合わせ鏡の世界
76億に届く
全世界人口の
ひとり
孤独を感じて
泣いている今
ひとつの人生に
命の波紋が広がる
世界に
生まれ落ちた
誰とも違わない
時の流れに
飛び込んで
交錯する意識の中
誰も彼も違わなかった
生まれたという事実
どこまでも
広がる世界なら
地球一個分の生命が
一万とおり以上にもある宇宙で
その宇宙すら
計り知れないほどの数を秘めて
他の宇宙と
無数につながり会う可能性
76億の一万とおりが
さらに無限数に存在するその先へ
運ばれてゆく可能性
誰も彼も違うのに
抱きしめ会える
可能性
明確な違いなど
不確かな意識
恒河沙10の52乗
阿僧祇10の56乗
那由他10の60乗
不可思議10の64乗
無量大数10の68乗
飛び込む運命は
繰り返される未来
新しい自分というのなら
それはかつての君
見えているもの
感じるほどに
違わないように
目に映る
境界線を越えて
私が君に
君が僕に
なる可能性は
無限に広がる意識の中で
底に広がる無意識の中で
感じあう
ひとつの宇宙
轟き会うなら
あの世とこの世さえ
響き会う
2倍の法則で
増え続ける
世界と魂
循環システムの再構築と
再起動には
円環する魂を
吸い上げては
フィルター機能による
愛という名の
ナノサイズの
10のマイナス9乗の
濾過装置を通過
マクロ的視点
宇宙サイズでみるならば
クリーンな魂を
愛し会うことで
無限に循環させる
永久機関
それが
宇宙の動力で
宇宙開闢の光に
飛び込む未来は
あなたに
抱きしめられているということ
溢れた出た光が
流星のように落ちた
恋
クレーター内部の泉は
初めて湧き出た
愛
ようやく手にした
小さな星
あなたから
私へと
飛ぶ
幾つもの流星群
隕石は
未知の鉱物が含まれた
あなたという要素
取り込んで
輝きを放つなら
星の数ほどの宇宙が
夜空へと浮かぶ
誰も彼も違うのに
誰も彼も違わない
いつか
どこかで
出会うなら
そんな風に思って
夜の星を見上げる