14,邂逅
遂に第二章始まりです!
此処からガンガン主人公が無双するはずですので、応援どうぞよろしくお願いします!!
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光の方へ歩く。
火に寄せられる蛾の様に――――――。
光に包まれるその瞬間、俺はその場から、姿を消した。
***
「ようやく来たな」
「ッ!」
眩い光に耐え切れず目を閉じていたら、いきなり目の前から人の声がした。
気配操作には一切の反応がなかったのにもかかわらず。
目を開けながら、咄嗟に跳び退ろうとしたが。
「チッ」
身体が動かない。ならばと影魔法で影に潜ろうとするが、影がないことに気付いた。
状況を少しでもよくするため、目を開ける。辺り一面が白いフラットな世界。
そこにいたのは、女性だった。
金色の艶やかな髪を肩まで伸ばしている、堂々とした佇まい。
透き通るように白い肌に、人間とは思えないほど整った顔。
本能的に悟った。
これは、人間じゃない。
人間の面をかぶった、明らかに人間じゃ無いナニカだ。
「何を呆けている。我が眷属なら我に挨拶の一つでもすれば良かろうに」
我が、眷属?
俺がいつお前の眷属に――――――?
デメテルの堕徒。
そんな言葉が、俺の脳裏をよぎった。
「まさか……」
「気づいておらんかったとでも抜かすか?我が眷属の分際で」
「………俺をこの世界に連れてきたのは、お前か」
「主の言葉を無視とは、中々いい度胸よの……まあいい。答えは是よ。我が貴様を連れてきた」
鷹揚に頷くデメテル。
デメテル―――――――――――――――――――?
「我が司るは、死と再生。……貴様には‘再生’を分け与えたはずだが、貴様、何故そこまで‘死’に染まっている?」
「俺をここに呼んだのは、その質問が目的か?」
「質問に答えよと言うに……。まあいい。これも答えは是よ」
「そうか。ちなみに質問に対してだが、俺が知ってるわけないだろうが。というか神なら、自分の眷属のことくらいわかるんじゃないのか」
手の震えを必死に抑え込みながら挑発する。
こいつは、駄目だ。絶対に勝てない。
身体が拘束されているのではない。俺が、恐怖のあまり動けないのだ。
絶対的な格。根本的に何かが違う。逆らってはいけない。
そんな本能に、全力で抗う俺を、ちらりとつまらなそうな目で見やる女神。
「ふむ、確かにの。本来ならそれくらい分かる。だが、今は少し状況が違うのだ」
「状況?」
「それは貴様が知ることではない」
「……そうかよ。で、用は済んだか?俺は早く人里に行きたいんだが」
聞きたいことはたくさんあった。だが、これ以上こいつの前に居たくなかった。
恐怖も、ある。だがそれ以上に。
憎くて憎くてたまらない。
殺してやりたい、なんだこの気持ちは?
話すだけで、どんどんと憎しみの気持ちが強くなっていく。
これ以上此処に居ると、自分を抑えられなくなりそうで怖い。
「……はぁ、まぁ良い。貴様は、自由に生きるがよい。基本我は干渉せぬ」
「………」
次の瞬間、空間が歪んだ。
空間自体が、光へと変わっていく。
そして、完全に光が視界を遮る寸前。
「ああ、そういえば貴様の名を刻んでおらんかったな。有難く思え、主直々に名を刻んでやるのだから。……貴様はこれから‘ベル’を名乗るがよい。名の由来はまたいずれ、時が来たら話そうぞ」
そんな言葉が聞こえた。何かを言い返す前に再び光に包まれた俺は――――――。
森の外へと、転移した。
待ち望んでいた、外に。
***
「なんだ!?」
あり得ないほど体が軽い。
あの神、何かしたのか?
――――――――――――――――
名前:ベル
種族:デメテルの堕徒
メインジョブ:闇黒
セカンドジョブ:影極
サードジョブ:帯魔
レベル:1042
――――――――――――――――
名前の欄が埋まっている。
何故か名前がとてもしっくりくるのがむかつく。
《直感》に従って名前を鑑定すると。
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《ベル》:
死と再生***デメテルによって刻まれた名。
**********を意味し、***************。
効 : 全基礎値の効果を20%上昇。
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「……は?」
説明が文字化けしていて読めない。
恐らく神が何かしたのだろう。これで、鑑定スキルでは神の能力を越すことはできないと分かった。
……まあ当然か。
そして、驚くべきはその効能だ。
全基礎値の効果を20%上昇。これは途轍もなくチートだと言える。
身体が軽いのはこれのせいだろう。
まあ、強くなるに越したことはないので、有難く享受しておく。
というかまず拒否できないけど。
「よし……ようやくだ」
ようやく、人に会える。
俺は意気揚々と、一歩を踏み出した。
***
「ふむ、あれはいったい何なのだ?」
「分かりません、人の面をかぶっているようで、獣じみた気配も感じ取れました。それに何より、死の匂いが恐ろしいほど漂っています」
「むむ……まさか、あ奴に気に入られおったのか」
「可能性としては低いと思いますが……そもそもいつ接触したかもわかりませんし」
「まあいい、引き続きあれを監視しておけ」
「はっ」
「ただの杞憂であればいいのだがな。もし、そうでないのであれば……****、我の眷属に手を出したこと、必ず後悔させてやろうぞ」
***
「速いなー……」
自分の走る速度に、正直自分で引いている。
《暗殺》《気配操作》などのお陰で、砂ぼこりや音は一切しない。
無音なのに、ソニックブームが起きた。つまり、音速は軽く越しているわけだ。
周りへの被害がないように、今は俺の進路方向の空気を闇魔法で消しながら走るようにしている。
ちなみに、ここ最近魔力切れを起こしていない。
基礎値の強化もあるし、《超回復》《重息吹》の回復量もえげつない。
あとやはり一番大きいのは、無駄な魔力消費をしないような技術を身に着けたことか。
やはりスキルレベルが高いのは有利なもので、結構簡単に魔法の操作は極めつつある。
まあ、頑張ればまだもう少し消費魔力は抑えられそうな気がするので、極めたとは言えないか。
そろそろ、魔法の威力や速度の方も修行しないとな。無詠唱は取りあえずできるようにしたが。
他はまだそこまで力を入れていないので、極めたとは全くもって言えない。
体術系は、極まるということがない。
何処までも強くなれる。
一時期壁はあったが、いくつか死闘を繰り広げた最中で突破した。
やはり人間、死ぬ気でやればなんとかなるものなのだ。
この森以上に危険な場所があるのかは知らないが、強くなって損はないのだから。
強くなることが楽しいというのもあるしな。
***
うーん……何も考えず書き連ねてきたので、ここ等で次どうするか悩み始めてきました。
無計画って駄目なんですね!
基本更新は21:05あたりにしようと思っています。
最低でも毎週金曜日に1話は投稿するつもりですが、やる気と執筆速度によります……。
あとは本業が忙しいと中々手を付けられないこともあるかと思いますが、ご了承ください。
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