第0話 「前置き」
〈この物語は恐らくはフィクションです。〉
人と言う物は、いったいこの世界にいくつ居るものなのだろうか。実際には70億人余りとも言われているが、それは現在生存している、存在の認知されている人間だけであって、今までに亡くなっていった数多の命、そして「存在すら知られていないような輩」も含めれば、おびただしい数になるだろう。
これは___
「……うわぁ……ギャッ!?……がぁっ…!___っ!? よかった、夢か」 「x」
「分かったよ、母さん」 「y」
「あぁ… ぅえっ!?もうそんな時間かよ!…てかまてあと十分じゃん!」 「z」
「ああもう、飯食わずに行く!」
70億+αの内から___
「今日転校生来るんだよねー 楽しみだなー☆」 「α」
「ああ、もうそんな時間?」 「β」
「じゃあ、もう行くわ 行って参りまーーーーーす」 「γ」
選ばれた、少年少女、その他諸々の___
「ここかー、私の新しい人生の始まる聖地は」 「A]
「あ、転校生だから少しばかりなら遅れてもいいよね?」 「B」
「やっぱ駄目かー!わかった、もう行く」 「C」
夢想的な物語。
___不可解な現世に愛を叫ぶ___ episode0
*補足* xやγなど、一文字の台詞は、「ストーリーにあまり関係ないから省略」という意味です。