@1 真っ白な空間
初めての投稿です。
誤字脱字&文章文脈の不備はご了承下さい。
拙い内容ですが書きたい事を書いていくだけですので、マイペースにミジンコペースで更新予定です。
続くかも微妙ですが…。
よろしくお願いします。
あと、プロのように詳細な設定が出来てからの投稿ではないので、話数が増える度に辻褄合わせで前話を修正します。
読んでいて、あれ?と思う事がある時は、前話を見ると修正されてたりします。
流れは変えないつもりではいますが、会話の変更はちょくちょくありそうです。
なるべく頑張っていきますので、暇つぶし程度にお読みぐださると嬉しく思います。
えっと…一体ぜんたい何が起きた?
何となく想像はつくんだが…。
こういう時こそ、冷静に思い返してみるとするか……。
俺の名前は『神導 真』35歳独身で童貞だ。
ごく普通に大学を卒業し、運良く有名な商社企業に就職出来たのは良かったが、待っていたのは仕事のスパイラル!。
空いた時間は誰かの接待、休日は溜まった家事をして翌日の仕事の段取りやらして夜中になり寝たりと…そんな事ばかりしていて気付けばもう35歳!金はそこそこあるけど出会いなし。
30超えて35にもなれば、魔法の一つでも使いたくなる。
使えないんだけどさ…アハハ
はぁ~…お見合いサイトでも見て恋人探しするかなぁ~。
そんな将来の不安に苛まれつつ、会社から帰宅していたら…
「あれ?もしかしてまこと?…真だよね!?」
「え? めぐ‥か?」
偶然、幼なじみの『綾瀬 愛実』と再会した。
愛実は、幼少からの幼なじみだ。
よくある実家が隣同士ってパターン。
愛実とは、幼稚園に小・中・高・大と同じ学校を過ごした。
そんな幼なじみとの関係だから思春期真っ盛りの高校生の時は、もしや俺の事好きなんじゃ?って淡い期待を抱いた時もあったよ…それも今思えば仕方ない話で…。
愛実は頭が良くて中学では、常に学年でトップ争いをしていた。だから中学卒業したら、偏差値の高い有名高校に行くと思ってたんだ。
俺もそれなりに頑張って一流とは言えないけど、二流の高校に入ることができ、晴れて高校生活初日を迎え、玄関を出たんだ。
そしたら「真、また一緒の学校だね!よろしくね♪」
って、久しぶりに見た愛実の制服は俺の通う高校の制服だった。
お互い受験で忙しくあんまり会うこともなかったけど、まさか同じ高校を受けてたなんて…。
おいおい!もしかしてこれって幼なじみルートか?
そりゃ愛実は可愛いし、スタイルも良いから嫌いか好きかと聞かれたら、即答で好きと答える自信あるけど。
「え?なんで同じ?愛実なら○X高校とか行けただろ?」
「ん~…そうなんだけど、○X高校って遠いでしょ?行くとなったら1人暮らしになるし…そりゃ~1人暮らしは憧れもあるけど、一番は両親かな。結衣はまだ小さいし、両親は共働きだから結衣の面倒とかみるの大変になるから。そう考えたら、この高校が一番いいのよ。」
「へぇ~、色々考えてるんだな。」「まぁーね!ほら、遅刻しちゃうから行きましょ!」
な~んて、ほんとは俺と一緒に居たい為の言い訳だろ?
うんうん、幼なじみだけど初やつよのぉ~ ムフフ。
あー、これから楽しいラブラブ青春ライフが始まるぜ!って期待を胸に学校に通ってたら…青春ライフ3ヶ月目で、愛実に彼氏ができた!
告ったのは男の方らしいが、俺の事好きだったんじゃないの?
え?俺独りで妄想乙ってか! ショック!!
あー、恥ずかしい!でも、あいつにまだ何も言わないで良かった。
こんな俺的黒歴史を作ってからは、気心しれた友達として過ごし大学を卒業と共に会わなくなった。
最初の頃はお互いメールや電話で仕事の愚痴を言い合ったりしていたけど、年月と経つにつれそれも少なくなり、30になる前には連絡もとらなくなった。
と、そんな愛実と久しぶりの再会。
目尻に少しシワが見えてきてるけど、相変わらず綺麗可愛い。
「ね?もうお仕事終わったって感じよね?久しぶりの再会に一緒にどう?」とビールジョッキを飲む仕草で聞いてくる。
「おう!愛実と話すのも久しぶりだしな。今日は俺が奢るよ。」「さっすが真!男前ぇ~!」
そんな下らない会話をしながら、近くの居酒屋で呑んで…程よく酔っ払ってそれから駅まで2人で歩いてて…そしたらドンッ!!と背中に衝撃がきて気付けば真っ白な空間にいると……。
うん、全く分からんが、たぶん車かトラックに突っ込まれて、俺は死んだか臨死体験中かのどちらかだろうと思っている。
愛実は大丈夫だろうか?無事で居てくれたらいいけど…。
なんとなく現実感が湧かない雰囲気。
とりあえず頬を抓ってみたが…痛いな。じゃ現実なのか?
