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10,鍛錬

前話の後、遂に評価を貰う事が出来ました、本当にありがとうございます!

しかもブクマが2つ増えてました!

三度見して、三回再読み込みして、そのあと5分に一回また消えないかどうか確かめてました!

夢じゃなかった!

あ、ちなみに滅茶苦茶有名になる夢も見ました。これが現実になるよう頑張ります!

そして、評価を頂いたことで、逆に「下手なもの出して高評価とかブクマ解除されたらどうしよう」というプレッシャーが……。頑張りますから、見放さないで……!!


あと、1話も出してないのに午前中だけで100PV/日行きました!!!!

有り難うございます!!!!!!!!!

では、感謝祭りした後で、10話目、どうぞ!



喉が渇いた。腹が減った。

もう何日寝ていない?


休みたい、ぐっすりと眠りたい。

嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼―――――――。





煩わしい。全て、殺してしまおうか――――――――――――――――。



***


どれだけ時間がたっただろうか。

……なんだろう、意識が、ふわふわとしていたような気がする。

ずっと、自分が自分でないような。夢の中にいるような感覚だった。



それが、今覚醒した。そして理解した、今の今まで俺は獣で居たのだと。

只々生き残るために敵を殺し、本能のまま生きる、醜い獣だったのだと。

そして今、ようやく、俺は人に戻ってこれたのだと。



「……ッ」


スマトートの首を跳ね飛ばす。力を失い、倒れこむスマトートの血を掬う。

今は、これが俺の大事な飲み物だ。


たくさんのモンスターを殺してきて、どうやら食べられるモンスターはかなり少ないということが分かった。


フェミンキーと、スマトートと、あと数種類。


他は、食べると毒とか麻痺とか、状態異常にかかってしまう。

状態異常耐性とかつけるのにはいいのかもしれないが、動けなかったら殺されて終わりだろうし、何よりそんなマゾみたいなことしたくない。


そういうやつは、剣に血と魔力を吸わせてから《淘汰》で消してる。

やはり俺の予想は間違っていないように思う。

《淘汰》で、明らかに身体能力が向上している。


あと、DEXが上がったせいか、自分の体の操り方が上手くなったような感じがする。

より自分の思うように体が動くようになっていく感じが。

能力が、体に馴染んでいるのだろうか。


取りあえず、根底的な能力値の強化なので、根底値と仮呼称することにした。

根底値が可視化できるようになるといいんだが。



さて、俺がモンスターを狩るようになってから、かなりの日数がたった。


今の俺のステータスは、こんな感じだ。


――――――――――――――――


名前:

種族:デメテルの堕徒

メインジョブ:闇黒(アク)

セカンドジョブ:影極

サードジョブ:帯魔

レベル:1042


――――――――――――――――

―――――――――――――――――――


SP:83(↑?)


武器スキル:

 武具-----------

   ‣暗具Lv10(new!)(↑9)

   ‣百般Lv10(new!)(↑9)


魔法スキル:

 自衛-----------

   ‣闇魔法Lv10(↑1)

   ‣光魔法Lv10(↑1)

   ‣影魔法Lv10(↑1)

   ‣影支援Lv10(↑1)

   ‣結界魔法Lv10(new!)(↑1)


 回復-----------

   ‣重息吹Lv10(new!)(↑9)

   ‣光魔法Lv10

   ‣超回復Lv10(new!)(↑9)


特殊スキル:

 自衛-----------

   ‣暗殺Lv10(↑1)

   ‣護身術Lv10(↑1)

   ‣魔眼Lv9(new!)(↑8)


 耐性-----------

   ‣不眠不休 Lv10(new!)(↑9)

   ‣苦痛耐性 Lv9(new!)(↑8)

   ‣快感耐性 Lv9(new!)(↑8)

   ‣狂気耐性 Lv10(new!)(↑9)


 技能-----------

   ‣気配操作 Lv10(new!)(↑9)

   ‣魔力遮断 Lv10(new!)(↑9)

   ‣魔力支配 Lv10(new!)(↑9)

   ‣影化 Lv10(new!)(↑9)

   ‣淘汰 Lv10(↑1)

   ‣直感 Lv10(new!)(↑9)

‣悪食 Lv10(new!)(↑9)

   ‣専心 Lv9(new!)(↑8)

   ‣並立思考 Lv9(new!)(↑8)

   ‣立体起動 Lv9(new!)(↑8)



ユニークスキル:

   ‣貪欲ナル異端者 La 9(↑6)

   ‣鑑定 La 9(↑6)

―――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――


EP:39


基礎値★★★-------


STR;6(↑27)

ATK;2(↑21)

VIT;1(↑20)

DEF;1(↑20)

INT;5(↑24)

RES;1(↑20)

DEX;1(↑20)

AGI;6(↑24)

LUC;3(↑22)


―――――――――――――――――――


===================


装備:

 武器------------

  ‣無銘ノ剣


 防具------------

  ‣魔装(一式)


===================



まず、腕を生やした。というか、四肢を治した。いつの間にかあった光魔法のレベル9で覚えられる魔法によって、部位欠損を回復出来た。

身体を再生するのが、あんなにも苦痛だとは思わなかった。自分の傷を抉りながら新しい肉と骨が生えてくる気持ち悪さ。骨が無理矢理構成されていくときの想像を絶する痛み。内臓が体の中で作られていく怖気ましさ。

