表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
T「ansmiG「ation  作者: ムービィ勝山
-Ragnarøk-
1/36

プロローグ -Ragnarøk-

私はあなたを救うことができたのだろうか。


もし救うことができたなら、私はこの呪縛から解放されるだろうか。


私は何度もこの世界の崩壊を見てきた。


だけどその記憶もまた消え去って、また全てを忘れてしまうのだろうか。


あらゆる時代の喜びを見てきた。


あらゆる時代の怒りを見てきた。


あらゆる時代の悲しみを見てきた。


あらゆる時代の楽しみを見てきた。


ある人は民衆のために。


ある人は生きるために。


ある人は愛する人のために。


ある人はこの世界で認められるために。


ある人は―、運命を壊すために。


私は忘れてしまう。なにも残らない。

この記憶も。意思も。肉体も。何もかも全て。


思い出した時にはもう遅い。全てが始まっている―。



もし生まれ変わるとしたら何になるのだろうか。


木の上で何も考えずに生活しているナマケモノがいいだろうか。


それとも、誰にも負けない強さを持った百獣の王、ライオンがいいだろうか。


いや、透き通った美しい海のサンゴ礁を優雅に泳ぐカクレクマノミもいいかもしれない。


でも私にはそんな選択肢は無い。

また、地球上で唯一の破壊種「ヒト」になるほかないだろう。


そして、また世界の崩壊を見て、また後悔する。

「何故、早く思い出せなかったのだろうか」と。


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「もう一度、あなたを救うことができたなら私はこの呪縛から逃れることができますか―。」



次話からはもう少しボリュームアップしていきたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