4話目~入学式にやって来る面倒事〔中〕~
駄目作者の酒桜香燐です。
今回から職技をバンバン使っていこうと思います。楽しんで読んでくれると嬉しいです。
決闘をすることになった今、俺はカノンと武道場についたのだが……
何か取り巻きの女性の一人が凄い睨んでくるんだけど……
こわ……俺何もしてない筈なんだけど?何で睨んでくるの?
ま~深く考えたって無駄なだけだし……
すると
「ふん……随分と遅かったじゃないか‼」
何か言ってんだけど!?
何か彼奴も笑っているし……あ~も~本当にメンドクサイ
「マルコス様が戦う必要はない‼私一人で十分だ‼」
「お前さんが俺の相手するのか?」
………久し振りに聴いたな彼奴の名前……
何か金髪の女性が俺の前に出る。
しかも何か周りがガヤガヤ騒がしいし……
こんなことになるなら代表挨拶位するんだったな……
そんな事考えてももう遅いけどな……
「御託は良いからやるならさっさと殺ろうや」
「カルマ様殺ってはダメですよ?」
え?何でわかったの?心でも読めたの?こわ……マジで怖い‼
夫婦は一心同体って言うけどここまで一緒なの!?
「大丈夫だ……殺しはしない………はず……」
「じゃあ……無理矢理殺そうとしないでくださいね」
「あぁ……そうするよ」
カノンとの会話を終えて俺は相手に向き合う。
「私の名は、「アルム・エマ=ノーツ」マルコス様の従者だ‼」
「俺の名は、「カルマ・ゲノム=パラケルスス」しがない化け物だ……」
俺は学院長の方を見ると視線に気付いたのか頷いた。
「ルールは何でもやってよしの殺し合いルールにする、ギブアップを相手が認めた場合試合は終了、また、相手が死亡を確認した場合も終了とする」
「あぁ……」「はい」
「双方準備は良いな……それでは、これより決闘を始める」
お互いに職技を発動する為に服が変わる。
その時その場は喝采が響き渡る。
それもそのはず二人とも究極職以上なのだから……
方や神職……もう方や魔職
アルムは騎士の様な鎧を纏い剣を携えていて、カルマは魔術師の様にローブを羽織っている。
「騎士……いや聖騎士か……」
「ほぅ~良くわかったな魔道士風情が」
ん?何かカチンと心にきたぞ。
しかも、俺は魔道士ですらないのだが?
よし決めた‼絶対後悔させてやろう‼
心からもう勝てませんと言えるくらい屈服させて辱しめてやろう‼
そして、俺無しでは生きてけないようにしてやるよ‼
妻が居るのにそんな事していいのかよだって?
それはそれ、これはこれ‼
「御託は良いから早く来いよ」
「ほぅ~そんなに早く死にたいなら殺してやろう‼」
「剣速魔法発動……『剣速疾風』」
剣速魔法って言うだけあって斬り掛かるスピードが速いな…そして動きも速くなってるな。
でも、まだまだ修行が足りないな………
取り合えずあの速い動きが邪魔なので俺は指をパチッンとならした。
「拘束魔法発動…………『愚者の椅子』」
黒い煙がアルムに纏わりそして黒い光を放った。
また、外野……観客がガヤガヤと騒ぐ。
騒いでいる理由は二つある。
一つ目・動き回っていたアルムが椅子に拘束されているから。
二つ目・発動していた筈の職技と服が解除されているから。
「お前私に何をした‼」
「何をしたってお前さんを拘束しただけだ」
「只の拘束なら何故私の魔法が解除されているんだ‼」
「誰が只の拘束って言った~?この魔法は職技の解除と魔力封じがされるんだよ‼」
「そんなの卑怯だ‼」
「卑怯で結構‼本当はな正々堂々決闘をしようと思っていたんだが……」
「なら……」
「……外でお前さんらが俺とカノンの平穏ライフを傷を付けた時点で俺は本気で身も心も叩き潰すって決めたからな~」
「ひっ」
アルムの顔が恐怖によって歪んでいく。
周りを見ると俺とカノンとマルコス意外怯えた様子になっていた。
俺はもう一度アルムを見て嗤う。
「さ~パーティーの開演だ‼」
「ひっ」
俺はアルムに目隠しをして口には猿轡を付けた。
「そう言えばお前さん俺の事を魔道士とか言っていたな~」
「ん~んん~‼」
いやぁ~暴れているね~これは楽しみだな。
「俺の正体は複数の魔職と神職を持つ化け物だ」
俺の言葉を聞いた瞬間さっきと違う意味で場が騒がしくなる。
俺は愚者の椅子の機能の一つを発動する。
その瞬間黄色の閃光が僅かに漏れた。
俺は笑みを洩らしながら一回彼女に付けた猿轡を外した。
「うっ……あっ……」
「気分はどうだ……」
「わ…た……私……に何を……した………」
「この椅子の機能の一つで微量の電流を流したんだよ、ま~簡単に言えば電気椅子って事だな」
周りが電気椅子!?って何か驚いているし……
そんなに驚く事か?
