2月19日 稼ぐ
さっそく今日は、150万を得る方法を考えた。ネットには、そんな情報はない。だから、バイト中にいろいろ頭をめぐらせていた。それでも、なかなかいい案は浮かばない。それで、山本さんに俺は話し始めた。
山本「そんなお金なんて、一気に稼ぐもんじゃねえだろ」
俺 「そうですよね」
山本は、パソコンと睨めっこしながら、俺の話に返事をしていた。
山本「貯めてどうするんだよ」
俺 「俺、留学に行きたいんですよ」
留学なんて、山本さんにわかるのだろうか?
山本「留学?」
俺 「ああ。留学行ってみたくて」
パソコンを閉じて、山本さんを楽しかった。
山本「どこがいいんだ?」
俺 「今のところは、アメリカです」
アメリカじゃなくてもどこでもいい。今は、留学に行きたい。その思いでいっぱいだった。
山本「どのくらいでかせぎたいんだ?」
俺 「一応、半年間です」
山本「ってことは、150÷6かぁ」
約25万。1ヶ月25万なんてどう考えても難しいだろうな。
俺 「難しいですよね」
山本「大学は、どうするんだ?」
そう。お金を稼ぐ時の最大の問題点は、大学だ。大学さえ休めば、なんとか頑張れば届きそうな額になる。
俺 「迷っててます」
山本「休学するんだったら、まだ可能性はあるんじゃないか?」
俺 「休学かぁ」
留学する最初に考えたこと。でも、休んでしまったら、ホントに留学する意味あんのかと思った。
山本「大学に通いながらだと、厳しいだろうな」
俺 「ですよね」
俺は、農園で収穫したキャベツをもちながら、歩き始めた。俺を追うように山本さんもついてきた。
山本「まぁ、後はバイトをかけもちするとかくらいだろ」
俺は、右に曲がった。
俺 「そうですよね。どしようかな」
山本「なぁ、傑!」
俺 「はい!」
後ろを振り返ると、真剣な表情の山本さんがいた。
山本「留学は、本気なのか?」
自分の胸の鼓動が高くなるのがわかった。ずっと、思っていた。本気かどうか。
俺 「本気です!」
山本「そうか、、、、、」
この時、どこか覚悟をもてた気がした。
俺 「はい!」
山本「だったら、お前に協力してやる」
俺 「えっ?なんかあるんですか?」
山本「まぁな」
俺と山本さんは、車に荷物を乗せ始めた。




