俺は馬鹿だがお前はなんだ? (上)
皆は異世界について知ってるか
こことはまったく違う世界、ここによく似たもう一つの世界、ifの世界
声に出すと自分も含めて誰もがありえないって言う
でも心の中ではきっとそんな世界があるかもしれないって思ってるんじゃないか?
自分は異世界では勇者かもしれないし、魔王かもしれない
そんな希望みたいなもんを持ってるんじゃないか?
……少なくとも俺はそうだった
数分前までは俺もそんな夢を持ってた
「でもな……、実際に来たいとは思わなかったかな」
信じられないと思うが今俺は異世界に来ている
ここがどういう世界なのかはまだわからない
魔物が支配しているRPGな世界なのか、それとも平和な世界なのか
目の前にそびえ立ってる巨大な城を見ながら、俺はここに来るまでの事を考えていた
~~~~~~~~~~~~~~☆←HITODE
「今日は久々の休日フォ~~~~~~!!」
一週間のうちに一番テンションの上がる日とはいつか
もちろん日曜日だ
一日中家でゴロゴロしていても誰にも文句は言われないし、ゲームだってできる
ネットサーフィンだって、チャットだっていくらでもし放題さ!!
……彼女いない歴=生まれてから今までの年数の俺にはこれくらいしかないんだよ
「さてと、後輩殿の進言通り小説でも読んでみますかね」
部活の後輩である彼女にとある命令を俺は受けていた
「ケータイ小説を読んでみてください」という内容だった
やることもないし、暇つぶしにと見ていたが、それほど面白いのは無かった
これで最後だと開いた先にオカルトめいた文章と異世界への行き方について書いてあった
俺は面白半分にその方法を試してみた
子供の小遣いでも変える材料をかき混ぜ、それを使って魔法陣を描く
そして呪文を唱える、この後に光が訪れて俺を異世界に連れて行ってくれるとその小説では書いてあった
実際には少し違った
いきなり魔法陣を書いた場所が爆発するとあれは謎の浮遊感を覚えた、吐き気をこらえ早く浮遊感が去ってくれる事を願っていると、浮遊感はふっと消え、すがすがしいほどの気持ちい風が吹いていた
見回せば見知らぬ土地だった
「な、なんじゃこりゃぁ!?」
散りあえず叫んでみた
結局は自分の責任だった
まさか本当に異世界に来るとは思わなかったし、これは仕方のない事なんだ
なんて誰に対してか言い訳しながら、俺は奥に見える城下町らしき場所へと歩を進めた
~~~~~~~~~~~~~~~~☆☆←ペスター
現在深刻な温暖化現象が起きている俺の世界とは違い、森は地平線の彼方まで続いていた
もう少しで、あとちょっとで町に着くと思っていたんだが
思いのほか町は遠くにあった
……俺が道を間違えた可能性は考えたくない
空を見上げると、太陽は傾きもうそろそろ夜が来る事を教えている
「今日はもう寝床を探したほうがいいな」
いったい何が起きるかわからない以上、夜うろうろしているのは危険だと判出した俺はでかい木の上で夜をあけることにした
あとがき
どうもはじめまして黒猫です
初めて小説を書いてみました
とても読みにく文書ですがこれからも勉強していくので
どうか温かい目で見てください