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『匡房、北向大門の例を挙げ、速記道具一式を給わること』速記談5047

作者: 成城速記部

 宇治関白藤原頼通公が、平等院を建立なさるとき、地形のことなどを話し合うため、土御門右大臣源師房を連れていかれた。頼通公は、大門は普通北向きにはつくらないと聞くが、理由があって北向きにつくることもあるのではないか。北向きに大門がある寺はあるだろうか、とお訪ねになった。師房公は、記憶にないと申し上げつつも、大江匡房卿は、このころ無官で、大江の若殿などと呼ばれていたのを、後ろの牛車に乗せて、供をさせていたのを、あの者は、こういうことをよく知っています、とおっしゃって、前の車に呼んでこのことを尋ねたところ、匡房卿は、北向きに大門がある寺は、天竺の奈良陀寺、唐の西明寺、本朝では六波羅蜜寺、と答え申し上げた。頼通公は大層感心なさり、速記道具一式を与えた。



教訓:知識は浅くとも広い、狭くとも深い、のどちらかがよい。もちろん、広く深いのが一番であるが、それは無理である。

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