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あと少しで王都にたどり着くはずだが厳しくなってきたのも事実だな

 さて、私が目指す王都まではもう少しでたどり着けるが、逆にいえば難易度も上がってくるということでもある。


「王子、先を急ぎましょう。

 これ以上の犠牲者を増やさないためにも」


 ミシュリーヌの言葉に私はうなずく。


「ああ、悲しい思いをするものが少ないに越したことはないからな」


 私がそう言うとシュゼットもウンウンとうなずいた。


「まさしくそのとおりであります。

 出撃準備をするでありますよ」


 MAP

 空空道村道道道道村道

 空空道空空空空空空道

 空空道空空空空空空道

 空空道空空空空空空道

 本道村道道道道道道村道道道道敵


 皆が戦装束をまとい武器を携えれば出撃準備は終わるがこのステージはちとめんどくさい。


「真正面を進んでいけば敵本拠地に届きそうだが、それだと魔力回路が切れてしまう。

 面倒ではある正面から来る敵を迎え打つものと、遠回りして本拠地へ向かうものの二手に分かれるぞ。

 迎撃はアナとシュゼットが、攻撃はカロルとミシュリーヌにアデライードだ。

 カロルとアナが先行してくれ」


 皆を代表してミシュリーヌがうなずいた。


「わかりました、そのようにいたしましょう」


 敵側は魔力回路の接続とか考えなくていいからなぁ……。


「うん、わかったよ」


 カロルがうなずくとアナもうなずいた。


「わかりました

 帝国の正面からやってくる先発部隊は魔法で足止めしておきます」


「いくよ!」

「ではいってまいります」


 双剣を構えたカロルとワンドを持ったアナがテテっと走り出した。


 今頃は敵の本拠地からゴブリン3匹に加えてゴブリンライダー2体が出てきているはずで、ゴブリンは正面、ゴブリンライダーは上から遠回りして近づいてくるはずだ。


 全ての戦力が正面に回ってくればやばいのだが、そのあたりはゲームだからとも言えるし村を抑えるためとも言えるのだろう。


「村を解放して中継器を設置したよ。

 でもゴブリンライダーが見えてきたけど私だけだときついよー」


 カロルからの連絡が入ってきたので指示を出す。


「了解だ、カロル。

 ミシュリーヌもでてカロルを支援してくれ」


「わかりました」


 ミシュリーヌが走り出してカロルの後を追った。


 そしてアナからも連絡が来た。


「こちらへ向かってくる敵を発見しました。

 これより魔法で迎撃しますが数が多く厳しいかもしれません」


「了解だ、アナ。

 シュゼットを救援に向かわせるのでもう少し頑張ってくれ」


「わ、わかりました」


「私も出るのである!」


 シュゼットが走り出す頃にはミシュリ-ヌがカロルと合流しカロルが足止めしていたゴブリンライダーを撃破している。


「アデライードもそろそろでてくれるかい?」


「わかりました、戦場へ参りましょう」


 私がアデライードの手の甲に口づけをすると魔力回路が接続されくすんだ灰色だった戦装束が色彩をまとい真っ黒に染め上げられた。


 カロルとミシュリーヌは順調に敵を撃破していき敵本拠地までたどり着いていた。


 しかし敵の本拠地にいた全身鎧をまとった敵の大将はかなりの防御力とタフネスを誇る。


「全然攻撃が効かないよ」


 カロルは泣きそうに言いミシュリーヌも渋面だった。


「あの鎧は厄介ですね」


 そこにアデライードがようやくたどり着いた。


「わが魔剣の力をお見せしましょう」


  アデライードの魔剣が敵騎士の鎧を切り裂く。


「後はおまかせしますよ」


 アデライードがそう言って下がり、代わりにミシュリーヌが前に出る。


「任されました!」


 そしてミシュリーヌの大剣が敵騎士を切り裂くと敵は倒れ伏した。


「…………」


 ”ステージクリア”


「ふう、ようやく敵ボスを倒したよ、やったね。

 私はボス戦で後殆ど役に立たなかったけど」


「そういうな。

 カロルは十分役目は果たしたさ」


「うん、そうだね」


 そしてまた一人仲間が入った。


「私は大砲使いのイオナ。

 今後よろしくお願いします」


「ああ、これからよろしくな、イオナ」


 大砲使いは空中に攻撃できない魔法ユニットの劣化コピーとも言えるが必要なマナコストに比べて攻撃力は高めだから結構便利でもあるはずだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] おっ! 大砲使いのイオナちゃんか! 魔力の消費を気にせずに、攻撃力の高い大砲を撃てるのはいいですね。 こうして戦力が整ってくると、両方とも攻撃の効率が良くなりますね。 [気になる点] イオ…
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