5話 魔法修行そして精霊
前回1000~2000文字で書くと言ってたんですが3000文字こえちゃいましたww
難しいですね~(-.-)
この世界に来た日に色々起こり、俺たちはフィル・ローガン(おじさんと呼んでいる)の家に住むことになった
見た目は怖そうだがとても優しいおじさんだ
「おい、ユウタ!アンジュ!早く出てこい。始めるぞ」
「「 は~い 」」
異世界生活2日目、俺と杏珠は魔法を使うべく修行を始めた
「まず魔法を使うには魔力が必要だ。自分の魔力を操れるようにならないと魔法は使えない」
「魔力か・・・・・・どうやるんだ?」
魔法を使うために魔力がいるのはわかるが、どうすればいいかはピンとこない
「体の中の魔力を動かすイメージをしてみろ。」
「・・・・・」
「そうだな、実際に見せてみよう。俺の右手に魔力を集めてみるぞ。よく見ておけ」
そう言われておじさんの右手に目を向ける
んっ?微妙におじさんの右手が霞んで見える気が・・・
これが魔力なのか???
「俺の右手が霞んで見えたり、色が周りに見えればそれが魔力だと思っとけ。ようはイメージだからな。どうだ?なんか見えたか?」
「俺には霞んで見えるぞ」
「杏珠は少し紫色に見える気がします!」
「これが見えるなら大丈夫だ。お前らもやってみろ」
「「はい!」」
杏珠もやる気だし、俺も実際にやってみよう
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練習を始めて2時間たった
「う~ん・・・なかなか難しいな。」
俺はまだ魔力を集めれていない
だが、杏珠はできたらしい・・・・
なぜか複雑だな。俺より杏珠のほうが魔法の才能がありそうだ
「やった~~!できたできた~♪」
「アンジュのほうがユウタより魔法適性が高いんだな」
「魔法適性??」
やはり適性か・・・
俺が召喚されたはずなのに!普通は召喚された主人公のほうが適性があって魔法で無双していくんじゃないのか!?違うのか!?!?
はぁ、杏珠が羨ましいな
「魔法適性とはその名の通り魔法にむいているかどうかだな。適性が低かったり0だと魔法は使えない。適性が高いと魔法を使えるというものだ」
「杏珠のほうがお兄ちゃんより魔法にむいてるってことだよね!」
「ああ、その通りだ」
くっそーーーーー!
俺だって魔法使いたいんだよ!適性がたとえ低くてもやってみせる!!
絶対負けない!!!
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1時間後やっと俺も魔力を操れるようになった
「はぁ~、疲れた・・・」
「お兄ちゃんお疲れ様~」
「ありがとう。でも時間かかったけどな」
「いや、教えてから普通はひと月ぐらいかかるぞ。それを2、3時間で出来るようになるとは・・・」
おじさんが少し悩んでいたがそんなことはあまり気にしていなかった。
やはり異界人だな。と思っているのだろう
「まぁ、出来たならいい。次にいこう。次は魔力変換だ。名前の通り自分の魔力を火や水などに変換する。これが魔法だな。」
「やっと魔法が使えるのか」
「楽しみだね!お兄ちゃん!」
「だが、魔法には制限がある。魔法にはいくつかの属性があるが大体はひとり1つか2つの属性しか使えない。」
「えっ!いろんなのが使えるんじゃないのか!?」
驚いた。魔法に制限があるなんて・・・・
くそっ!!いろんな魔法で最強キャラになりたかったのに!!
でも俺より魔法適性のある杏珠のほうが強そうだな
残念なようなちょっとホッとしたような
「属性にはどんなのがあるんですか?」
杏珠が早く使いたそうな眼差しを向けて聞いていた
「魔法には基本属性の火・水・風・土、それ以外に光・闇がある。光や闇の属性を使える人は全然いないがな」
「へ~、でもおじさんは俺たちを助けてくれた時、雷を落としたよな?」
「ああそうだ。風の上位に雷属性、水の上位に氷属性がある。この2つの魔法が使えるようになると一流ってことだ。ちなみに魔法を使うやつは魔術師、一流になると魔導師と呼ばれる」
おお、ならおじさんは一流の魔導師なのか。”実はすごい強い人” から ”本当に強い人” に昇格だな
でも、なんでそんな人が森に住んでいるのだろう・・・・謎が深まるばかりだ
「でも、どの属性が使えるのか最初はわからないんじゃないですか?」
杏珠の言うとおりだ。初めて魔法を使う人は何を使えるのかわからないじゃないか!
どうするんだおじさん!!
