3月4日 高校時代7
いつものように、俺は朝ごはんを食べながら、スマホを触っていた。もうすぐ出ないと遅刻だ。慌て出した。
ー3年前 11月5日ー
俺たちは、飯を食べるために外を出た。山瀬、嶺井を待ちながら、俺と脇谷は、外のグラウンドにいた。もう、時刻は、17時10分を過ぎていた。ここで、俺たちはたくさん走っていたんだと改めて思っていた。横にいた脇谷は、バスケ部。バスケ部は、毎日のようにグラウンドを走っていたイメージだった。
脇谷「あと、10分ほどで来るって」
俺 「はーい」
スマホを触りながら、話しかけた。
脇谷「傑って、短距離じゃないよな?」
俺 「ああ。俺は、長距離だ」
陸上部の中でも、短距離組と長距離組はわかれている。どっちがいいとかはなく、出場する競技によって分かれていた。
脇谷「じゃあ、そんなに得意じゃないの?」
俺 「そうだな。短距離は、短距離で速いやつがいるからな」
俺は、推薦で入学したから、すぐに長距離組に入った。一般で入って来た奴らは、どちらの競技を選ぶか、選ぶ時間があった。俺は、そういう意味では長距離しかしらないからそれでいいか迷っていた。
脇谷「誰がいるんだ?」
俺 「村上とか岡野とかは速いかな」
短距離を仕切ってきたのは、村上や岡野たちといった100、200mの選手たちだった。特に、村上は陸上部全体のキャプテンもしているということもあり、選手たちからの信頼も凄かった。
脇谷「あんまからんだことねぇな」
俺 「そうだろうな。お前、バスケ部だしな」
バスケ部は、基本、外の競技の人たちとはからまない。だから、俺たちもクラスが一緒じゃなければ、話さなかっただろうと思う。
脇谷「バスケだったら、俺もやれるのにな」
俺 「そうなのか?」
だから、こうして一緒にいること自体、不思議な感覚に近かった。
脇谷「当たり前だろ」
俺 「今日、やるか。運動?」
俺は、ノリノリの気分になってしまっていた。
脇谷「いいね。今、寮に人もいるし呼ぼうか」
俺 「そうだな」
脇谷「今日じゃなくてもいいけど、面白いことしたいよな」
俺 「それは、そうだな」
部活動を引退した俺たちは、何かに飢えているような気がした。
脇谷「一緒に楽しもうぜ」
俺 「そうだ、そうだ」
俺は、何かいけないアクセルをふんだような気がしたのだった。




