キャラ&設定紹介【1章&2章】
2章終了時点でのキャラ紹介です。
今までの話を読み飛ばせるほどには情報が網羅されていると思います。
☆アキトside
【楯無明人/タテナシ・アキト】
17歳の男子高校生。
異世界に強い憧れを抱き、叶わないと知りながらいつか異世界に行くことを夢見るほどの思いを抱いていた。
ある日のバイト帰りに魔王と遭遇し窮地に陥るも後述のイスルギ・カヤに助けられ、その後なし崩し的に異世界『グリヴァース』で魔王討伐の旅に出ることになる。
ステータスは召喚された歴代勇者の中でも最弱。あまりの弱さ故か、一時は冒険者にすらなれない所だったが、『冒険者(仮)』の称号を得て冒険を許可された。
2章終了時点でレベルは16。
全ステータスの中で最も高いのは素早さ、次点で運の数値が高く、典型的な回避タンクタイプである。
装備武器は始まりの町で引き抜いた『英雄王の剣』という短剣。特定の条件下で光の刃が現出し『英雄王の光剣』となるが肝心なその条件は不明。
しかも発動できたのはただ一度きりであり、製作者であるミヤ・ハンマースミスを訪ねるのが目的の1つである。
所有スキルは現時点で【忘却無効】と塗りつぶされて解読できないスキル『●●の●』の2つのみ。
【石動香耶/イスルギ・カヤ】
グリヴァースの錬金術師で17歳の女性。
肩まで伸びた黒髪に整った目鼻立ち。起伏に富んだ身体つきを持ち、アキトをして飛び切りの美人だと言わしめるが他人に対して攻撃的な一面を合わせ持ち、残念美人の位置づけに留まる。
魔王に襲われているアキトを助けグリヴァースに連れ帰ったことで彼女の物語は始まる。
錬金術師を擁する家柄であるイスルギ家の生まれであり、高名な錬金術師イスルギ・リサ(後述)の娘であるためそれなりに有名であるが、本人は母親の名前を出されるとあからさまに不機嫌になる。
錬金術師らしく防御魔術に長け、魔王クラスの攻撃をも防ぐことが出来るほどに絶大な防御能力を有する反面、攻撃魔術に乏しく、アキト曰く『パラメーターを防御に極振りした奴』。
魔王を倒すことが旅の目的であるが彼女の本来の目的は『夢を叶えること』。
そして彼女の夢とは『次世代の錬金術師の育成』である。
つまり、魔王を倒して地位と名誉を獲得することはその為の通過点に過ぎない。
戦闘では【錬金術】と【時空間魔術】をメインに据えたサポートを担う。状況に応じた壁の構築や相手の足止め等が彼女の主な仕事。
なお、過去の出来事から爬虫類が大の苦手。出くわすと壊れる。
【ナルエル・ビートバッシュ】
2章序盤にてパーティに加入。
通称はナル。
短い髪に花飾りを付け、屈託のない笑顔が特徴的な13歳のボーイッシュな女の子。
腰に2本のベルトを交差させるように巻いて多数の魔法石をぶら下げている。
クラスは『運搬者』でアイテムを時空間魔術により圧縮し多数持つことが出来る。
その為、背中にはいつも登山バッグを背負っている。
また運搬者である一方、魔法石の活用にも非常に長けており、魔法石の能力を限界以上に引き出すことが可能。
例で言えば、条件が整えばCレートの魔法石にも関わらずSレート相当の威力を発揮できる。
本人曰く、魔法石内部の結晶構造の最も強力な部分を選択的に使用してるだけとのことだが、言う程簡単なことではなく現状【特級魔法石使い】は彼女のみのユニークスキルとなっている。
以上の点からアキトのパーティでは遠距離攻撃役を担うことになる。運搬者の能力で魔法石を多数所持でき、状況に応じた属性の魔法石で戦闘を行えるなど、近距離を除き、オールラウンドな立ち回りが出来る。
また、後述のロウリィ・フェネットの弟子であり、彼女との再会を待ち望んでいる。
口癖は「っす」と「です?」。
【イリス・ノーザンクロイツ】
2章終盤にてパーティに加入。
腰まで伸びた金髪と修道服が特徴的な女性。
物腰がとても柔らかく、言動も年相応に落ち着いていることもあり常日頃カヤに罵倒されているアキトにとっての心のオアシスである。
