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3月24日 高校時代27

 もうすぐ、大学の授業が再開する。来年は、3回生だし、そろそろちゃんとしないとな。けど、やりたいこともないし、ただダラダラ過ごす毎日になりそうな気がしていた。バイトと遊びとの毎日にそろそら嫌気がさしている。こんなことなら、もっと頑張った方がよかったのかな?少し自分を責めてしまった。


 ー3年前 11月5日ー


 気がついたら、薄暗い病室のベットに横たわっていた。なんか、よくわからない。俺は、何をしているんだろうか?俺は、足が白いシーツにくるまれていた。なにか、あったのだろうか?ベッドの脇には点滴スタンドが置かれ、細い管が患者の腕に繋がっている。ポタポタポタポタと一定のリズムで落ちてくる。そうか、俺は怪我をしたんだった。機械のモニターが音を鳴らしている。この数値がおかしくなると、俺は死んでしまうのだろう。そう考えると何か怖い。近くには、誰もいない。

 この病室には、誰もいないみたいだ。どうしたらいいのだろうか?すると、ドアが開き、新しい患者らしき人が運ばれてきた。北條さん!!俺は、看護師の方を向いた。後で見に行きますので、静かに待っていてください。静かに頷きながら、天井を見つめた。どうやら、さっきの患者は、緊急手術をした人らしい。10代から20代くらいの女の子だった。どこにでもいそうな普通の女の子。できるだけ、横は見ないように声だけ聞いていた。

 ベテランの看護師が若手の看護師に何か話しているみたいだった。俺は、何か嫌な予感がした。なんだろう?この感覚は?少しずつ変な違和感に気がついてきた。すると、横にいた女の子の治療が終わったみたいだ。まだ、意識不明の状態が続いているみたいだ。治療が終わったことを告げたのか、彼女の両親がやってきた。あ母さんは、40代後半くらいだろうか。娘を心配して病院に駆けつけたのだろうか。しかし、彼女はなかなか目を覚さない。これだけ、目を覚まさないと一生目を覚まさないんじゃないかと思ってしまうんじゃないか。親が子を想う気持ちはわからない。

 ドアが開き、さっき来た看護師がやってきた。北條さん!話せますか?はい。そんな遠くから声かけなくても。この看護師すごいな。だんだん近づいてくる看護師がライオンのように見えて怖い。いつもなら、こんなこと思わないのに。じゃあ、ちょっと点滴見ますね。そう言って看護師は、俺の体をチェックし始めた。俺は、一体どうなってるんだろうか?

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