第六話 村岡洋子の事業
そして、村岡洋子は、たばこを吸いながら、松井に電話した。「なかなか、立派な有限会社のおもむきになったわよ。松井君。私の策略も、なかなかやるもんだなと、思ったわ。今日から、社員をやとって、れっつごーとね。ほほほ。」松井は、次の株式の内容として、東京衡機の株式を狙っていた。東京衡機は、現在、165円、千株上がって、松井にしては、少額の16万5千円の投資で、20日後立った。東京衡機の株式は253円に跳ね上がり、25万円台の合計で、9万円ほどもうかった計算になり、一人で、銀座ザボンにくりだす、松井であった。「そう、松井君。9万円も、もうかったの。それで、懐があったかくなったので、この銀座バーざぼんに、来店したのよね。今度の、狙いの株は、何。ビートホールデング、3円株、ねらってんのよね。今日は大盤振る舞いで、飲んでって。」松井「佳代ちゃん。できれば、今度の日曜日、デートしたいんだけれど。どう。車、日産ルークスも買ったし、ドライブもできて、バッチしの内容だ。どう。」「わかった。佳代いくわよ。あなたかっこいいし、私も、ルンルン気分になってきたわよ。店も流行っているし、今度の日曜日、行こうか。」そして、しばらくたって、ビートホールデング、3円で、5万株、かった松井だったが、しばらくして、証券会社から電話がかかってきて、「バイヤーがつかなかったもんで、残念ながら一株、4円に上がった、ビートホールデングの株式でしたが、一株しか売れませんでした。」ショックの大きい、松井健司であった。