「さて問題だ、俺の使っている職技は何でしょう‼」
「電気椅子を使っている所を見ると………異端尋問官か拷問師って所か?」
今まで黙ってみていたマルコスが聞いてくる。
「excellent‼大正解だ‼今俺が使っているのは拷問師の職技だ‼」
「ということは………」
「「拷問師って事はこれで終わりな訳が無いよな……」」
俺とマルコスの言葉でアルムはビクッと体を強張らせた。
俺は猿轡をアルムに付け、代わりに目隠しを取る。
準備が終わったので俺は手を叩く、すると何も無かった筈の空間が裂けたので俺は手をその裂けた空間に入れごそごそと物を取る。
「これが良いかな……」
俺が持った物に観客達もカノンも?を浮かばせるがマルコスだけが顔を歪ませた。
「ククッさて、これは〔苦悩の梨〕と言って男性より女性の為にある拷問器具だ」
「その梨がどの様になるのですか?」
皆からの代表の様にカノンが聞いてきた。
「この〔苦悩の梨〕は対象者の体内に入れこのヘタの部分を回すと徐々に開いていき中を見ると分かるが底についている大きな刺が前に進む、すると刺が刺さり体内から人を壊す……」
「どの辺が女性の為にあるのですか?」
其れを聞くのかねカノンさんや……
世の中には知らなくても良い事もあるんだよ……特に女性は………
今の言葉で納得いった先生方は顔を青褪める。
観客達も数人が気づき青褪めた顔を更に青褪めさせる。
「女性は男性と違って体内に入れる為の穴が多いからな……」
意味に気付いたのかカノンも顔を青褪めさせる。
俺はアルムの猿轡を外す。
「そしてこれは俺の魔法で強化されているからな普通の奴よりも強力だ……良い声で鳴いてくれよ……」
「ひっ……やめ……やめて‼」
「おいおい‼さっきまで強気だった聖騎士様は拷問一つ耐えられないのか?」
「お願い………」
「お願いだ~?」
「お願いします、何でもしますから‼」
「何でもね~」
「お願いします」
アルムは涙を流しながら懇願してくる。
俺は内心で等々泣いちゃったよと思った。
ま~俺も鬼ではないからな何でもすると言われちゃやめてあげるのが……いや……どうせなら……
「それじゃあこれを付けて俺の命令に従いな‼」
俺はまだ開いたままの空間に手を入れ物を取り出す。
そして、取った物を俺はアルムの前に投げ出す。
「これは……首輪ですか?」
「あぁ~俺特別製の首輪だ‼」
カノンの質問に俺は答えた。
「どう特別製なのですか?」
「この首輪を付けた者はご主人様つまり俺を殺せなくなるし俺が登録した命令に逆らえなくなるって事だ」
アルムが固唾を飲む音が聞こえる。
「命令の内容は着けた後に教えてやるよ」
「わかりました、この首輪を付けますので拷問をやめてください、私の敗けです」
「あぁ~これさえ着けてくれるならやめてやるさ俺も鬼ではないからな~」
観客の目線がアルムを見る目は可哀想な者を見る目に俺を化け物でも見ている目に変わった。
そんな目線を無視して俺は首輪を持ちアルムに着けた。
「これが命令の内容だか……アルムお前は俺の女になれ」
「…………えっ!?」
良い顔だ。
泣きそうになっている顔が物凄く俺の欲を擽る。
「安心しろよ、これからお前さん……アルムお前はもう俺の女だからな俺は自分の女は大事にするからな~早婚一夫多妻の世の中だアルムには学院には行ってもらうが今日から俺の屋敷に住んでもらって元気な子を産んでもらおう‼」
アルムは涙を流し絶望の表情になる。
カノンが俺に抱き付いてきて俺の耳に囁く。
「私が一番の奥さんですよ」
「あぁ~そうだな……だが俺の優秀な遺伝子を多目に残さなくてはいけないからなカノン許してくれ……」
「わかってますよ、ずっと見てきましたから……」
こうして聖騎士アルムとの決闘は終わった。
究極魔法を使おうと思ったのですが色々と大変で普通の職技になってしまいました。次回は究極魔法を発動できるように頑張っていきます。