を見渡すとこの前と比較すると、少しモノが増えているような気がしたのだった。
伏阪「飲み物とか入れたことある?」
俺 「いや、ないですね」
伏阪「じゃあ、オープンまでに練習しないとね」
俺 「ですねぇ」
オープンまでに練習って言われてもな。めんどくさいな。ただ、伏阪も新しくオープンするわけだし、テキトウニにはできないよな。伏阪の気持ちは理解できるものの、どう表現したらよいかわからなかった。
伏阪「じゃあ、今度一緒に練習しよっか」
俺 「わかりました」
伏阪「お酒は飲む?」
俺 「飲めますよ」
伏阪「じゃあ、どの飲み物出すか一緒に考えましょうか」
俺 「わかりました」
たしかに、飲食店といってもいろんな飲み物があるからな。どの飲み物を出すかは難しい考えだな。
伏阪「何飲みたいとかある?」
俺 「でも、ここって料理メインの店でしょ?」
伏阪「んー。なんも、決めてないな」
俺 「何も決めてないのヤバすぎるでしょ」
伏阪「そう?」
能天気な奴だな。よくこれで、山本さんはコイツに託す気になったのが疑問だ。
俺 「とりあえず、アルコールとノンアルコールみたいな感じでいくんですか?」
伏阪「そうだな。まぁ、ワインとか日本酒をどうするかだな」
俺 「日本酒かぁ、、、、、、」
ワインはまだしも、日本酒はあまり飲んでいない領域だった。
伏阪「日本酒あまり飲まないですか?」
俺 「日本酒は、あんまり飲んでこなかったですね」
伏阪「そうなんですね。じゃあ、一緒に勉強していきましょ」
俺 「わかりました」
正直、伏阪の言う通りにして大丈夫なのかという不安はあったけどそこは信じるしかなかった。
伏阪「じゃあ、まずは日本酒から飲みに行きましょう」
俺 「え?」
伏阪「明日行けますか?」
俺 「まぁ、夜なら」
伏阪「だったら、行きましょ」
俺 「早いですね」
日本酒かぁ。どこの店に行くんだろうか?
伏阪「ここから、30分くらいのところにオススメの店があるんですよ」
俺 「そうなんですか?」
ここから30分ってことは限られてるな。




