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1-7 領地と開拓

王女と会った後

再び会う約束をして、その場は別れた。


そして数日後--


「ミールよ

お前をレイフィールド北東領の領主に命じる。」


「拝命致します。」


レイフィールド北東領は、

通称魔の森と呼ばれる地域だ。


魔の森はこの大陸の中央付近に位置し、

周りを国に囲まれている。


どの国も交易の中心地になり得る

この地域を手に入れたいだろうが、

Sランクの魔物がごろごろ居て入れない。


この世界の冒険者はSランクがトップだが、

Sランクの魔物とは同程度の実力とされており、

複数体を相手取るのは難しく、

各国が魔の森を国の一部としているが、

どの国も手が出せず放置されている。


僕が陥る状況の内、

レイフィールド北東領追放は一番可能性が

高かったので準備はしていたし、問題はない。


むしろそうなるように動いていた。

魔の森は立地が良く、川も資源も豊富で、

魔物さえなんとかすれば、最高の土地だ。


そこをただで貰えるんだから

敢えてなにもせずに

追放されるように動くのが正解だろう。


追放してしまえば、どれだけ栄えても

それを奪い取ることは略奪行為に当たる。


普通は生き残ることができないので、

処刑に近い処分ではある。


追放される日、フィーネ姉様は僕に言った。


「あなたは賢い子だから

本当はうまく残ることもできたんでしょう。

でもあなたは早い段階から

レイフィールド家を見限った。


私には出来ない選択だわ

いくつのときにそれを考えたのかは

私には分からないけど。


そんな風に思わせるなんて最低な家族だと思うわ。

それに私もあなたのために何もできなかった。


私はね

あなたのことを誇りに思っているわ。


レイフィールド家じゃなくなっても

私はあなたの姉よ。

あなたに頼られるように私も頑張るわ

またどこかであったらよろしくね。」


「姉様………

フィーネ姉様は僕がレイフィールド家を見限ったと言いました。

でも姉様は違います。

いつか手紙を書きます。

お元気で……」


フィーネ姉様とはお別れの挨拶を交わし、

他の家族とは形式的な話だけで終わった。

お父様はもはや僕に興味がないのだろう。

グラン兄様とは言葉すら交わさなかった。


他の従者は特につけられず、

領地手前まで向かう馬車だけ手配された。


領地手前まで到着すると、

後は徒歩移動となる。


後で転移魔法で連れてこれるので

断ったのだが、


姫、マリー、リリー、ヴァイオレット

はどうしても一緒に行きたいと言うことなので

領地手前で合流して一緒に向かうことにした。


姫と他の3人は初対面だが、

話は通してあるので、問題なく紹介を終え、

領地に向かった。


領地に到着すると、

まずは

屋敷、教会、商店、酒場を土魔法で作り、

それぞれがそこで住むこととした。

僕と姫は屋敷で二人暮らしだ。


一緒に住むということは

そういうことだ。

彼女は一緒に居たいと言って

来てくれたし僕も一緒に居たいと思っている。


彼女は王女の地位を捨ててここまで来てくれたし、

落ち着いたら結婚もするつもりだ。



教会はリリー

商店はマリー

酒場はヴァイオレットが運営する

これもあらかじめ決めていたことで、

この領地はここからスタートする。




あとは何日かに分けて土魔法で領地を囲む。

防壁を作り、完成だ。


あとは移民用の家や施設を

必要に応じて作るだけだ。



‐‐五人で始まった村だが、徐々に開拓を進めた。

まずは、立地を活かした交易路を作り、

他国との貿易を始めた。


ローズマリー商会はすでに他国との伝手もあり、

交易路さえ作ってしまえばすぐに貿易ができる状態だった。


ある程度の生活環境を整えた後は、

土魔法で魔境を開拓し、交易路を作った。

それを使って各地に向かい交易をする。


ローズマリー商会の武器は、

僕の前世の知識による、

この世界になかった新しい発明。


それにマリーを筆頭とした、

魔道具職人による革新的な魔道具、

さらにはシャドーローズによる諜報で得られた

膨大な情報だ。


マリーははじめの頃は行商など、

自ら商売もしていたが、僕が追放されてからは

魔道具作りに専念している。


目下は水やお湯を産み出す魔道具を各家に取り付けるなど、生活を豊かにするために精力的に活動してくれている。


同じ魔道具は僕でも作れるが、

やらなければならない仕事が多く、

魔力は限られているので助かっている。


追放されてから、

徐々に移民のていの教団員が合流し、

徐々に規模を拡大している。


他にも移民は受け入れているが、

ほとんどが教団員だ。

悪の組織であるため、なるべく自然な流れになるように徐々に数を増やしている。


貿易の際は、シャドーローズが商隊を守る。

移民として合流したシャドーローズが兵士や、冒険者として商隊を守る。


商人は全員ローズ商会の商人だ。

こちらは普通に商人として商売をする。


教会は引き続き、教団員を増やす。


後は便利な土魔法で領地を豊かにする。


そうして僕の領地は繁栄を続ける。


こちらで一旦完了とします。

他の作品も検討中ですので、また投稿すると思います。

まずはペンがのって100部以上のちゃんとした作品を完成させるのが目標です。

見てくださった方はありがとうございました。

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