暴走と鉄槌
薫(とは言ったものの、どうやって死なないように助けるか考えないといけない訳だが…)
薫「大丈夫ですか!」
モビ「大丈夫だと、これが大じょ…」
薫「危ない!」
上から瓦礫が落ちてくる
俺はモビを助けるために蹴り飛ばす
モビ「っ!」
カナン「薫さん!」
陽太『修復』
瓦礫は俺の目の前で止まる
瓦礫は緑色の光に包まれている、喜場の掌も緑色に光っているから見るに喜場が俺を助けてくれたんだろう
瓦礫は元の家に治っていく
陽太「全く、少しは人の言うことを聞いて欲しいですよ!」
薫「ナイスだ、喜場!」
モビ「お、お前ら覚えておけよ、私の街をめちゃくちゃにしたことを後悔させてやる!」
陽太「いいから、今は逃げてください!」
モビは俺たちに捨て台詞を吐いたが、相手にされなかったことが悔しかったのか泣きながら避難する方向に走っていった
薫「喜場、結界の戻し方を知っているよな?」
陽太「ええ、ですが時間がいります」
薫「何分必要なんだ?」
陽太「だから、今のあなたも危険な状態なんです早くにげ」
薫「何分だ!」
陽太「…五分です!」
薫「よしっ、その間に俺が魔物達を引きつける」
陽太「無茶ですよ!」
俺は喜場の準備が整うまで時間を稼ぐ必要がある
魔物を引きつけるために、あの巨体達を引き付けなければならないわけだが、引き付けるための何かが必要だ
俺は近くの崩れた瓦礫に目をつける
カナン「な、何をする気ですか!」
薫「この石を魔物達に当てる!」
俺は手のひらに収まらないぐらいの石を頭に狙って強く3回投げる、3回投げて1回しか当たらなかった
一匹の魔物の頭から血がながれ、他生物達もこちらをギロっと睨みながら振り向く、俺は「こっちだ!」と大きく叫ぶ
魔物は強くほえたと思いきや、力強くこちらに向かって突進してくるが、目の前で転ぶ
薫「あぶねえ!」
ギリギリで避けられたものの、あの突進の速さは異常だ
もっと広いところにいかなければ、しかし、そんな広い所はあっただろうか?
薫「噴水広場ならいけるかも!」
俺は走って噴水広場まで魔物達を誘導する
薫「何度か同じ動き見ていたからか、ちょっと避けやすくなってきたな」
「薫さん、大丈夫ですか!」
屋根の上にゾロゾロと甲冑を着た、多分騎士団の隊員らしき人達がいる
薫「あなた達は?」
「私達は5番隊、誠隊長の部下です!」
「住民の避難は、4番隊に任せているので安心して下さい」
薫「あなた達も、避難してください!」
「いえ、あなたが頑張っているのに、私たちが頑張らない理由はありません」
薫「わかりました、ならお願いがあります!」
「なんでしょうか!」
薫「俺と魔物をこの広場でしばらく隔離してください!」
「何故ですか我々も!」
薫「攻撃の対象があなた達も含まれれば、この街が余計に壊れます、だから、天野がこっちに来るまでなるべく手を出さないでください!」
「わかりました、それなら隔離の結陣を組みます!」
薫「よくわからないが、頼んだ!」
騎士団の隊員達は何か、ぶつぶつ喋りだすと噴水広場の石畳みが光出す
以前、生徒会メンバーが失踪する前にに会議室で文字のようなものが円形で浮き出たものが、また噴水広場で起きている
薫「…やっぱりあれは夢じゃなかったのだな」
以前、起きたものとは違って今回は、透明の壁のようなものが広場を覆い尽くす
魔物は何かされると本能で感じたのか、広場から逃げようとするが、間に合わず電気が走ったように体をしびらせる
「薫さん、後は任せします!」
薫「これで終わりにしましょうか」
俺はまた大怪我をする覚悟を決めて、魔物に拳を構える
今回の魔物のは大振りで攻撃をしてくる、それが今の彼の弱点だ
それ以前に彼らから知性を感じられない
薫『明月流基礎、第一戦術・影月』
「暴走している魔物の攻撃を避けるには苦労するはずなのに、あの人は一回も当たっていない!?」
「流石は、隊長のご友人!」
俺なら攻撃が出来そうな大きな隙間は作らないが、今の魔物達は攻撃量が上がっている分繊細な動きはしていない、攻撃を避けるのには簡単だ
