2月26日 高校時代
昨日、大和に言われた俺の高校時代の話。どうしようかわからなくなり、ふりかえることにした。ふりかえるといっても何かをするわけではないんだけど。
ー2月25日ー
大和「誰だよ、凄い奴?」
俺 「一番は、城南大学のやつかな」
頭の中には、旭の笑顔が浮かんでいた。
大和「城南大学って、あのスポーツが強いところ?」
大和の言う通り、城南大学はとてもスポーツが強い大学。特に、野球とラグビーは別格だ。
俺 「そうそう」
大和「部活してるの?」
俺 「うん。サッカー部だよ」
大和は、驚いていた。大和から見ても、城南大学は、有名なんだ。大和は、スポーツにはあまり興味なさそうだけど。
大和「サッカー部って、この前全国行ってなかった?」
よく知っているな。なんでだ?
俺 「そうなんだよ。今年は、全国行けなかったけど、昨年ね行ったんだよ」
大和「試合に出てたの?」
食い気味に俺に話をしてくる。
俺 「出てたよ」
大和「まじ?レギュラー?」
俺 「ああ」
なんで、ここまで聞いてくるんだろうか?もしかしたら見てたのか?
大和「なんてやつ?」
俺 「喜早旭」
旭と知り合いであることは、嬉しかった。でも、、、。
大和「えっ?」
俺 「どうした?」
大和は、旭のことを知っているのようだった。
大和「もしかして、そいつって大会でゴールも決めてた?」
俺 「うん。たしか2年から出てて、2ゴールは決めてたと思うよ」
全国大会だから、テレビ中継をしていてもおかしくないのか。
大和「凄いな、そいつ」
俺 「だろ?だから俺なんか全然だよ」
なんか、自分で言っていて悲しくなってしまっていた。
大和「いやいや、お前も高校まで陸上、凄かっただろ?」
陸上か。俺がずっと、避けていた話題だった。
俺 「旭に比べたら、全然大したことねぇよ」
大和「でも、傑も高校で全国大会出たんだろ?」
大和の質問には答えたくなかった。
俺 「高校と大学は、全然違うぜ」
なんとか回答を誤魔化した。
大和「そうか?」
俺 「まぁ、今が楽しいからいいんだけどな」
大和「お前、他のやつ気にしすぎるから心配だよ」
心配してくれていた大和は驚きだった。
俺 「そんなことねぇよ」
大和「だったら、いいけど」
俺は、課題をやり終えた。
 




