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扉の子  作者: 赤星 一香
第一章、魔王から少女を守れ!
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解放と呪縛

結界を壊した共犯の疑いが晴れて、ようやく俺は牢屋生活から出ることができた


正直、背中と腰が痛んでしょうがなかったのだ

こんなありがたいことはない


牢屋は地下にあったため、久しぶりの日光は眩しくて暑く感じる


龍「それでお前はこれからどうするつもりなんだ?」


薫「しばらくこの街にいるとするよ」


龍「それならこれを持っていけ」


薫「何だこれは?」


龍「俺の家の鍵だよ、一人で暮らすには部屋が広かったんだ、お前が家事してくれるならずっと一緒に住もうぜ」


爽やかな顔で俺に同居を迫られる


こいつの顔立ちがいいのと以前よりもより精神的に成長しているからなのか大人の余裕を感じられる、なんかムカつく…


薫「いや、俺は…」


龍「お前が断る理由なんてないだろ?」


薫「…俺はお前の両親を殺した」

龍「お前は誰かを殺すようなそんな奴じゃない」


薫「俺、昔ここに来たんだよそれで…」


龍「俺の両親はチビ共を守るために、交通事故で死んだ」


薫「理は歪むんだよ、お前の両親はこの世界で俺に…」


龍「もしそうだとしても、俺はお前を殺していないって信じる」


『滝谷鯉、滝谷水木、マリー・メドレー』この三人を殺した事実は変えられない


はっきりとは覚えていないがこの世界に来てから段々と思い出している、ただ、彼らの最後の表情は虚で悲しみも怒りも伝わらない、死んだ後だ


この手に三人の血で染まってしまった手の感触を思い出す


薫「…」


龍「どうした、手なんか見て」


薫「手が痒かっただけだよ」


俺は三人を殺したも同然


あの時の俺は何をして彼らがどうやって殺され、死ぬ時には何を考えていたのか思い出せない、愚か者だ


ただ、その時の俺は泣いてはいなかった事は覚えている


薫「…龍、お前は俺のこと嫌いだよな?」


龍「…そんなことはないさ、お前は滝谷家にとって大切な人間だ」


薫「…先に帰るわ」


龍「おう」


〜龍の家にて〜


龍の住む家は他の建物と違って、俺が住んでいた滝谷家に似ている


薫「この世界に和が似合いそうな家があったのか」


俺は扉を開けようと指をかけようとすると、正面玄関からガラガラと音を立てながら扉が開く


目の前に立っていたのはカナンだった


カナン「薫さん!」


薫「ただいま」


カナン「おかえりなさい!」


カナンは俺の手を強く握り、嬉しそうに泣いている


薫「君は相変わらず泣き虫だな」


カナン「私、薫さんの前で泣いたことありましたっけ?」


薫「…そうか、これは昔の記憶か」


牢屋にいた期間は俺に記憶を蘇らせてしまったらしい、なぜなら小さい頃に俺は牢屋で過ごしていた時期があったからだろう


カナン「どうかしましたか?」


薫「いいやなんでもないよ、しばらくはおれ、も…」


ーーーーーーーーーーーーー


薫「何しているの?」


アーサーが一人で何かしている、というより追いかけている動きににているのか?


アーサー「かおる、なにか光っているのが飛んでいるんだよ!」


薫「光っているものってどれ?」


アーサー「あれ!」


薫「?」


アーサー「あー、追いかけないと!」


薫「待ってアーサー、そっちは森だから一人で行っちゃダメだよ!」


アーサーが不思議な光みたいなものを追い掛けると言い出して、俺は止めようとして森に消えていくアーサーを追いかけているうちに足を滑らせて落ちる


下は柔らかい大きな葉っぱがあったから怪我はないけど、ここがどこなのかわからなかった


僕は森に迷子になってしまった


進んでいくうちに光が見える、光が刺す方向に向かって走ると大きな木が立っている場所に出る、木のそばには誰かが座っている


「君は誰だ?」


おじさんは僕に話しかける

木漏れ日のせいで顔はよく見えない


薫「僕は薫、お父さんにフルネームは言っちゃダメだって言われたから名前だけ」


??「どうしてここに?」


薫「木の道から落ちてしまったんだ」


??「そうか、なら私が…」


薫「あなたの名前はなに?」


??「私の名前を知りたいのか?」


薫「寂しそうだから、僕とお友達なってくれないかな?」


??「私はーー」


薫「ーーさん、ここって綺麗な場所だね」


ーー「私が唯一安らげる場所だ」


薫「この岩は?」


ーー「ここは大賢者が…とても凄い人がここに来た証としてこの岩に文字を刻んだんだよ」


薫「なんで?」


ーー「もしかしたら、歳を重ねると好奇心で何か残したくなるのかもしれないな…」


薫「そんなものなの?」


ーー「少なくとも、私は思い出を残したいと考えている」


薫「ふーん」


ーー「今日は遅い、上まで送ってあげよう」


薫「また明日もここに来ていい?」


ーー「構わないさ、私はいつだってここにいる」


ーーさんはいつだって僕を待ってくれていた

ーーさんは優しいかただから


守「お前、薫から離れろ!」


薫「お父さん?」


ーー「君の力は魔王に匹敵するほどの、いや、その魔王すら上回る程の力を持っている!」


水木「薫君をどうする気だ!」


だけど、ーーさんの出会いがあの三人を殺してしまう結果になってしまったんだ


薫「…これが、ゼツボーなの?」


だって、シンさんは魔王だから

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