4月12日 『sustnable』
山本「明日だ」
俺 「明日?」
急な提案でどうしようか迷った。明日は、大学で1限からいく必要がある。
山本「ああ。明日だ」
俺 「明日の何時ですか?」
時間によっては行けなくないかもしれない。
山本「18時だ」
俺 「わかりました」
もう行くしかない。山本さんは、一度言ったことを最後までやり切らないと怒られる。もう後にはひけないな。
山本「じゃあ、来いよ」
俺 「なんていう店でした?」
ここから、どれくらいの距離なんだろうな。
山本「sustnable」
俺 「サステナブル?」
山本「ああ」
俺 「持続かのう、、、、、、?」
どういう意味なのかイマイチぴんとこない。
山本「そういう意味なのか?」
俺 「おそらく」
持続可能ということは、環境にいいなんかなんだろうか?
山本「お前もちゃんと勉強してんだな」
俺 「英単語くらい誰でもできますよ」
山本「ハハハハ。面白い男だな」
どんな店かだんだん興味が湧いてきた。
俺 「どんな店なのか聞いてますか?」
山本「なんか健康を意識した見せらしいぞ」
俺 「健康?」
山本「お前、健康とか意識したことないのか?」
俺 「いや、まったく」
健康なんて、この年齢で考えるかな?
山本「今は、食事においていろんな考えがあるんだよ」
俺 「どういうことですか?」
山本「俺たちの野菜や果物を育てる際にたくさん薬を使う奴もいれば、食品をより安く長く美味しくするために添加物のようなモノをいれる奴もいるんだ」
へぇー。そんな感じなんだ。
俺 「山本さんとかは薬使ってるんですか?」
山本「俺が使うわけないだろ」
俺 「まぁ、それはわからないですけど」
山本さんが健康思考には思えない。
山本「それで、俺たちの食材が欲しいんだとよ」
俺 「へぇー。じゃあ、ここら辺でそういう食材を扱っている店が少ないってことですか?」
山本「まぁ、そうなるな」
山本さんもあんまりよくわかってないのかもしれないな。
俺 「じゃあ、明日行って話してみますよ」
山本「あとはお前に全部任せるよ」
俺 「基本的な値段だけ教えといてください」
山本「わかった。あとで、書いとくよ」
いつの間にか明日行くことが楽しみになっていた。




