モーアサッテ――「アポリア」にて スカイリムの音楽っていいよね~ 2025年8月2日まで(目安
異世界アポリアでは、宇宙を旅する億万長者「イセカイ・イーロン」と、金色の髪を揺らす元大統領ドーナル・トランプが円形ホールの中央に立っていた。今日は日銀総裁の声まで招き、異世界の経済やAIについて語るという前代未聞の座談会が開かれるのだ。
「イーロン、君のAIロボットはアポリアの経済を変えたというじゃないか。まるでジェット機だ!」と、トランプは例の調子で語り始める。異世界のイーロンは白衣に身を包み、肩には小さなドローンを乗せてニヤリと笑った。「こっちの世界では、AIが労働のほとんどを代替している。みんな自由な時間で宇宙を旅し、芸術を楽しむ。君の世界でもそうなるさ、ドーナルド。」
そこに日銀総裁が、プロジェクション映像で参加した。「日本ではまだデフレとの戦いが続いています。AIを活用した金融政策も検討中ですが、バランスが重要です。」総裁の真面目な声に、トランプは腕組みして首をかしげた。「FRBの利上げより派手じゃないな!でも円のデジタル化は面白そうだ。アメリカでも考えてはいるが、君たちは慎重だね。」
イセカイ・イーロンが話題を変える。「ところで、AIに税金を課すべきか? 僕の世界では、AIロボットが働いて生産性を上げる分、人間にはベーシックインカムを支給している。」日銀総裁は頷きつつ、「日本でも人口減少対策として議論はありますが、制度設計が難しいのです」と答える。トランプは顎を撫で、「ベーシックインカムか…国民に愛される政策としては悪くない。だが財源は? アポリアのAIがマジックで作るのか?」と笑った。
三人の議論は熱を帯び、アポリアの空に巨大なホログラムチャートが浮かぶ。量子コンピュータが描き出す景気循環の波を眺めながら、イセカイ・イーロンは語る。「僕らのAIは、環境や社会のバランスをリアルタイムに計算し、貨幣の供給量を最適化する。中央銀行の役割は変わるけれど、哲学は残る――人々の幸福を守るための仕組みとしてね。」
やがて会場のスクリーンに、トランプの顔が大写しになった。「わかった、まとめよう。AIは人間を支配するのではなく、豊かな生活を支えるパートナーだ。経済は自由と公平が両立するべきだし、中央銀行はその調整役。アポリアに学ぶことは多いが、我々自身で未来を切り開く必要がある!」と元大統領は拳を掲げた。イセカイ・イーロンは満面の笑みで拍手し、日銀総裁は静かに頷いた。
座談会の後、三人はアポリアの空中庭園に向かい、AIロボットが淹れる抹茶を味わった。星空のもとで、トランプはふと思う。「現実の世界でも、こうして国境を越えて未来を語り合えたら…」それに答えるように、イセカイ・イーロンは言った。「アポリアは心の中にもある。疑問や矛盾を恐れず、対話を続けることこそが未来を創るんだ。」
こうして、経済とAI技術のハチャメチャな話は、意外にも深い学びと友情に満ちた物語となった。