クラスは『聖女』。魔を祓うことの事の出来る【討魔術式】を行使することができ、その力は世界一だと言われている。
幼い頃に宣教師として旅に出ていた道中、野盗に襲われ付添いの司祭を殺害された経緯から旅を続けることが出来なくなりミザエルの教会で育てて貰い、現在では司祭としての務めを果たしていた。
そして『魔の根絶』を目的にそれを丸投げして旅に同行した。
パーティで最も年上ということもあり大人な面が多数見受けられる一方で、ぬいぐるみを近くに置かないと眠れない一面もある。
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☆シグルドside
【シグルド】
異世界から召喚された人類最強の男。
短髪に剣闘士の様な屈強な体つき、必要以上の感情を吐き出さない無骨さが特徴。
後述のローゼリアによってグリヴァースに召喚され、高ステータス、初期武器が魔剣、ユニークスキル多数習得といういわゆるチート勇者。
彼の唯一絶対のユニークスキル【技能創造】は彼が念じたスキルを自由自在に創造することを可能とし、威力、汎用性共に既存の理を超越したものである。ただし、人体を蘇生するなど、そもそも存在しないスキルは創造できない。
なお、グリヴァースに転移される前は大国の若き王であった。戦火に巻き込まれ妹と戦友を失ったと語るが、彼の生い立ちにはまだ謎が多く残っている。
彼の旅の目的は『優しい世界』を構築すること。本人曰く、それは元いた世界の戦友の夢であったらしい。
【ローゼリア・C・ステルケンブルク】
グリヴァースの時空魔導師で22歳の女性。
長い髪を頭の後ろで2つ結びにして両肩に乗せる様に前に垂らしている。
彼女の使命は人造の魔剣である『準魔剣の収集』。その使命を果たす為に前述のシグルドを召喚した。
チート勇者と一緒に旅をしているからか力を軽んじられがちだが彼女は上位の時空魔導師であり、その実力は未だに未知数。
ロウリィ救出作戦の折、伝説の魔物『カトブレパス』をも圧倒したことからグリヴァースでも屈指の実力者であることが伺える。
また時空魔導師の名に恥じぬ攻撃能力を有し、部分的に時空を歪め対象を捩じ切る『空間湾曲』や、サポート面においても対象を拘束する『空間固定』を行使することが出来る。
一方でお金に五月蠅い一面を持ち、趣味は貯金と、シグルドをして守銭奴と言わしめる程である。
彼女が所属するステルケンブルク家は前述のイスルギ家と共に二大貴族に数えられる程の家柄であり、あちらとは対照的に時空魔導師を擁する。
なお、22歳にしては控えめらしい。
【ロウリィ・フェネット】
2章序盤にてパーティに加入。
グリヴァース有数の豪商であるフェネット家の一人娘であり、17歳の女の子。
フェネット家は世界で唯一『道具管理者』というクラス擁する家柄で、その能力は『道具をほぼ無限に持ち歩ける』というもの。それ故に物資の流通に置いて世界一の能力を有しており、その気になれば世界経済を御しきることのできるほどの力を持っていた。
そういった環境下でもロウリィ始めフェネットの人々は慎ましやかに生活し温かい家庭を築いていたが、ある日、冒険者によって家族を惨殺されロウリィは誘拐され金儲けの道具にされそうになる。
それを救って貰った縁からシグルドとローゼリアのパーティに加わった。
クラスは先述の通り『道具管理者』であり、護身の為に【短剣使い】のスキルと共に短剣を数本持ち歩いているほか、ローゼリア程じゃないにせよ時空間魔術を行使できる。
☆その他重要人物
【シルフィー・ハートネット】
始まりの町エインヘルのギルドで受付嬢をしているエルフの女性。
女性相手に上手く喋れないアキトに対し分け隔てなく接した経緯から、彼から女神の様な扱いを受けている。
ローゼリアとは魔導院の同期だったこともあり彼女との親交も厚く、かつイスルギ・カヤとも顔見知りと取れる言動を見せた。
