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バイオハザード

皆さんこんにちわこんばんわハロー。

投稿は不定期になると思います、小説書くのはうまくないので温かい目でみててください

それは突然のことだった俺は何個にも重なるサイレンの音で目を覚ますと外は生きた屍、ゾンビが徘徊する世界に変わっていた。


はじめはすぐに救助が来ると思い元々ニート俺は食材を溜め込む癖がありそれをチビチビと食べて自宅に建て込もって居たのだが、民放の放送局は放送停止の知らせをひたすら流すだけになり、国営放送もたまに放送するが俺達の未来はないと言っているようなもので何一つ俺達に未来がないのが分かるだけだった。


いくら俺が保存食を溜め込む癖があってもそれは数日持てばいい方ですぐにそとに食糧を取りに行かないといけなくなった。


いつものようにゾンビに見つからないように一番近くのコンビニにやって来た、俺ももう数回このコンビニに食料を取りに来ているし俺の他にも人が来ているのだろう、日に日にコンビニの食料が少なくなってそれに比例してゾンビの数も少しだけ増えて居る様に見える。

増えたゾンビの衣類や装備を見るにおそらく初めは俺の様に生き残っていたんだろうが食料回収に失敗してめでたくゾンビの仲間入りをしたんだろう、可哀想だとは思うがその分俺の食料回収も難しくなるので正直腹が立つ。


俺はコンビニの電柱に隠れながらコンビニの敷地の中に居るゾンビの数を数える。


今俺から見えるゾンビは3体か・・・うわ、店内にもゾンビいるじゃん


特に打ち合わせをしているわけではないが俺以外の生存者も店内にゾンビが居てはゆっくりと食料を回収できないからかいつもはゾンビは店内から追いだしている。

しかし今回は長袖長ズボンにリュックを持ったゾンビ、おそらくここに食料を取りに来た元生存者だろう。


とりあえず店内のゾンビは今はどうしようもないので店の出入り口近くのゾンビをどうにかするしかない。

俺は足元にあった手のひらに収まるくらいの大きさの小石を手に取り自分とは真反対側に投げてゾンビを移動させる。

俺の思惑通り出入口にたむろしていた2体のゾンビは音の下方へフラフラと歩いて行った、これでコンビニに入れる。


もう一度周りにゾンビがいないか確認してから音を立てないように扉を開けて中に入る、もう一度外のゾンビが気付いてないか確認したいが店の中にもゾンビがいるのでそんな余裕ない。

思考を切り替えて店内のゾンビを探す。


「アー・・・」


どうやらゾンビは商品棚の裏にいる様だ、声が聞こえた。

ゾンビの位置を確認しながらばれないように細心の注意を払いながら奥の棚を見るがほとんど物色された後か腐りそうな物ばかりだったので違う棚を見ようと移動しようと右足を前に出すと


カラン・・・


!?何かを蹴ってしまった!?


冷や汗とカタカタと震える身体を硬直させながら視界だけを動かして自分の足元を見るとそこには血のついた斧が落ちていた、恐らく棚越しに居る元生存者の遺品だろうかだがそんな事は関係ない今は俺の危機だ。

音が立ってしまったがもしかすると・・・もしかするとあのゾンビが気付いてないかもしれない!

ゆっくりと後ろを向いてゾンビが居るはずの方向を見る。


「アーーアーーーーー!」


・・・思いっきり俺の方向へ歩いて来ている。

決意を決めて先程蹴った斧を手に取り静かに殺すべく握りしめてゾンビめがけて振りかぶる。


「フン!」


とりゃああああ!なんて声をあげたら周りのゾンビが寄って来て俺が絶体絶命になるだけなので叫ばずに振り下ろすが俺はまともの武器でゾンビなんて攻撃したことがない俺は純粋にゾンビの頭に斧を振り下ろすが力が足りなかったのかカンッと音を立てて斧の刃はゾンビの肩に刺さってしまった。


「しまっ!?」


刺さった斧を抜こうと引っ張ったが骨にでも刺さっているのかゾンビごと俺の元へ来てしまった。

俺にのしかかるように倒れてきたので俺はゾンビの下敷きになり視界には近づいてくるゾンビの血だらけの口が見えた。


あ、俺は死んだな


目を瞑り自分の死を覚悟して『その時』を待っていたがいつまで経ってもくるはずに痛みは来ない。

恐る恐る目を開けるとそこにあったのはゾンビの顔ではなく岩で出来た天井だった。


「は・・・?えあ。ああ!?」


身に覚えのない天井があるのも不思議だがそれよりも俺の胸の上にあるはずの俺の命の危機の元凶を振り下ろすためにゴロゴロと回転しながら手足を振り回しながら暴れる。


「うわあああああああああああああああ!!!!!!!   あ」


ん?あれ?


