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右ゾン6 第二の敵

食事を終えてまたダンジョン作成に戻ろうとブメアに目を向けると急にダンジョンのマップに切り替わる、俺はそう言う操作をしていない。


「敵です、数は10体・・・・ゴブリンの様です」

「10!?多すぎないか!?」


ブメアの言う通りダンジョンの入り口の所には赤い点がうようよと固まっている。

入り口付近の天井に隠れているコグモの視界をブメアに移してもらうとそこには前回に来たゴブリン3人組と同じゴブリンがわらわらしていた、ただ違うのは持っているのは木の棒ではなく石の斧と石の剣を持っている装備が見るからに違う。


「うーん、これは前のゴブリン達を探しに来たんですかね。 大方前のは群れから外れたゴブリンだったんでしょう」

「だ、大丈夫なのか?強そうだぞ剣持ってるし・・・」


俺達の戦力は卵から孵化したコグモを合わせて64体なのでそう簡単には全滅しないと思うが・・・・


「いざとなれば私や猿戸様が戦う事になるので大丈夫ですよ」

「ならいいんだけど」


「では猿戸様、ご采配をお願いします」

「お、おう! えっとじゃぁ・・・」


ダンジョンの道は狭く正面から攻撃してもコグモ3体ゴブリン5体くらいの戦いになってどう考えても不利だし無駄にコグモを殺すだけだろう。

こちらの被害を最小限にして敵には大きな損害を出したい・・・・となると敵を混乱させて乱戦に持ち込みコグモ一体に対してのゴブリンを少なくするのがいいだろう。

幸いにもすぐに増援を出せる様に各所にコグモ用の通路があるそれをうまく利用しよう、頭の中で大体の支持を決める。


「よしじゃあコグモを数体前から攻撃させて死なないように適度に後退していくように指示を出してくれ」

「分かりました、誘い込むのですね。」


俺の指示がちゃんと届いている様でコグモが4体程ゴブリンにちょっかいを出しながら後退していく。

しかし相手は石製とは言え武器を持っている、死なないように後ろのコグモと交代しながら戦っているコグモだが1対足をやられて動きを止めてしまう、コグモ達が後退していると言う事はコグモ達が通った道をゴブリンが通ると言う事だ。

動けなくなったコグモはゴブリンに囲まれてめった刺しにされてしまった、一体抜けた穴はさらに後ろに控えていたコグモが埋めてさらに奥へと誘っていく。


「よしこのまま誘い込んで分かれ道の近くまで来たら行き止まりの道に一気に退避だ」


もしゴブリンが思いのほか頭が良くこちらの誘いに乗らないのであればまたその時は指示を出せばいいだけだ今はとにかく指示をやめてゴブリンがどうするかを待つ。


薄暗いがそろそろ分かれ道が見えてくると言う所でコグモ達は急に方向を変えて一気に奥へと逃げる、それを見たゴブリンはギャアギャアと汚い声を上げて喜んでいる様だゴブリン達には敵が自分達に恐れをなして敵前逃亡でもしたように見えているんだろうか。

自分達が優勢になったと思いこんだゴブリン達はその勢いのままコグモ達が逃げた行き止まりの道に走っていく。


「・・・・やっぱりゴブリンってバカなんだな」

「まぁゴブリンですからね」


作戦通りに動いてくれる敵は嬉しいがゴブリンの知能の低さに苦笑いをしてしまう、なまじ知能を持っている故の結果だろう。


後はあらかじめ伝えていた作戦が始まるだけだ。

意気揚々と追いかけているゴブリン達を待ち構えているのはコグモの大群と合流してゴブリンに向かっていくコグモ、慌てて迎撃するが上から落ちてくるコグモがより混乱させる、もちろん後ろからもコグモの大群が襲い掛かり退路を防ぐ。

もうここまでの戦況になるとゴブリンでなくても突破は難しいだろう武器を持っているゴブリンが武器を振り上げ最後の抵抗をしようとするが上げた腕をコグモに噛み切られて血を吹きだしながら痛みで悶え苦しむ、戦闘不能になったゴブリン達にコグモ達が襲い掛かりトドメを刺したり糸を使って捕獲していく、捕獲されたゴブリンの行く先は苗床ENDだろう。


こうして俺の立てた作戦は見事成功して今回の戦闘が終わった。


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