表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

転生したけど情報量が多すぎる

新しいストーリーを書いていきます。


「――おめでとうございます! あなたは異世界に転生しました!」


眩しい光に包まれながら目を覚ますと、目の前には金色に輝く天使らしき存在がいた。背中には大きな翼、手には金の杖、そして顔は笑顔。まさに「神の使い」って感じだ。


だが、そんな神聖な存在を前にしても、俺の脳内は混乱の嵐だった。


え、ちょ、待って? 何これ??


「……え?」


頭が働かない。理解が追いつかない。


「あなたは転生したのです!」


「……え???」


「異世界転生、おめでとうございます!」


天使はニコニコしながら祝福の言葉をかけてくるが、いや、ちょっと待て。


「……転生?? え? 俺、死んだの?」


「はい! 交通事故で!」


「えええええええ!?」


いきなりそんなこと言われても心の準備ができてないんだけど!?


いや、確かに昨日のことは覚えている。コンビニに行って、カップ麺を買って、帰り道で……あれ? なんか光が見えたような?


「えっ、じゃあ俺、マジで死んだの……?」


「そうなります!」


天使があまりにもあっさり答えるので、なんか逆に実感が湧いてきた。


「え、じゃあ俺の人生、もう終わったの……? 何の前触れもなく……?」


「ご安心ください! 異世界で新しい人生が始まります!」


「いやいや、そういう問題じゃないでしょ!? もっとさ、『お前の人生はこうだった』とか『君はこんな理由で選ばれた』とか、何かないの!?」


「えーっと……あなたは、まぁ、特に選ばれたわけではなく……」


「え、俺、ただの事故死?」


「はい! たまたま近くにあった異世界転生の枠が空いてたので!」


「適当すぎるだろおおおおお!!!」


異世界転生って、そんなガチャ感覚で決まるものなの!? もっとなんか、運命とか使命とか、そういうのがあるんじゃないの!?


「とにかく、転生の準備をしましょう!」


「いや、まだ心の整理が……」


「大丈夫です! なんとあなたには**『全知全能(ただし使い方は自分で調べろ)』**が与えられます!」


「説明が全然大丈夫じゃないんだが!??」


「では、異世界へ転送しますね!」


「ちょっ……まだ話終わってな――」


天使が杖を振るった瞬間、俺の身体が光に包まれ――



---


気がつくと、俺は見知らぬ草原に立っていた。


「おいおいおいおい、待て待て待て!? 俺まだ心の準備も状況の把握もできてないんだけど!!!」


風が気持ちよく吹き抜け、鳥がさえずり、遠くには山々が広がっている。


……うん、異世界っぽいな。


だが、それどころじゃない。


「いやいや、急すぎるって! 転生ってもっと、こう、儀式的なものとか、修行期間とか、何かあるべきでしょ!?」


誰も聞いてくれる相手はいない。


「はぁ……」


俺は頭を抱えた。こんな適当な転生ってアリなのか?


でも、どうやら戻る方法はなさそうだし……いや、それ以前に、俺が死んだってことは覆らないわけで……。


「……マジでどうすればいいんだ、これ」


完全に置いてけぼりである。

読んでくれてありがとう。今作ではギャグ多めに書いていきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