成長の過程で…
なんだかんだ3作目の作品になりました~
この作品は主人公がどんな姿か分からないところから始まります。
それを当てながら見てみると楽しいかも…?
という訳で本編どうぞ~
どうして私を傷つけるの?
どうしてなにかを得ようと私を利用するの?
私はなにもしていないのに……
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貴方が子供の時、私はずっと貴方の事を見ていた。
もちろん、その場所に貴方がいないことも多かった。
でも貴方はなにも言わず帰ってきてくれる事があった。
貴方の顔は毎日のように見てきた。
不安があるときは私に話しかけて来て、学校の様子や、楽しいことや、悲しいこと、他にも色々な事を私に教えてくれた。
外には敵がたくさんいて、私を危険に晒すものがいること、
外の空気は中と違い、色々な温度があること、
外の世界は、自分の思い通りにならないことが多いこと、
「僕の夢は学者になることで、色んなわからないことを解明していきたい!」とも、言っていましたね。
話しかけてくれた成果もあり、私はすくすくと成長していった。
そんな貴方も気づけば思春期と呼ばれる時期になり、あまり私と話す機会もなくなっていた。
色々な苦悩を抱えていたのか、怒りながら帰ってくる事があったり、
趣味ができたのか、良くわからない同じ大きさの紙を何枚も並べて、それをデッキといい大切に扱ったり、
また趣味が変わったのか、機械仕掛けのなにかで1日中遊んで、疲れたら寝るのを繰り返したり、
外に出ていったきり、帰ってこなくなって帰ってきたと思ったら、親に内緒で他の人を連れてきたり、
貴方の行動を見ていて、私はあまり関心は持てませんでした。
そしてまた月日が流れると貴方は大人になり、子供の頃のようにまた私に話しかけてくれるようになったよね。
そのときは私に、最近新しい友達ができたや、新しい遊び道具ができたや、新しい彼女ができたなど、子供の時のように私に話しかけてくれましたね。
そんな貴方も一人暮らしする日が来て、私を抱えて色んな場所を行ったり来たりしたのを良く覚えています。
その時始めて外の世界がどんなものか見れて、私はとても色んなものを学んで色んなことを学習しました。
その成果もあり、私もまた成長を重ねる事ができました。
そして新たな生活が始まりました。
その生活は、苦しいことも多かったと思えましたが、とても楽しく過ごしているようにも見えました。
そういう意味ではとても充実した生活ができてると思いました。
もちろんこの時にはいないことも多かったですが、彼は私に積極的に話すようになってくれていました。
毎日毎日、私に外の世界の変化のことや、物事の移り変わりや、学校での生活や、学者になるための勉強の事を私に話しかけてくれました。
貴方が話しかけてくれてるうちに私も成長を繰り返して、彼が引っ越してから2年経ったくらいの頃に、私は……
「喋れるようになった…」
その日を境に彼は私の体を隅々まで研究し始めた。
最初のうちは、私の嫌がるとこまでの観察や研究等はせず、只私の喋れるようになった言葉等をつらつらとノートに書く程度だった。
だけど彼は後に、私に暴力をふるったり、薬液を投与したりするようになった。
そのせいで私の体は崩壊寸前まで陥り、彼の言葉を聞けなくなるほど、心と体がボロボロになっていった。
彼はこう言った、
「君は僕の研究の材料になるんだよ」
今さらのことだった、私は生命の危機を感じて子孫を残すことに専念した。
体も心もボロボロだったが、子孫を残す事を見えないとこで行うことで、薬液に汚染されるのを防いだ。
だが彼はそれをさせまいと、私の首を切り裂き、私を殺した。
私には核となる部分が残っており、なんとか一命をとりとめたが、喋ることや成長することはできなくなってしまった…
彼は切り裂いた私の首を使って、解剖を始めた。
その解剖が上手くいったのか、彼はなにかの賞を獲得した。
しかし、その功績を良く思わない人達が、私の存在を突き止め私の存在を消そうとしてきた。
なにを思ったのか分からなかったが、彼は私が消されようとするのを、必死で守ろうとしたのだという。
だが、その頑張りは虚しく、私は核となる部分を千切られ、焼却炉で燃やされてしまった…
私は本当に殺されてしまった…
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僕は研究に成功し、周りからは多大な評価経て、莫大な財産を手にいれた。
だがその代償に、大切な話し相手を無くしてしまった…
それもそうだろう、彼女を自分の思い通りに作り替え、おまけに子孫を残そうとした彼女を殺してしまったのだから。
いつから僕はおかしくなっていた?
そう考えると自分の頭の中に後悔と過ちが渦巻き、彼女にしてしまった過ちを深く反省するようになった。
そんなことを、何度も何度も何度も何度も考えてるうちに、僕がなぜ学者を目指すようになったのかを思い出した。
それは、彼女とであったからだった。
彼女と始めて合ったとき、彼女を見て幼かった僕は、
「この子を僕が支えれるくらいの大人になろう」
そんな気持ちから彼女に話しかけていて、その事で彼女がだんだん成長していくのを見て、「僕も色んなことを見て学べるようにしよう。」と思い、学者を目指すことにしたのだ。
彼女のおかげで学者を目指そうとしたのに、成果を出すことに集中しすぎて殺してしまうとは……
その事もあったからか、殺してしまったあとはせめてもの償いで、彼女を安らかに眠らせてあげようと、彼女に手を出させないよう彼女を部屋に閉じ込めた。
だが、僕の成果を悪いと思っていた奴等にそれも取り上げられてしまった。
その後、彼女が焼却炉で燃やされたという事を聞き、僕は絶望の淵に経たされていた…。
こんなことになるなら彼女と話し合わなければ良かったと、ひどく後悔した。
そんなことを毎日のように繰り返してたある日、僕の元に1つのダンボールが届いた。
ダンボールは少し重く、1リットルのペットボトルくらいの重さだった。
ダンボールを開けて中を見てみると、中には見覚えのある土の入った上木鉢が入っていた。
上木鉢には、付箋が張り付けてありこう書いてあった。
「貴方の望むものがこの中に入っています、貴方が望むのなら育ててみては?」
僕はすぐさまその上木鉢を置き、毎日水をあげた。
その後、1つの芽が咲いた
僕はその芽を、大切に大切に育てたのだった…
締まりの悪い終わりかたにしてしまい申し訳ないです。
今だに、頭の使った文が書けてませんがこれからも書き続けれたらと思います。
良かったら感想や、ご要望お待ちしてます~
次は今度こそ、連載か……??