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魔法王国の消された職の一族  作者: 酒桜香燐
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11話目~嫁が増えた!?〔上〕~

トムスが笑顔で俺達に手を振ってくる。


「終わったっすよ~」


俺達が1分間位目を閉じていた間に全て終わっていた。


「トムス君。頭から血が出てるよ~」


グリムがトムスの頭に指を指す。

トムスはその血を手で拭い此方に笑顔を向けた。


「気にしないで下さいっすよ。こんなの何時もの事っすよ」

「そうなんですか?」


カノンが不安そうに聞き返した。


「で、どんな魔法であの女性を撃退したんだ?」


俺からの質問にトムスは口を結んだ。


「答えにくいなら言わなくても良いが……」


俺がそう言うとトムスの顔は微笑を浮かべた。


「ならば、私が………」

「今度話すので今は聞かないで欲しいっすね……」


クロード王の台詞を潰してトムスは言った。

俺は取り敢えずは面倒事が終わったのでトムスに向かって手を上げる。

その行動が何を示しているのか分かったのかトムスは俺の手にハイタッチをした。


「用事も済みましたので家に帰りませんか?」


カノンは俺に笑いかける。

俺は頷こうとしたが何故かその瞬間に城に来たのか思い出した。


「マルコスの治療が終わってなかったな……」

「………………」

「「「「あ…………」」」」


俺も忘れていたが皆も忘れていたらしい……

危なかったもしこのまま帰っていたら明日も面倒事に絡まれる所だった………

其から取り敢えず寝ているマルコスにグリムの職技が炸裂して城に悲鳴が轟いたのは余談である…………


俺達はマルコスの治療が終わり帰る前にもう一度クロード王が取り敢えず休んでいる所見の間に寄ることにした。


「取り敢えずマルコスの治療が終わったから俺達は家に帰る事にする」

「何から何まですまんな。カルマよ……」

「じゃあな……」

「待て‼帰る前に聞いて良いか?」


帰ろうとする俺をクロード王が引き留める。


「その三人の女性はお前の何だ?」


俺はカノン、アルム、グリム、の三人をみる。


「この三人は………俺の……」

「私の名は、カノン・フローラ=パラケルススと申します……単刀直入に申します。私はカルマ様の妻です。」


俺の言葉セリフを遮り優雅にお辞儀をし起き上がったカノンの言葉を聞き驚いている。そんなクロード王を畳み掛ける様に………


「私の名は、グリム=カリーンと申します。私は此処におりますカルマ様に一目惚れをしてしまいましたのでこれから求婚しようと思っております。」


「王よ……私もです。私もこの……カルマ様に一目惚れしてしまいました」


カノンの言葉を筆頭に顔を赤く染めたアルムとグリムもその問いに答えた。


「良かったっすね~カルマっち」


肘で俺を突っつきながらトムスが茶化す。

てか、俺はそんな大層な事は何もしてない筈なのにアルムとグリムに惚れられてしまったらしい……

グリムも分からんがアルムに惚れられる原因が本気に分からんのだけど……

自分の事を拷問した男に求婚ってどんな状況だよ……

しかも、二人から求婚って嘘だろ……

そんな事を俺が思っていると………


「そうか……分かった。ならこのクロード・ラーズ=アルヴァーナがそなたらの結婚を認めよう」


あぁ~俺がこの二人と結ばれるのは確定何だな……

この二日間だけで三人も嫁が出来てしまった……


「あぁ~学院には私が自ら話を通しておく事にしとく」


俺は此れで明日から大変な目に会うことが確定し覚悟する瞬間だった。


「アルム・エマ=ノーツ副団長」

「はい。何でしょうか王よ……」

「寿退職は知っておるか?」


頭に?を浮かべているアルムを見て俺は頭が少し残念何だなと失礼な事を考えてしまった。


「何か失礼な事を考えなかったか?」


アルムの腰に付けていた剣がカチャリと音を立てる。

内心ビクッとしたが俺は冷静を心掛けて返事した。


「いや……何にも……」

「そうか……ならば良い」


今の見たか!?俺の事を剣で脅そうとしてたよ!?

こんなんで結婚生活が順調にいくと思うの!?

アルムは俺に向けていた視線をクロード王に戻した。


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