早坂くん
早坂くんが当て馬キャラみたいになってしまった…(ちょっと違うか)
「いやいやいや!二人とも…!!
けっ、消すとか、何言ってんの?!」
私が思わず言うと、2人はきょとん、として言った。
「桜ちゃんこそ何言ってるの…?」
「そもそも、今回の件は桜も悪いぞ。」
ますます訳が分からない。
あぁもうほら!早坂くんめっちゃぽかん、としてんじゃん!
気づいてあげてよ怜くん!!
そういえばさっき湊が…
__告白されたんでしょ!付き合うんでしょ?!
とかなんとかほざいてたな…
よし!告白されてないってちゃんと言おう!なんか誤解されてるみたいだし…!!
あっ、でも、早坂くんはどうするんだろう…
「怜くん、湊。私別に告白されてないよ?」
あっけらかんに言うと二人ともはぁ?みたいな顔をした。
そんな2人に目もくれず私は続ける。
「早坂くん。怜くんに言うことあるんでしょ?」
途端、蚊帳の外だった早坂くんが、ビクッとなって、恐る恐るこちらを__怜くんを見た。
怜くんは何も言わない。
早坂くんも何も言わない。
ただただ無言の時間が過ぎて言ってもう帰ろうと思った矢先、
「月影くん…」
おっおっ早坂くんうううん!待ってたよ!!!!
長かったぜ!
表情には出さず、心の中で思わずガッツポーズだ。
「何?」
怜くんは静かに彼を見てる。
「好きです!付き合ってください!」
ストレートな彼。対して怜くんは、
「ごめん。無理。」
これまたストレートに返した。
「なっ、なんで?!」
「好きなやついるから。」
ギャーギャーギャーギャー(主に早坂くんが。)一問一答形式で言っていく。
しばらくして、最後にいいか…?
「好きな人のタイプは?、」
怜くんは、しばらく考えてからこちらを見て(多分湊)
「明るくて、優しいやつ。」
と言って部屋を出ていった。
湊もついて行ったから私も出ようとした。
でも、一言だけ、助言、いいよね?
「早坂くん」
「草野…」
「早坂くんなら、きっと直ぐに怜くん好みの男になれるよ!」
「草野…」
それだけ言って私も部屋をあとにした。
実際に彼は直ぐに友達もできてクラスの中心人物になれるだろう。
攻略対象はあと一人__
部屋に入って数分後の2人のアイコンタクト
湊「なんか、ラブの気配したけど大丈夫なの?!ねえ?事後?!告白後なの?!」
怜「落ち着け湊!!万が一告白されていたとしても付き合うはずがない!」
湊「そ、れもそうだね!
桜ちゃんはときめきプリンスの隼人くんが好きだもんね!」
怜「あぁ…」
湊「あっ、まってwww告白の相手怜じゃんwww」
怜「( Д ) ⊙ ⊙えっ」