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扉の子  作者: 赤星 一香
第一章、魔王から少女を守れ!
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忍び寄る悪意と約束

薫「また知らない天井、しかもなんか回っている?」


今回は、シーリングファンがついている天井の下で目が覚める、ソファの肘掛けを枕がわりにしていたらしい


龍「俺の職場だ」


横を見ると龍がいる


薫「…あれ、昨日はアーサーに殺されそうになったところまでは覚えているけど途中から記憶がない?」


龍「強めに首を絞められていたからな、それで気を失ってしまったんだろう」


龍「…結論から言うと、あいつはアーサーじゃなかった」


薫「どう言うことだ、だって昨日あいつが来たじゃないか?」


薫「それにカナンは?」


カナン「私ならここです…」


龍「カナン部屋に戻っていろ、お前が説明する必要はない」


カナン「いいえ、これは私から話すべき事だと思います」


龍「…そうだな、お前の口から説明してくれ」


薫「…」


〜昨夜〜


私が「あなたは誰?」と実の兄に言い出し、龍とアーサーはこの言葉に混乱を見せて焦っていた


龍「どう言うことだ?」


アーサー「何を言っている、兄の顔を忘れたのか?」


私が寂しくならない様に毎回、写真付きの手紙を送ってくれるから兄の顔を忘れることなんて有り得ない


それに同じ団体に入っている龍がアーサーと断言しているあたり間違いはないのだろうけど、なぜか彼に対するモヤモヤはこの時は晴れなかった


カナン「あなたは今まで仕事についてなにも教えてくれなかったのに、今更兄貴面はやめて!」


アーサー「なにを言っているんだカナン、俺はお前のためを想って…!」


カナン「やっぱり違う、あなたは誰?」


龍「…」


アーサー「何を言っている、俺はアーサーだ」


カナン「兄さんは確かに、私のことを気にかけているけど文章や言葉にはしない人なんです」


龍「確かにお前には違和感しか感じない、あんたは誰だ?」


アーサー「龍まで何を言い出すのだ?」


カナン「母さんを滅多刺しにした薫さんがそんなに憎いの?」


アーサー「そうだ、俺は笑顔で滅多刺しにしていた残忍なあいつの顔がいまだに離れない!」


カナン「!」


龍「…お前は少し勉強不足だったな」


アーサー「どう言うことだ?」


龍の一言によりアーサーは固まる、なぜなら…


龍「アーサーは現場を見ていなかったんだよ…」


アーサー「!」


カナン「私がルル先生から聞いた話は血まみれになった薫さんが死んだ母さんと笑顔でずっと手を繋いでいたことだけ」


龍「アーサーとその先生はずっと一緒にサンマウスにいたらしいけど、薫がマリー・メドレーを殺した場所は中央王都付近だ」


カナン「サンマウスからそこまで行くにはここを通らないといけないわけだから遠いのは明らか」


アーサーに変装した人物は目の前にいる

その人は何も言わずに俯いている、龍はその人に近付こうと動いた時、その人は龍に向かって剣を振るう


龍「お前の正体は誰だ?」


「強いて言うのなら、私はこの世界に終末を望む者だ」


龍はその人に切り掛かるがなんなく避けられる


「ここですよ」


後ろにいたのはあの時、サンマウスでであったコートの男がつけていたコートと一緒だった、仮面をつけている


その人の仮面は『無表情』の仮面をつけていた、その仮面を見ているだけでこちらの力が抜けそうだった


「ここまでやれれば上出来ですかね?」


龍「待て!」

カナン「龍さん行ってもまだです!」


龍「…」


〜現在〜


カナン「…と言うことがあったのです」


薫「カナンを捕まえることが目的で、俺が殺されかけたのは目的のついでってわけか?」


龍「いいや、確実にお前の命もあいつの目的だった」


龍の反応から見て、アーサーは薫に対する憎しみは確かにあるとルル先生から聞いている、私が見たものはあの男は憎しみでなく薫の命を狙う別の目的があったようにしか見えない


カナン(けど、なんで薫さんを?)


龍「お前の命が狙われた理由は結界を元通りに直した事が絡んでいるんじゃないか?」


薫「そうだな、魔物と協力して人間の滅亡が望みだったのなら、恨みを買われても仕方がないことだな」


薫は自分の命を賭ける理由がわかっていないことを踏まえて、薫は私になにか隠しているのは明らかだ


今はこの疑問を頭の片隅に置いておくとしよう


カナン「けど、これはあっていいことではありません」


もし恨みだったとしても薫がやったことは人を守ることだ、逆恨みや逆ギレにも限度がある、しかも命を狙うなんてあっていいはずがない


薫「わかっているよ、カナン」


自分の命が狙われたと言うのに、薫は落ち着いている


薫の性格は元々肝が据わっているのか、薫には死にたい願望が元々あるから落ち着いているのか、彼に呆れてため息が出る


薫「どうかした?」


カナン「いえ、何も…」


カナン(なんで私は狙われなかったんだろう?)


龍「とにかくだ、お前ら二人は俺の隊で護衛することになった」


薫「カナンはともかく俺には必要ないよ」


龍「駄目だ、昨夜の男が見つかっていない以上、お前の安全は保証はできない」


カナン「そういうことです、とにかく一人での行動は避けてください」


薫「………」


カナン「返事は?」


薫「…わかった、ただこれだけは約束をしてくれ」


龍「何だ?」


薫「何があっても俺よりカナンを守ること、無茶はしないことを条件だったら一人での行動はしないと誓うよ」


龍「わかった、約束だ」


薫と龍は互いの小指を結び「ゆびきった」といい、小指を解く


カナン(薫さん達の世界では、この約束の仕方を『ゆびきりげんまん』っていうんだよね、いいなぁ…)


薫「カナンも小指を出して」


カナン「え?」


薫は私に向けて小指を向けている


薫「お前も、やばいと思ったら俺や龍をたよれ、絶対に守るから」


カナン「…わかりました、薫さんも無茶な行動は避けてくださいね」


薫「約束は守るよ…」


私も薫と小指を結び約束をした

なんか照れくさいけど、約束をするのは嬉しく感じる

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