改めて周りを見てみると目の前の奥のほうに扉のようなのが見える。小さくてなんともだけど…。
んー、考えても仕方ないから行ってみるか。
トコトコその扉を目指して歩く。
歩いてはいるんだが…遠いなぁ…おい。
遠近感が掴めいから仕方ないけど、小一時間ほど歩いたと思う。
目の前にあるのは、木彫の扉。
誰か居るといいんだけど…。
ガチャッ!
「すいませーん、どなたか居ますかー?」
扉を開けて中を覗くと書斎のような感じの部屋。
机の上には、何やら書類らしき物が山積みされていた。
あれ?誰も居ないのか?
「すいませーん!どなたかいら「はいはい、どなたですか?」ますか?」
山積みされた書類らしき上からヒョコっと顔を出す綺麗な女性。
黒髪に少し切れ長の目、大和撫子のような整った顔。お淑やかな雰囲気を感じさせる。
「えっと、誰ですか?」
不思議そうにこちらを見ている女性…綺麗だなぁ~…!!やべっ返事しないと。
「あ、私、神導 真と言います。突然お邪魔してすいません。」と頭を下げる。
「これはご丁寧に。私はルカミーシャといいます。普通はこの場所に魂は来れないんですけど。…たぶん迷い込んでしまったようですね。」
いや、来れないって言われても確かに迷ってますが。
「あのー、よろしればここがどこなのか教えてもらえないでしょうか?」
「あ、そうですね。ここは、あなた方の言うところの神界です。」
神界?って事は俺は死んだのか?
「という事は、私は死んだのですか?」「はい、そうなりますね。」
んー、やっぱり死んだか…それじゃこの先どうなるんだ?
「あの、これから私はどうなるのでしょうか?」
「そうですね、とりあえずこちらで適当に処理しておきますのでゆっくりお休み下さい。」
そう言うながら、ルカミーシャさんは指をパチンと鳴らした。
え?適当に処理?休めって言われても…あ、なんか意識が…ヤバい意識が保てな‥ぃ…。
「眠りましたね。さて、どうしましょう?」
ルカミーシャはタブレットのような物を、机の引き出しから出し操作しながら考えていた。
「んー、このまま回廊には戻せませんし、どこかに転生してもらうしか…。とりあえず、転生先は私の世界で良いでしょう。あとは設定をどうしましょう?んー。」
ルカミーシャがウンウン悩んでいると、突然バン!と勢いよく扉が開き天使のような羽も持つ金髪美男子が入ってきた。
「ルカミーシャ様?会議の時間を過ぎても来ないから様子を見にきたら…なんですか!コミュなんか出して!コミュなんかで遊んでないで行きますよ!」
「ちょっ!遊んでなんていませんよ!痛ッ!チョッ手引っ張らないで!」
ルカミーシャは、天使に引っ張られて部屋を出て行く。
引っ張られたルカミーシャは、とっさにコミュを机の上に置いたのだが、画面にどこかが触れてしまったようだ。
コミュには『ステータスシステムオールチェックアウト/ファーストインOK?』の文字。
「何言ってるんですか。早くしないと皆が怒りますよ?」
「はいはい、分かりましたら、手を引っ張らないでぇ~!」
『創造神の許可を確認。実行します。』
『オールモデル創造神実行開始』
コミュは、そう表示すると静かに命令を実行した。
『システムオンライン、対象者:神導 真
創造神をモデルに構成開始……
構成に必要な神魂力を算出…完了。
予備第1神魂力から予備第1000神魂力の全ての神魂力を使用し、構成を開始。
……構成完了、全ての予備神魂力の消滅を確認。
対象者の肉体構成を開始…完了。
創造神と対象者の誤差を修正…修正完了。
肉体と対象者の魂の適合を開始……適合完了。
これより転生を開始します。
対象者転生後に覚醒を開始します。』
読んでいただきありがとうございます。