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魔法王国の消された職の一族  作者: 酒桜香燐
2/12

1話目~入学式までの間に唐突にやって来る面倒事〔上〕~

ファンタジー初心者の駄目作者の酒桜香燐です。

少しでも楽しんで読んでもらえると幸いです。

試験があってから数日が経った。

町には殺人鬼が現れるから外出は控えめにとの回覧板が屋敷に周って来たが俺は知らん顔で出掛けた。

その判断が面倒事を呼ぶとも知らずに……



明日学院の入学式になるので俺はこの数日で使いきった研究材料を町に買い出しに出てきている。


「さて……材料も揃った事だし……」


俺が家に帰ろうとすると………


「やめてください‼」


暴漢か何かに襲われたのだろうと思い無視することにしようとすると………


「キャーーー」


悲鳴が断末魔の様な声に変わる。

俺は流石にヤバイと思いその場所に行く……そこにはナイフを刺された俺と同じ位の女性とナイフを数本持っている図体の大きな男が居た。

俺が現場に来た事を気付いた図体の大きな男は俺にナイフを俺に向けてきた。


「見られたとあっちゃ~お前を生きて帰す訳にはいかないね~」

「女性を殺す屑が何か言っても訳がわかんないな」


男は舌打ちをして俺に向かって走り込んできた。

俺は普段から持ち歩いている道具で男を縛り黙らせた。

俺は刺されている女性に近づくすると………


「た……すけて……しに……たくな……い」


何と彼女はまだ息があったらしくヒューヒューと息を吐きながら俺に話しかけてくるじゃないか……


「助けてやっても良いが……お前さんは俺にお前さんの残りの人生をくれることが出来るのか……?」


彼女は驚いた様に目を開きコクンと頷いた。

その返事をした所で彼女は息絶えたらしく動かなくなった。


俺は後ろに縛られている屑を見てからもう一度彼女を見る。

彼女の顔は悔しさや悲しみ痛みなどで歪んだまま息絶えた顔をしている。


「はぁ~余り気が進まんが……貰えるものは貰うとするか……」


俺はポケットからカードを取り出し俺の職技を発動する為に言の葉を呟く。


「今……死して尚悲しみに溺れる者よ……今復讐の時来たれり………悔しみ彼女の愛を……その歪んだ感情を我貰い受けれり……」


俺は彼女の体をお姫様ダッコの要領で抱える……


「……究極魔法発動…………『ネクロの花嫁』……」


その瞬間抱えていた彼女が黒と白の光に包まれる。

光が消えた時彼女の服装が変わり、肌の色が死人の様に白くなった。


「気分はどうだ?」


彼女が閉じていた瞼を開ける。

自分の姿を確認して俺の方を向く。


「私は……死んだはず………どうして私は生き返ってウェディングドレスを着ているのですか?」

「それは、俺がネクロマンサーで服の事は俺の究極魔法の『ネクロの花嫁』で変わったんだよ。」


俺の言葉を聞いて彼女は少し頬を朱に染めた。

何で頬を朱に染めたのか謎だと思いながら俺は後で縛られている男を指を指して彼女に聞いた。


「取り敢えずお前さんを殺した屑が其処に縛られているがどうする?殺るか?それとも王国警備隊にでも渡すか?」

「…………殺……さない……」


俺は驚きを顔に出さずに……


「欲がないね~せっかく生き返ったのにお前さんはやり返さないんだな」

「多分……この人……今噂の殺人鬼やり返すより辛いことがあるはずだから……」


俺は王国警備隊を呼んできて男を渡した。

それから、彼女と二人でいるのだか口数が少ないのかあまり話してくれない。


「貴女の歳と名前は何だ……?」

「すみません……私少し口下手で……お礼も言えなくて………生き返らしてくれまして……ありがとう……ございます。……それで……私の名前は……「カノン・フローラ=ブロッサム」と申します。歳は15歳です。」


これが、俺とカノンの出逢いであった。

こうして俺の面倒事に絡まれる一日は始まったばかりであった………


駄目作者の酒桜香燐です。

本当は1話目から戦闘物にしようとしていたのですがまだ学園バトルファンタジー的な物にできませんでした。2、3話後からバトルファンタジーを強く出来る様に頑張っていきます。

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