4,殺害
流石に最初の方は毎日投稿しようかなぁと思っていたら、忘れてました!(∀`*ゞ)テヘッ
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「猿以外、一切歯が立たず、か……」
どうやら、俺のスキル《暗殺》は、身の回りの物を武器にして戦えるスキルなようで、そこらへんに落ちている木の枝や尖った石なども、意識すると武器として認識する。
それに敵の急所もなんとなくわかるので、恐らくあの猿を殺したのはこのスキルのおかげなのだろう。
で、だ。
それを持ってしても、一切モンスターに傷をつけることはかなわなかった。
俺がやったことは簡単だ。
石だのなんだのを、気配隠蔽をしたままモンスターに投げつけた。
何処に投げればいいかは、暗殺スキルが教えてくれる。
殺せなくても、相手は俺に気付かないから、リスクは特にない。
そんな気持ちで、モンスターを攻撃した。
結果、一切歯が立たず、しかも興奮してあたりかまわず暴れ始めた猪のようなモンスターの攻撃に巻き込まれそうになり、慌てて逃げかえるという無様っぷりを披露することになった。
本当に暗殺者を選んでおかなくて良かった。猿に攻撃が通ったのは完全に巡りあいの運だろう。
偶々猿は速度極振りだったから紙装甲で、俺の攻撃が通った。そういうことだ。
まあ暗殺者にしたらあの猪の防御を貫通できる攻撃手段をゲットできていた可能性も無い訳じゃないが……。
まあそれはいいとして。
取り敢えず、猿なら殺れた。
つまり、だ。
あの猿なら、経験値に出来るんじゃないか?
あの時俺は気配隠蔽はレベル5だった。
今はレベル7。多分あいつらに気付かれることはないだろう。
気付かれずに接近して、石を投げて殺して俺のレベルを上げる。
取りあえず方針は決まった。
狩りの時間だ。
***
聖域(仮)を出て、数分。気配察知に反応があった。
しかも、おあつらえ向きに、覚えのある反応だ。
自然と、口角が上がる。
「DJOVUEWJIALI!」
「KJVODI!!」
どうやら獲物を倒したところのようで、何十もいる猿どもが踊りながら死体の周りをまわっている。
何がしたいんだ。
俺は、近くの大木に隠れ、探しておいた尖った石の一つを取り出す。
集中しろ。深く、確実に。
狙うのは、飽きたのか、回るのをやめ、その場に止まった猿。
後頭部を目掛け―――――――。
<スキル《暗殺》のレベルが上がりました>
一切の音もなく、真っすぐに猿の後頭部へと飛翔した石は、あっさりと猿の頭蓋を貫通し、さらに奥にいた猿の眼に突き刺さった。
騒然とする猿どもに、続いて石を投げる。絶対に、集中と気配隠蔽は切らさぬように。
<フェミンキーを殺害しました>
<レベルが上がりました>
<メインジョブ《下忍》がクラスチェンジ可能になりました>
<サブジョブが設定できるようになりました>
<フェミンキーを殺害しました>
<過剰経験値を貯蔵しました>
目に見えないほどの速度で消えていく猿どもを少々惜しい気持ちで見送り、俺は聖域へと帰った。
達成感と充実感を胸にして。
罪悪感は、なかった。
***
「お待ちかねの、ステータスチェック!」
夜。
星の光と、何故かわずかに輝いている泉の煌めきが周囲をぼんやりと照らし出している。
俺は、そんな幻想的な光景よりも、ステータスが見たいんだ。
――――――――――――――――
名前:
種族:人間
メインジョブ:下忍☆
サブジョブ:NONE
レベル:100(MAX)
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―――――――――――――――――――
SP:35(↑20)
武器スキル:
武具-----------
‣暗器Lv2(↑1)
魔法スキル:
回復-----------
‣二重息吹Lv3(↑1)
特殊スキル:
自衛-----------
‣暗殺Lv2(↑1)
‣護身術Lv1
技能-----------
‣気配隠蔽 Lv7
‣気配察知 Lv3(↑2)
‣魔力遮蔽 Lv2
ユニークスキル:
‣貪欲ナル異端者 La 1
‣鑑定 La 1
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―――――――――――――――――――
EP:12(↑10)
基礎値-------
STR;5
ATK;0
VIT;0
DEF;0
INT;1
RES;1
DEX;2
AGI;5
LUC;2
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インフレが既にやばい気がする。
EPって絶対こんなポンポン手に入るものじゃないだろ。
取りあえずまずはクラスチェンジ。
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下忍のクラスチェンジ先
‣中忍
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おっと、選択肢が一つになった。
このツリーを極めろということなのだろうか。
望むところだ。
<メインジョブを《中忍》にクラスチェンジしました>
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名前:
種族:人間
メインジョブ:中忍(new!)
サブジョブ:NONE
レベル:1
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果実を食べながら、サブジョブについて考える。
タップ。
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サブジョブの選択肢
‣見習い戦士
‣見習い前衛魔術師
‣見習い後衛魔術師
‣見習い弓士
‣見習い僧侶
……
――――――――――――――――――――
下にずらっと候補が並ぶ。
恐らく、全ての第一職業(名称は仮につけた)が集まっているのではないだろうか。流石にクラスチェンジしてなれるジョブは表示されていないだろう。
といっても、選ぶものは決まっている。
分かれているのは少し想定外だったが、もう一つの方は論外だ。
俺は目当てのものを見つけると、躊躇なくタップする。
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サブジョブを《見習い前衛魔術師》に設定しますか
‣YES
‣NO
――――――――――――――――――――
最終勧告に、迷わずYESを押す。
<サブジョブを《見習い前衛魔術師》に設定しました>
<ジョブスキルを獲得しました>
異世界と言えば、やっぱり魔力だろう。
森のモンスターどもへの対抗手段にもなり得るし、男心を擽る。取らないという選択肢はなかった。
無機質なアナウンスを聞き届けながら、ステータスをチェック。
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名前:
種族:人間
メインジョブ:中忍★
サブジョブ:見習い前衛魔術師(new!)
レベル:1
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SP:35
武器スキル:
武具-----------
‣暗器Lv2
‣杖Lv1
魔法スキル:
自衛-----------
‣闇魔法Lv1(new!)
回復-----------
‣二重息吹Lv3
特殊スキル:
自衛-----------
‣暗殺Lv2
‣護身術Lv1
技能-----------
‣気配隠蔽 Lv7
‣気配察知 Lv3
‣魔力遮蔽 Lv2
‣魔力感知 Lv1(new!)
‣魔力操作 Lv1(new!)
ユニークスキル:
‣貪欲ナル異端者 La 1
‣鑑定 La 1
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なぁんか……絶望してませんねぇ?
主人公強すぎる(´・ω・`)
まあ無双大好きだからいっか()
面白かったら星お願いします(`・ω・´)>キリッ