また、アキトが持つ『英雄王の剣』に関しても何か知っている素振りを見せるがそれを明かそうとはしないなど、謎の多い一面を覗かせる。
【イスルギ・リサ】
イスルギ・カヤの母親。稀代の錬金術師であるということ以外は未だ謎である。
【イスルギ・マドカ】
17人しかいない錬金術師の内の1人。
チョココロネを両サイドにぶら下げたような髪型にきらびやかな錬金術師のローブを身に纏う。
お嬢様口調で相手を見下すのが常で、アキト達からもあまり良く思われていない。同い年の錬金術師であるカヤをライバル視している節がある。
召喚したパートナーは全身を鎧に身を包んだ大男、モルドレッド。
また、血縁上ではカヤの従姉にあたる。
【レミューリア】
全召喚士の始祖であり、『大召喚士』の異名を持つ女性。
【大地掌握】というスキルで世界を構築し、各大陸間を移動するための転移門も形作ったと言われている。そういった功績から現代では彼女を信仰する者は多い。
カヤは彼女のことを日本における『イザナミノミコト』に相当すると称した。
【キール】
シグルドがいた世界における彼の戦友。
シグルドからは既に戦死したと語られている。
【アニエス】
シグルドの実妹。
絶世の美女と言われる一方で兄を慕い、風呂場までついて回る様な一面も持っていた。
シグルドからは戦火に巻き込まれ亡くなったと語られている。
☆今後物語に関わってくる重要な設定
【召喚魔術】
錬金術師と時空魔導師のみが行使することのできる魔術で異世界から人間を召喚することが可能。ただし、召喚して良いのは一生涯に1人のみという制約がある。
現在判明している限りパートナーの対応表は以下の通り。
イスルギ・カヤ → タテナシ・アキト
ローゼリア → シグルド
イスルギ・マドカ → モルドレッド
【錬金術師と時空魔導師】
どちらも大召喚士レミューリアの血筋であり、錬金術師は『防御』、時空魔導師は『攻撃』にそれぞれ突出している。
また、錬金術師はその防御に偏った特性上、召喚したパートナーが同行しないと冒険できない決まりがあり、如何なる崇高な目的があろうが、召喚した者が死んだとき、旅は終わりを迎える。
そういった経緯もあり、錬金術師は衰退の一途を辿っている。
【黒い瘴気を纏った魔物】
2章終盤にてアキト達の前に現れた魔物。
見た目は最弱の魔物スライムであるのに関わらず魔法石の力を吸収し、投石を砂に変えるなど、常軌を逸した強さを誇った。
対処法はイリスが知っているようだが……。
【魔剣戦役】
アキト達の時代に置いては過去のものとされている戦争のこと。詳細は不明だが、その大戦の際に数多の錬金術師が命を落とした。
【MHモデル】
王都に籍を置く鍛冶師、ミア・ハンマースミスが作成した武具の総称。世界最高級の武具とされ、全てがオーダーメイドであることからその貴重さもさることながら、性能も他を圧倒する武具だと言われている。
なお、アキトが所持する『英雄王の剣』はMHモデルの1つである。
【準魔剣】
魔剣を模擬した人造の魔剣の総称。ある時期から世界に流布し始め、ローゼリアはその回収を目的に旅をしている。
魔剣同様、所持者を取り込む性質を有し、強い適性を示した場合、悪魔にも似た人ならざる姿に変異させる能力も併せ持つ。
形状は直剣や短剣等様々だが、いずれも見た目は市販の刀剣と遜色なく、見抜くことは困難を極める。
【紫の石刀】
アキトの初期武器。アメジストの様な紫の宝石を包丁のスケールで矢尻の形に加工した様な武器。
殺傷能力は皆無で装備しても攻撃力は上がらない。
時折発光しアキトにのみ聞こえる声を発することがあるがそれが誰のものなのか、これが何なのか、全ては謎のままである。
設定は2章現在、こんな所ですね。
3章以降になるとキャラが増えたり謎が明らかになったりします。
これを読んで少しでも面白そうだと思って頂けたらお気に入り登録して下さると嬉しいです。
励みになりますので何卒(´Д⊂ヽ
なお、3章は数日後の更新予定です。
これからも宜しくお願い致します。




