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ホームレスの僕と彼女  作者: つくし
5/10



公園の木々がだいぶ色づく季節となった。彼女とは、まだ会えない。今日もいつも通り朝の5時くらいに拓人さんとゴミを漁りに行く。最近は慣れてきたのか周りの目もあまり気にならなくなった。ただ寒い。お金があまりないから防寒着もたいして買えないから秋の朝でも寒い。移動は小走りだ。それなのに拓人さんは腕まくりまでして平気な顔で歩いている。

「拓人さん寒くないですか?」

「うーん少し寒いかな?それよりこれ持っていくぞ」

拓人さんは結構細めの人だ。見るからに寒そうな薄着だが平気そうだ。



僕は拓人さんの過去が知りたい。そして何を考えているのかも。最近そう思うことが増えた。拓人さんは、ホームレス歴6年のベテランだ。しかし拓人さんは、ホームレスにしてはだいぶお金を持っている。拓人さんには本当に良くしてもらっているし、拓人さんの事を尊敬してる。それでもなぜ拓人さんがホームレスで居続けるのか知りたい。


朝の日課を終え拓人さんに朝食をご馳走になり、ダンボールハウスに戻る。昨晩夜中まで仕事があったからほとんど寝ていない。少し寝よう。ホームレスだと生活リズムがめちゃくちゃだ。


起きるとちょうどお昼時。少し公園を散策することにした。みすぼらしい格好で歩くから、通行人の視線が気になる時もあるが、気にしない気にしない。紅葉を見ながらいつもより長く散歩したが、彼女を見つけることは出来なかった。



散歩から戻るとダンボールハウスの入り口に手紙と毛布とカップ麺などが置いてあった。






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