キャラ紹介/カトレア&ベルフェゴール
☆カトレア・オルコット
『私はアキト様のことをお慕いしております』
王都リヒテルの冒険者ギルドの受付嬢を務める女性。歳はアキトやカヤの一つ上。(ウィルベルやマドカと同い年)
ギルド内部でも評判の良いしっかり者な女性である一方で惚れたら一直線なタイプ。気持ちをストレートに言葉や行動で示し、その点ではカヤの真逆の性格。物語初登場時はシグルド(シズク)にベタ惚れだったが、救世龍討伐作戦以降はその息子であるアキトに好意を寄せている。
なお、シグルド(シズク)に対して抱いていた気持ちは『ラブ』と言うよりかはいわゆる『ライク』に近く、自身の母親が懇意にして貰っていたからというのが大きい。(親友のリサが呪いに倒れる前にシズクへ依頼した)つまりシグルドはカトレアにとって自分たち家族を守ってくれていた象徴の一つであり、言うなれば大好きな親戚のおじいちゃんくらいの位置づけだった。
実家が『オルコット酒場』というリヒテルでも有名な酒場であり、夜はそこの店主として働いている。この酒場は代々オルコット家が継いできた大事な酒場であり、カトレアは命と同等に大切に思っている。救世龍討伐作戦の折に破壊されそうだったところをアキトに救われたことが彼を好きになった大きなきっかけとなる。アキトを好きになって以降は熱烈なアプローチを続けており、恋愛経験皆無なアキトを度々狼狽えさせている。(なお、自身も恋愛経験こそないがその手の知識は意外と豊富)
母親はアキト編の数年前に不治の病に倒れて亡くなっており、その実の母によって自身の父親はアルトリウスだと教え込まれていた。しかしそれは戸籍上の繋がりだけであり、実の父は既に他界。両親を失って天涯孤独の身となるが、帰還したアルトリウスによって正式に家族に迎え入れられた。(形式上、カヤの姉となる)なお、カトレアという名前の意味は『幸福』。アルトリウスの祖国の言葉であり、彼が名付けた。
恋敵であるカヤとは互いに宣戦布告をしているものの、関係は意外と良好。『誰かを欺いて幸福になってもそれは本当に幸福ではない』という信条のもと、あえてカヤの気持ちを引き出させ、徹底抗戦の構えを取る。
カヤにとってカトレアは自分が変わるきっかけをくれた相手であり、恋敵ではあるものの悪く思ってはおらず、カトレアにとってもそれは同じ。現在は何か困りごとがあれば相談し合えるような、名実ともに姉妹の様な仲になっている。なお、カヤからの呼び名も『カトレア姉さん』に変わりつつある。
先述の通りカヤとは真逆の性格をしてはいるが時折ポンコツさを披露する所が何故か似てしまっており、イレギュラーに対する対応力の低さはカヤにも勝る。事実ウィルベルとアキトのデートに遭遇した時は壊れた。
ギルド内部でも酒場でも男性に大人気であり、ひっそりとファンクラブが存在するほど。
☆ベルフェゴール
『んっんー! 内なる情動が漲るぞ……ふんっ!! 今宵も我はセクシー也』
異世界より君臨した変態悪魔。一応魔剣の軍勢四天王であり、魔剣戦役ではシグルド達と対立していたが、怪し過ぎる言動からある意味サイナスに次ぐ最要注意人物に据えられていた。
細マッチョなボディビルダーの様な逞しい身体つきにふんどし一丁という出で立ちが彼のスタンダード。口癖は『セクシー』であり、会話の最中でも空気を読まずにセクシーポーズ(ボディビルのポーズ)をとっては周囲を凍りつかせるもしばしば。更に自身がセクシーだと認めた相手には『盟友』と称してうざがられるほどに執着し、シグルド編ではシグルド、アルト、シズクの三名。アキト編ではアキトと、アルトの娘であるカヤの二名がそれに該当する。
魔剣戦役終盤に突如としてシズクの部隊の前に現れ戦闘に突入。自身の身体から分泌される桃色の液体、通称『ラブリーエキス』には被液した対象を自身の下僕にする能力があり、その力でシズクの部下全員を手駒にした。しかし、このオイルは潜在的に変態だと認知された者には通用せず、シズクおよびシグルドには通用しなかった。それはベルフェゴール史上初のことであり、それ以降シグルドたちに強い興味を抱くことになる。
ベルフェゴールは元々『自身のセクシーさを世に知らしめるため』に魔剣の軍勢に加入したがサイナスの目的がシグルドの討伐とグリヴァースの壊滅であることを知って魔剣の軍勢を離反。その後はシグルドやアルトの前に姿を現しては忠告を促すなど、味方とも取れる行動を取っていた。
アキト編においては魔法具専門店『悪魔の口づけ』の店長として登場。相変わらず全裸にふんどし一丁という佇まいでアキトとカヤを辟易させている。またこの際もアキトに対して忠告を促すなど、やはり味方であるかのような行動を取っている。
ベルフェゴールの目的は定かではないが、女神レミューリアと連携して暗躍していることが明らかになっており、彼自身は正義の味方としての行いではなくセクシーの味方としての行いと称している。(言っていることの意味が分からないのはいつものこと)
魔剣の軍勢となる前はグリヴァースではない別の異世界で好色の悪魔として多数の配下を従えていた。先述の『ラブリーエキス』を用いれば自らに異を唱えるものですら配下にすることが出来るその万能さに辟易し、真のセクシーとは何なのかを追い求めるために異世界へと旅立ち、得体の知れない色香を纏っていたサイナスに惹かれ、その配下に加わった。
なお、魔剣の軍勢四天王内部での力の序列は参謀役アラネアに次ぐ三番目ではあるが、力の序列や権力などには微塵も興味がないためその位置に甘んじているに過ぎない。
おまたせ致しました。
明日から本編が再開します。