ピタリと止まってから身体を起こしてぺチぺチと自分の安全を確認して周りを見るがゾンビも居なくじぶんが居る場所も先程までのコンビニではなく出入口も窓もない岩で出来た部屋だった。


「ここ・・どこ?」

「ここは・・・・そうですねあなたから言うと別の世界。異世界と言うものですね」

「!?」


ハッと声がした方へ振り向くとそこには魔法陣の様な物を出しながら宙に浮く分厚い本があった、いや居た。

宙に浮く本をなんだこれと思いつつ見つめているとまた声がした。


「はじめまして、私は魔術書ブメアです」

「あ、俺は真田 猿戸です」


つい律儀に返事をしてしまったが・・・間違いないこの声の主は目の前の魔術書だ。てか自分で魔術書って言ってるし


「混乱されているでしょうからこちらから説明するのでゆっくりと聞いてください。」

「あ、はい」


「あなたは元の世界で死ぬ寸前でした、と言いますかほぼ死んでいたでしょう」


まぁあの状況から自分が生き残るビジョンが想像できないな。


「ほぼ死んでいて輪廻転生できる可能性が極限的にすくないあなたはこの異世界の神の要求に最適だったのです。 これがあなたが異世界に呼ばれた理由です」

「・・・・ん?あー、うんそれで?」


俺の返事を待ってそうだったので理解できない頭で適当にあいずちをうつ。

正直この本の言っている事の半分以上は理解できてない、と言うか理解出来る訳がない


「あなたがこの異世界に呼ばれた理由は簡単です、あなたにはダンジョンを作ってほしいのです。」

「はぁ」

「ダンジョンと言うのはモンスターの巣窟でモンスターが生まれ死んでいくいわば」

「あ、そう言う説明はいい、それが分からなかったからはぁって言った訳じゃないから」


「そうですか。では早速ダンジョンを作りましょう」

「いきなりだな!? えっとその前になんで俺なの?なんで違う世界の俺がこの世界のダンジョンを?」

「・・・・知りません」


少しの沈黙の後にきっぱりとなんの悪びれもなく魔術書は答えた。

さっきまで説明しよう!とか言う空気をだして喋っていたのに・・・・


「私はこのダンジョンを作成するに当たって作られた魔術書です、必要な知識しかありませんし知らない事はありますよ、言ってしまえば私は生まれたての赤ん坊ですからね」


・・・・色々疑問はあるがとにかく今は俺は死なずに助かった!それはよくわからない力で異世界に行って!それだけ分かってればいいだろう。 命の前にはどんなことでも些細な事だ。


「はぁ・・・とりあえず元の世界に帰れない以上そのダンジョン作成とやらをやらないと生きていけなさそうだからやるか・・・・」


こんな閉鎖感凄い息が詰まりそうな部屋にいつまでもいたくないのでな。


「戻れますよ元の世界に」

「え?」


やれやれと頭を振りながら肩を落とそうとしたら意外な答えが帰って来たので驚愕の顔を魔術書に向ける。


「今何と?」

「ですから元の世界に戻れますよ、あなたをこの世界に連れてきたのですからその逆ももちろん出来ます。」

「じゃあもど」


こんな所に連れられてきたのに任意で戻れるのか!と一瞬だけ喜んだがよく考えれば元の世界はゾンビだからけでろくに食料もなければここ以上に命の危険があることを思い出した。

ダンジョン作成がどう言う物か知らないが多分ゾンビからこそこそ隠れて餓死するよりかはましだろう・・・たぶん


今は自分が生き残るためにもこの魔術書の言うダンジョン作成を頑張るのがいいと判断して俺は重い腰をあげた。

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