声を上げてしまった俺は悪くないだろう。あんな思いはもう御免だ。

あれで気配操作が切れていたら、今頃俺は生きてないだろう。

あと、起きた時滅茶苦茶腹が減っていたので、やはり食料を確保してから、という考えは間違っていなかったのだろう。まぁ、スマトートの肉を食料と呼んでいいのかは疑問だが。


次に、防具だ。

実は、影支援の効果で、魔力で服を作り出すことができたのだ。

しかも、一度生成したら維持には魔力を必要としない。

《魔力支配》で魔纏をする必要がなくなったのは有難い。あれはかなりの魔力を消費したからな。



修繕も簡単、伸縮自在、衝撃吸収、魔力吸収など、色々と影支援魔法を練りこんだので、かなり着心地はいいうえに、防具の役割も果たしている。以前よりはモンスターの攻撃に耐えられるのではないだろうか。防御面は元々が弱いのか、あんまり強くなっている気がしないのが不安ではあるが。

今でもモンスターの攻撃でダメージ入るしな。

服のデザインについては……うん、闇に紛れることが目的だからな、全身真っ黒で中二病っぽいデザインになってもしょうがないよな?



あと、スキルのレベルについてだが。

レベルが9から10になる時、なんというかスキルが「体に馴染んだ」というような感覚があるのだ。


完全にスキルが自分のものになったという感覚。

恐らく、その感覚が、レベルが10になる条件なんじゃないかと考えている。


ただ、気配隠蔽が気配遮蔽に進化するときや、魔力遮蔽が魔力遮断に進化するときは、その感覚がなかった。ふとステータスを見たら、上がっていた感じだ。


恐らく、天井にたどり着いた時特有の感覚なんじゃないかと推測を立てている。

「進化」はまだ天井ではないから、感覚がないんじゃないだろうか。

……なんというか、こちらに来てからというもの、随分と推測だらけになっているな。

まぁ、答えてくれる存在がない以上、自分で考えてどうにかするしかないのだからしょうがないだろう。

あと、進化するスキルとしないスキルの差もいまいちわかっていない。わからないことだらけだ。


他には、これも推測だが、レベルとは別に習熟度のようなものがあるんじゃないかと思っている。

どうにも、同じ気配操作のレベルでも、なったばかりとしばらく使っているときでは、明らかに効果に差があるのだ。もしかしたらほかの数値の変動が関係しているのかもしれないが。


数値だけに目を向けず、自分でも修練しろってことだと思っておく。

元の世界に比べて、努力がはっきりと報われるので、いくらでも鍛錬を頑張れるのは有難い。

毎日鍛錬に取り組むお陰で、どんどんとスキル以外でも俺が強くなっていく感覚がある。

楽しい。


毎日剣を振るうにつれ、段々とより高みに上っていくような感覚がある。

何というか、振る速度や振る強さだけでなく、切るべき線がぼんやりと見えるような感覚がたまに生じるのだ。《暗殺》の急所とはまた違う、一本の線が。


《暗殺》は途轍もなく便利なスキルだが、一応欠点らしきものは在る。

急所は分かっても、殺し方は分からないのだ。

どういうことかというと、例えばグレシアルという魔物がいる。

この魔物は、浮いている四面体の水晶の中に核があるという、シンプルなデザインの魔物なのだが、恐ろしく硬いのだ。

《暗殺》スキルは、グレシアルの急所が核だということは教えてくれても、それの破壊の仕方は教えてくれない。

だが、《剣術》……今は統合されて《百般》だが、それによって見える線に従って剣を振ると、一切の抵抗なく剣が水晶を斬ったのだ。

他にもこういった、急所が固く守られている魔物は多い。

推測だが、周りも強力な魔物が多い中、そういう風に進化しなくては生き残れなかったのではないだろうか。


とまあ、鍛錬することによって見える新しい世界というものは、俺をワクワクさせるには十分だった。

毎日毎日、必死に剣を振ることが、楽しい。

強くなるという楽しみがあることが、俺を救ってくれる。俺を獣から人間に戻してくれる。


さて、他にも鍛えたいものはたくさんある。



さあ、今日は何を鍛えようか。




今回は主人公君が地道な方法でも強くなっていっているという回でした。

長年読者であった視点として、ドーピング的に強くなるのよりも地道な努力で強くなっていく方が読んでて楽しいなと思ったので、こういうのも入れていきたいなぁと無理矢理ねじ込みました。


あと、本当にストックが切れてきたので、そろそろ毎日二話投稿は難しいかもしれません……。


乙「左腕以外は無事だった筈の主人公君が四肢を再生せざるを得なくなった話はまた別の機会に」

主「なんか嫌な予感するんだが……また俺虐められないよな?」

乙「んー……そうだといいね(´・ω・`)」

主「そのむかつく顔をヤメロ」

乙「だからいちいち作者を殺しに来るんじゃなあぁぁああぁあい!(絶叫)」


主人公君に幸有らんことを!

そしてこれを読んでいる方々にも、幸多からんことを!コロナなんかに負けるな!!



感想、レビュー、ブクマ、評価待ってます!

では、また次回で。

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