2 人形使い
今回も最後まで読んでいただけると幸いです
「んー、ここは。」
目を開けるとそこには盛大な草原が広がっていた
「あー、転生したんだっけ。」
「つまり、ここって異世界ってこと。」
自分の体を確認する
白のワンピースに焦茶のブーツ黒い髪に妙に白い肌
手のシワや黒子の位置まで一致している。
うん私だ、、、
こんな服着たことはないけれどあの女神がくれたんだろうか
そういえば下着は、、、
自分の薄い胸を確認すると、、、さらしだった、
昔の女武士じゃあるまいし、さらしって
苦笑いを浮かべ少しあの女神を恨んだ
そんなこともいってられず周りを見る。
すると、一つ見覚えのあるものがあった。
私が最後に女神に頼んだ、華に貰った熊の人形、それを拾い上げようとしたとき一つの紙が落ちた。
「女神が教える異世界入門、ふざけてんのかなあの女神」
バカみたいと思いつつも<女神が教える異世界入門>とかかれている紙を広げる。
手紙には女神が書いた異世界についてのことやこの世界の常識が記されている。
『 女神が教える異世界入門
その一 自分のステータスを見てみよう異世界では自分の命の次に大事なのは、ステータス、口に出して《ステータス オープン》と唱えよう、自分のステータスがわかるよ!!』
わたしのステータスなんて高いとは思えないけど。
「《ステータス オープン》」
渋々そう呟くと、わたしの目の前にホログラムが浮き出てきた
ステータス
名前 姫宮由香
種族 人間
職業 人形使い
加護 女神の加護
Lv、1
力 Ⅴ
耐久力 Ⅵ
魔力 ⅩⅡ
敏捷性 Ⅸ
器用度 Ⅷ
耐性 精神攻撃耐性 魔法攻撃耐性
スキル 人形操作 人形召喚 魅了 鑑定 言語理解 地図
これどういう原理?
別にどうでもいいか
「そんなことより、これがわたしのステータスなんだよね、。」
ってか、私人形使いになった覚えないんだけど。
しかも、スキルの中に人形操作とか人形召喚とか入ってるし。
私戦う気はないんだけど。
そう思いつつ女神の手紙の続きを読む
『 その二 《鑑定》をして自分のスキルを確かめたりアイテムやモンスターの情報も知ることができるよ。』
私は試しに、持ってきたくまの人形を《鑑定》してみることにした。
「《鑑定》」
アイテム名 くまの人形
固有名 友情の架け橋
使用可能職業 人形使い
所有者 姫宮由香
スキル 視界共有 打撃強化 自由行動 取得経験値上昇 自動補修 爪攻撃
魔法 風魔法
エクストラスキル 風爪魔法
くまちゃんに、何か一杯付いてる。
私そんなチートなものをくださいってい言った覚えはないんだけど。
わからないスキルが多すぎるから一つずつ《鑑定》していこうと思う
《鑑定》視界共有
視界共有
このスキル保有物の目に見えるものを共有できる
もしかして、《鑑定》は有能なスキルなのかもしれない
他のスキルは、っと
《鑑定》爪攻撃
爪攻撃
自分の爪で攻撃を行う
爪は攻撃力に依存する
魔法による強化が可能
怖、恐ろしいスキル持ってるよこのくま
まぁ、スキルの確認はこれぐらいにして私は、手紙の続きを読んだ。
『 その三 この世界について
この世界は天界、魔界、自然界の三つに別れていて今、あなたが居るのも自然界で、さっき私と会ったとことが天界だよ。魔界とは魔族が大半を占め、通常の人間では到達することのできない領域だけど由香ちゃんならもしかしたらいけるかも、、、ね。』
一応理解はしたけど、かよわい少女に魔属の巣窟に行けると思っているのかあの女神は。
そう思いながら次の文に目を落とした
『 その四 近くの街について
なにをするにしても住み家がないと始まらないよねってことでここから南西に少し行ったところに村があるんだけど、そこに由香ちゃんが住めるように家を用意したよ。ちなみにその村の人たちは私を拝める宗派だから由香ちゃんは神の使いとか言われるかもしれないけど大丈夫!!。』
わたしのためにそんな大層なものまで用意して他にやることないんかな。
家を用意してくれたのは嬉しいけど私を崇められるのはちょっとなぁ。
そう愚痴をこぼしながら
「って、方角わからないよ、、、、あ、そういえばスキルの中に地図っていうのがあった気がする」
『地図』
地図が出てきた
よかった、ちゃんとコンパスも付いてる。
地図をみた感じ回りに海とかはなさそうかな
ていうか村まで遠いんだけど、転生初日に歩かせる量じゃないから。
もしかしたらこの世界にこの世界になれてもらうためだったりして
『 その五 戦闘
今はたぶん村まで遠いよーって思ってると思うけどそれは戦闘になれてもらうためでもあるんだけどあとはスキルの使い方とか人形使いとしての立ち回りかたを覚えてほしいかな。残りの手紙の内容は街についてからでいいから、早くしないと日が暮れちゃうぞー』
その少女はふざけるなと思いつつもそうげんを駆けていった。
投稿が遅くなってすみません
今回も楽しんでいただけたでしょうか
次回は早く投稿する予定だから
余談ですが転生するタイプの女主人公って貧乳になりがちだと自分で勝手に思ってます