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扉の子  作者: 赤星 一香
第一章、魔王から少女を守れ!
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犠牲と希望

私が森をを出て目的の場所『サンマウス』にて尋ねたところは、1番信頼ができる人物に頼りたかったからだ


カナン「ルル先生!」


ルル「おや、カナンさんじゃないか、こんなに慌ててどうしましたか?」


カナン「今はそれどころじゃないんです、早くしないと人が死んでしまいます、早く中央王都の騎士団に連絡を!」


ルル「…わかった、ちょうど騎士団の方がこの街に来訪されている、助けてもらえるか急いで聞いてみましょう!」


私とルルは騎士団の人達が噴水広場にいる情報を得て、噴水広場に向かう


先生が言っていた通り街の巡回で騎士団の人達がいる


カナン「騎士様、お願いがあります!」


「はい、どうしましたか?」


カナン「この街に来る途中、森で魔王幹部のハリーと名乗る魔物に襲われました、私は逃げられたのですが知り合いが私を逃してくれました!」


「…わかりました、少しお時間を頂けますか?」


カナン「彼はひどい怪我を負っているんです、早く助けに行ってあげてください」


「すみません、魔王幹部となればちょっと戦力を集める必要がありますので…」


カナン「早くしないと、薫さんが死んでしまいます!」


「…」


??「いや、ここは俺が行こう」


鎧を着ていない男が爽やかに笑い依頼を引き受ける


「しかし隊長、魔王幹部のハリーは…」


??「分かっている、近くに魔物がいるいるかもしれないからこのまま厳重に警戒しておけ、あとは何かあれば5番隊の隊長を頼るようにしろ」


「了解!」


??「そこの君、案内をお願いしてもいいかな?」


カナン「はい!」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


薫「…ここは?」


俺は目が覚めると同時に、体のあらゆる部分から激痛が走る


薫(まじかよ、また知らないうちに記憶が飛んでいる…)


周りは火の海で、近くに怪物らしき男が倒れている


動かないと火が俺に襲いかかる


しかし、今は体を起こせそうな状態ではなかった

無理に起こそうとすれば痛みが酷くなることがわかる


そして、いつ起きるのかわからない敵が目の前に倒れている


薫「…詰んでんじゃん」


少しでも怪物から離れようとするが、予想以上に痛みで思った以上に動くことができない


??「…逃げてんじゃねえよ」


薫「っ!」


声をかけられ瞬間、脇腹を蹴られ木に叩きつけられる


??「これからお前は死ぬんだ、何か言い残す事があるのなら聞いてやる」


薫「…あんたは何のために人を傷つけるんだ?」


??「そうだな、俺はサイモン様に忠誠を誓った日から俺は何者であろうと軍を守るだけだ」


薫「…そうか」


??「これで話は終わりだ」


俺は意識が朦朧とする中、怪物から最期の攻撃を食らって死ぬのだろうと覚悟を決めた


しかし、途中で誰かが怪物に向かって殴る姿が見えた


??「今この人を殺されると僕としては困るんですよ」


カナン「薫さん!」


??「だ、誰だ貴様!」


??「俺の事なんてどうでもいいんですよ、それよりも今の俺と戦うのは良くないと思いますよ?」


??「なんだと?」


薫「…カナン、君が助けを呼んでくれたのか」


カナン「これで無事に帰れますよ」


??「俺は騎士団4番隊隊長なんで、あなたが幹部と言っても今戦えば俺が勝ちます」


??「調子に乗るなよ、クソガキ」


薫(カナンは誰かを連れてきたのか?)


薫(この声、どこかで聞いたことがあるような…)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


カナン「薫さん!?」


薫さんは安心したのか、糸が切れたように意識を失う


??「さぁ、どうしますか? 俺と戦いますか?」


カナン「…」


??「…何度も言わせるなよ時間の無駄だよ、とっとと失せろ!」


さっきまで綺麗だった口調がなかったように、わかりやすく声を荒げて喋り出す、隊長の表情は見えていないけど、迫力が凄いことはこっちまで伝わる


カナン(これが隊長格!?)


ハリー「…ッチ、これで終わりではないからな、お前は必ず俺が回収する」


魔物は私に指を刺し、どこかに逃げて行った


??「あー、また無茶しちゃって」


隊長は薫に回復魔法をかける

授業で習った、4番隊の隊長は回復魔法を得意だと


??「さ、島原先輩を運びましょうか!」


カナン「え?」


??「どうしましたか、早くしないと死んじゃいますよ?」


カナン「さっきもそうだったのですが、あなたは何故私達を助けてくれたのですか?」


??「…そうですね、その話は彼が起きてからにしましょう」


隊長は私の問いに答えてはくれず、ルル先生の部屋まで一緒に運んでくれた

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