「それはこのクリスタルを使う」
そういっておじさんは家から1つのクリスタルを持ってきた
「これはリュースというもので、これに魔力を少し流すとその人が使える属性がわかるわけだ」
「そんなものがあるのか。どうやってわかるんだ?」
「魔力を流すとクリスタルに色がつく。火なら赤、水なら青、風なら緑、土なら黄色といった感じだな。光なら白、闇なら黒だ。まぁ、説明はこんぐらいで実際にやってみろ」
「なら杏珠が先にする!」
杏珠が元気に手をあげる
そしてクリスタルに手をあてて魔力を込め始めた
「あっ!いろんな色が見えるよ!てことはいっぱい使えるってことだよね!やった~♪」
「おい、ウソだろ・・・・」
おじさんは驚いていた
なぜなら基本の4属性、さらに光属性が杏珠は使えるからだ
これは俺も期待していいんじゃないか?
「じゃあ、次は俺の番だな」
俺はクリスタルに手を当て魔力を込める
すると色が変わ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・らなかった
「えっ???」
「は???」
杏珠もおじさんも驚いていたがそれ以上に俺が驚いていた
いくら魔力をこめても透明なままだ
なんで変わらないんだ!杏珠のときは変化したのに・・・・
「えっと、お兄ちゃん・・・・ドンマイ」
「その、なんだ、魔法はほかにも召喚魔法や無属性の魔法もあるから、そう落ち込むな」
「本当か!?よかった。魔法が使えないのかと思った」
なんだ、属性の無い魔法もあるのか。それを聞いて安心した
でもどうすれば・・・・・
「魔力は纏って身体能力強化もできるし、膜をつくって防御することもできるぞ。それだけ魔力もいるが」
「ならこれから魔力量を増やしていくしかないな。」
「そうだな。召喚魔法が使える場合、召喚に大量の魔力がいる。だが、この世界に召喚魔法を使える奴は少ない。だからこそ召喚魔法は強いんだがな。まあ頑張れ」
「頑張って!お兄ちゃん!!」
おじさんも杏珠も応援してくれているしこれから頑張ろう
杏珠を・・・自分の大切なものを自分の手で守れるぐらい強く・・・・・・・
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魔法の修行を続け半年たった。魔力量もかなり増えたと思う
杏珠も魔法を完璧に使えるようになった。俺はまだ魔法は使えないが身体能力も確実に上がっている
2人ともこの辺りの魔物なら苦も無く倒せるようになっていた
俺たちをここまで育て上げたおじさんって・・・・すごすぎないか?
「よし!ユウタ、アンジュ。最後の試練だ。この森の最奥に洞窟がある。そこからこのクラル草を取ってこい」
「「はい!」」
俺たちは最後の試練に向かった。
ちなみにクラル草は最上位HP・MPポーションの材料だ
貴重だがそのポーション1つでなんでも回復するらしい
しばらく歩き続け魔物に襲われながらも撃退し、洞窟にたどり着いた
だがこの洞窟だけ大気の魔力の流れが違う
今までに感じたことのない魔力だ
「杏珠、ここから魔力の感じが変わっている。油断するな」
「わかったよ、お兄ちゃん」
洞窟の奥に進むと地底湖があった
その周辺にクラル草がはえているのだ
「あっ!あったよお兄ちゃん♪」
「本当だな。早く採取して帰ろう」
「うん!そうだね」
そうして俺たちはクラル草を採取した
クラル草はここにしか無いので多めに採っていったほうがいいだろう
「お兄ちゃん、このぐらいでいいんじゃないかな?」
「そうだな。これだけ採れば大丈夫だろ」
「じゃあ、帰ろう♪」
「ああ、かえ・・・・・・・・」
帰ろうと言おうとしたとき地底湖がひかり始めた
「えっ?なに??湖が急に・・・」
「っ!?ま、眩しい」
光が眩しすぎて目をあけていられなかったがしばらくすると徐々に薄れてきた
そして光が完全に消えたとき、湖の中心に1人の少女が立っていた
『やっと会えましたね、ご主人様』
「えっ!?その声は・・・・・」
そう、その声は夢の中に出てきた人の声。さらに俺たちが召喚された時に聞こえた声と全く同じであった
『はじめましてご主人様。私は風の精霊アウラと申します♪』
この少女はアレイシスの森に住む精霊だったのだ
5話でやっと精霊が出てきました。タイトルで精霊って書いてるのに出てくるのが遅いですよねww
私自身もそう思いますよ。
次回もどのぐらいの量になるかわかりませんが頑張ります!!