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皆さん、株式運用というものは知識が必要です。
私は一応公爵令嬢、その方面のお勉強も受けてます。
だがやはりアドバイザーがいてこその株式運用です!
「本を購入っていつ?」
「月初と決めてますが、中々利用者がアンケートに答えてくれないので、年3回に今は制限しています」
「あんたこんな所にあるから来ないと思う……」
ふむジュニアスさんも言ってましたが、山の上は駄目ですか?
ここはモールド山という山ですが、でもそれほどは高くないですよ? 私は1時間もあれば下れます。
普通の娘さんもこれるはずです。
「あんたが普通じゃないから……」
私の言い分にティンカさんが反論、ふむ需要と供給というものは場所、つまり図書館を立てる時の場所のニーズを考慮も大切でしたね。
しかし……人数カウントでは百人は一日いたのですが……。
「そりゃ狩人とか木こり、後は妖精やドラゴンはこの山利用するわよ」
「そうですよね」
「特別な魔力があることと、自然が豊富なことが……」
「だからこそ利用者が……」
「山の上じゃなくて村の近くに立てるべきでしょ普通、あんたずれてんの!」
ふむ、ずれているとはよく言われますが……。
王太子殿もそこが苦手とか言ってましたね。好かれる努力をしていなかったので、巣を出してました。
彼がヒロインさんとやらに惹かれるのも仕方ありません。
「あんたざまあとかしないの?」
「あまり考えてません」
「いやとんびにあぶ……」
「王太子殿は趣味ではありませんから」
私は変わっていると言われることはありましたが、一応公爵令嬢です。
なので表立っては言われませんでした。
しかし銀髪は三つ編みにしていますがうっとうしいです。でも父上が切ると泣きそうなのでやめておきます。
「司書とかあんた……」
「資格は比較的簡単にとれますが、中々レファレンスが……」
「だから山の上にあるからでしょう!」
うーむ、これは堂々巡りというやつです。
なので新しい本を入れる以外に人間のニーズを検討してみたいと思います。
ふもとの村にいってどうして利用してくれないのか聞いてみる……。
「だから山の上だからよ!」
図書館は静かにというと、アンタを見てるとしんどいわとティンカさんに脱力されました。
ふーむ、中々難しい問題です。
なので今日は閉館して村に行ってみたいと思います。
ニーズは聞きとりをすることでわかるということもあると商人の幼馴染も言ってましたよ。
ティンカさんにはパスと言われてしまいました。少しさびしいです。