陽太「薫さん、準備が整いました!」
薫「次はどうすればいい?」
俺が時間を稼いでいるうちに、喜場が広場に着く
陽太「一度、動きを止めてください!」
薫「うそだろ、こんなでかいやつの動きを止めろって言うのか!?」
カナン「魔物二人を倒したんです、あなたならできます!」
喜場の無茶振りに少し悩むが、魔物より体は大きく動きは早いが、全力を出す事を決める
薫「しばらくは痛いだろうけど、我慢してください」
薫『明月流基礎、第二戦術・盾破り』
薫「まだ終わりじゃないですよ」
薫『明月流基礎、第三戦術・飛沫・紅染一撃』
俺に向かってきた拳に『盾破り』で打ち返す、一番大きな魔物が痛がって自分の拳を撫でているその間に、最後の一手として、『飛沫・紅染』を腹部に当てて、悶絶している
薫「今ならできるか?」
一「ありがとうございます、これでよく狙えます!」
鬼垣が悶えている間に天野は何かを放つ、あれがこの世界で言う魔法なのだろう
喜場『清浄』
今度は白い光が魔物達の身体を包む
薫「なに!?」
大きかった魔物の身体が光に包まれて、消えていなくなる
俺はそれを見て心の中で何かを掻き立てた
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
魔物を倒して事を収めたの事により周りは歓喜の嵐で溢れる
ある一人を除いて
陽太「やりましたね、薫さん」
薫「何故だ?」
陽太「え?」
薫「何故、あの魔物を殺したのかって聞いているんだ!」
島原さんが喜場さんに問いをぶつけると同時に「ふざけるなぁ!」と周囲の歓喜を切り裂くように小太りのハゲたバーコードのおじさんモビが、怒り狂った表情で乱入してくる
モビ「人の街をめちゃくちゃになるまで好き勝手させやがって、王都も飛んだ疫病神を送りつけたな、どれだけこの俺が王都に貢献してきたか!」
陽太「もうしわけ…」
モビ「お前もお前だ!」
薫「…」
モビは叫びながら島原さんに指を指す
薫「すみません、俺があなたに何をしたのかあの時のことは無我夢中で何も思い出せない」
モビ「なんの能力もないくせに、よくもこの俺を蹴りやがったな!」
薫「すみません、あの時は無我夢中で…」
モビ「な、なにぃ!?」
薫「あなたに何か失礼な事をしたのでしたら謝ります、すみませんでした」
モビは顔全体を真っ赤にしながら、さらに声と足音が大きくなる
正直、島原さんの中で申し訳なさが大きいのだろう
けど、余計な事を言ってしまったのか余計に怒りで震えているような気がする…
モビ「この俺が許すとでも思ってい」
薫「!」
モビが何かを言いかけている時、陽太がモビを殴り飛ばす、モビが殴られている間はスローモーションのように遅くみえた
モビ「お前、この俺を殴ったな」
陽太「俺は大抵のことは見逃すつもりでしたが、ちょっと考え直すことにしました」
そう言いながら喜場さんはモビを殴り続ける
薫「やめろ、喜場!」
陽太「…何故ですか、あなたを貶めようとした人ですよ?」
薫「それでもその人は素人だ、それ以上は俺が見過ごせない」
陽太「…忘れないでくださいよ、大切なものを壊そうとする人は許せない何があろうとも俺は恨んでやる」
カナン「気絶していますよ」
薫「気絶するまで殴るなよ、絶対最後は聞こえていないだろ」
この場に遭遇してしまった私は、喜場怒らせないように気をつけようと心に誓ったのであった
キャラNo.3【天野 一】
性別:男
年齢:15歳
血液型:O型
身長:174
体重:66.5
性格:優しい
観察記録:
彼は島原薫と性格は似ているが不安定な彼とは違って、天野一はしっかりとした基盤が見られる、それに似ているのは中学時代の島原薫に憧れて性格が寄ってしまったのだろう、そのため常に丁寧を心がけている、それと…まあこれはどうでもいいことだろう
彼についての調査はこれぐらいにしよう、また何か変化があれば再調査を行うとしよう。




