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39,ボス戦②

ブクマ100がつい最近だったのにもう131ですよ!

凄いですね!ホント有り難うございます!


……もう一つのお話の方は、予想以上に難しくて執筆が進んでいませんが、いつかは投稿しますので……今はこちらの方を。


「避けろッ」


転がってくるエレメンタルロックを見据え、ガルムに声を掛けると同時に、俺は上に跳ぶ。

横目で、ガルムが左に跳んだのを確認しながら、エレメンタルロックの挙動を確認する。


「――――ッ!ガルムッ!」

「――――オラァ!」


すると、エレメンタルロックは再び自然法則にしたがったとは思えないような挙動をしたかと思うと、左に跳んだはずのガルムの正面に迫っていた。


加速を重ねたエレメンタルロックは、かなりの速度でガルムに迫っている。

ガルムは、咄嗟に大剣を横に薙ぎ払う。


「――チィッ!」

「――――――ッ」


再びの轟音と共に、先程と同じほどの勢いで左に吹き飛ぶエレメンタルロック。

スピードをつけて壁を上っていく岩は、エルに目掛けて迫ってきた。


――この魔物の動き、一番厄介なのは後衛にも激しい動きを強いることだろう。

特にエルなんかは、そこまで動き回ることを想定していない服装なので、あの速度で転がってくる岩を避けるのは難しいだろう。


「うわぁ……こっち来ちゃった」

「大丈夫なのか?」


と思ったが、思ったよりも平気そうに不満の声を上げているエル。

長い杖を斜めに持ち、迫りくる岩を凝視したまま動かなくなったことに驚き、声を上げてしまったが、エルの余裕そうな表情は依然として崩れない。


ギリギリまでエレメンタルロックを引きつけ――大きく右に跳んだ。

恐らくバフを積んだのだろう、かなりの速度で右にジャンプしたエルの下を、勢いの止まらないエレメンタルロックが通過する。


「ナイス誘導ね!」


そして、そこに待ち構えていたのはラーだった。

目標を変更したのか、猛然とラーへ突っ込むエレメンタルロックは……。


「――――おお」


見事に沼に嵌まった。

ラーが魔法で生み出した泥沼。


その中に見事にドボンしたエレメンタルロックは、明らかに減速している。


「――――苦手だけど、これくらいなら出来なくもないのよ。時間もかかるし、弱いけど」


少し得意げに胸を張るラー。


「……ないす」

「エルもねー」


エルとラーの即興のコンボが、見事にハマった結果なのだった。

改めて、このパーティの質の高さを覗き見た気がする。


「……どうするか」

「ちょっと試してみる」


全力で大剣をぶつけてもまともに傷つかなかったからだろう、ガルムが困っている。

俺は、少しやりたいことがあった。


「……《専心》」


目を閉じた。


目の前の敵を斬る。

それだけを意識して、剣を上段に構える。



静寂。



必死に沼を抜け出そうとするエレメンタルロックは、確実に俺から離れようとしているが――。


「――――ッ!」


遅い。


足元を爆発させるように強く踏み込み、体を使って振り下ろす。

目を開く。





()()()



仄かに光る、白い線。

それをなぞるようにして、腕を動かす。


抵抗なく下まで降りていった剣は、確かにあの硬い岩をバターの様に斬った。


筈だった。


「―――――む」



見れば、斬った線が、見る見るうちに塞がっていくではないか。

エレメンタルロックは、斬撃無効なんて能力でも持っているのだろうか。



「どうなってんだこいつ……!」

「……やっぱりこいつは特殊なのか?」


だが、驚いているガルムを見てみると、どうやら普通でもなさそうだ。


「もしかしてこれ変異種……?」

「だとしたら面倒ね」

「――まず、俺らが知っているオアーロックはあんな挙動をしない筈だし、俺の攻撃が通らないと言うことも無いはずだ」


どうやら、この個体は色々と可笑しいらしい。というか、そうだよな。

鑑定の説明に、あまり動くことはない、みたいなこと書いてあったはずだしな。


――――ん?



「今、何て言った?」

「ん?」

「こいつの名前、何て言った?」

「オアーロックじゃないの?」


聞き逃しそうになったが、辛うじて耳が拾っていた。

こいつはエレメンタルロック。


オアーロックではない。


「こいつの名前はエレメンタルロックになってるぞ。オアーロックじゃない」

「はぁ……そう言うことか」

「やっぱり変異種だったのね」

「変異種ですか……討伐、難しそうですね」


難しい顔をする【踊る炎】の面々。

それにしても……。


「……魔法が効かない上に、斬撃無効だと?」

「いや、もしかしたら魔法は効くようになっているかもしれない。ラー、何か打ってみてくれ」

「はーい」


そういって、ラーは無詠唱で火魔法を使った。


今にも沼を抜け出しそうなエレメンタルロックに直撃した火の玉は、大きめの爆発を起こし、再び巨岩を沼へと引きずり込んだ。


「駄目ね、全く効いていなそう」

「うーん、だね」

「これは、どうやればダメージが通るのでしょうか……」


頭を悩ませていると、抜け出せない泥沼にキレたのか、不意にエレメンタルロックが咆哮を上げた。


「グオオオオオオオオオオォォ!」


狂暴な牙が口(?)に覗く。


「なっ!」


そしてそのまま、()()()()()


おい、今更その動きはアリなのかよ……?



強引に沼を抜け出して見せたエレメンタルロックは、丁度地面が坂になっているところに落ちると、そのまま勢いをつけて転がりだした。


まあ、見ていれば避けれないことはないか……。


「――――危ないッ!」


油断していた俺。

突然《直感》が警鐘を鳴らし、反射的にエルを抱えて本気で跳ぶ。


「なんだよ今の!?」


ガルムが下で驚いている声が聞こえた。

突然()()()したエレメンタルロックが、直前までエルの居たところを恐ろしい速度で転がっていったのだった。



ストック、9000字……。非常に不味いですね……。




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